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本プロジェクトで開発されるミドルウェアSIPropは、次の3点から構成される。いずれもVoIP端末側で動作する。SIProp によりSIPのプロトコル変換を行い、VoIP端末上のVoIPソフトウェアに固有の形式を、自端末および相手端末ごとに解釈可能なSIPに変換することで相互接続性を確保する。SIPropのレイヤ構成を図1に示す。
(1) B2BUA(Back To Back user Agent)
B2BUAは、端末におけるSIPの微妙な差異を吸収する。自端末および相手方端末に固有の各種呼出しシーケンス、メッセージ形式などを変換し、VoIPソフトウェアに解釈可能なSIPを提供する。
(2) SIPメッセージヘッダ変換
UA層に位置し、メッセージヘッダを解釈可能な形式に変換する。端末ごとに個別に実装する必要がある。なお、左の図でStackとTransportについては、プラットフォームごとのプロトコルスタックを吸収する層である。
図1. SIPropのレイヤ構成
(3) UASet
実装によりSIPの形式やシーケンスなどが微妙に異なると言えども、拡張の仕方はいくつかのグループに分類される。このような「似た形式を持つ端末」群をグループ化したものがUASetである。自端末ごとに適切なグループを使うと同時に、接続する相手方端末ごとにもグループが選択される。
本プロジェクトでは、上記すべてを開発し、SIPropがそれぞれの環境で動作すること、相互接続できることを確認した。
・開発言語:J2ME-PP(J2SE1.3相当、Jain-SIPライブラリ)
・プラットフォーム:Windows, Linux
・電話機
ソフトフォン:KPhone(Zaurus)、X-lite(Windows)
ハードフォン:GrandStream製IP電話機、PLANEX製IP電話機、
ICOM製電話機
・サーバ:Asterisk
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