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2006年度上期 未踏ソフトウェア創造事業 成果評価報告書(プロジェクト全体について)



 プロジェクトマネジャー: 美馬 義亮 (公立はこだて未来大学 情報アーキテクチャ学科 助教授)

 

 


1.プロジェクト全体の概要


ソフトウェアの価値とは利用されることにある。社会の中に根付くようなソフトウェアの開発を目指す提案を募

集した。プロジェクトのテーマとしては、

● 生産性:利用者の生産性、あるいは生活の質を桁違いに向上させるもの

● 創造性:創造力に関連した生産性を大幅に向上させるもの

● 教育:人間を学習機械として捉えるのではなく人間の力を拡張させるもの

● 表現力:人間の表現力を飛躍的に向上させるもの、感じたことのない感覚を提供するもの

● 社会:人間同士を結びつけるための新たな次元を提供するもの

 

とした。比較的広い範囲のソフトウェアを許容していたためか、応募していただいたプロジェクトの数は48 となり、表現にかかわるもの、情報共有やフィルタリング、発想ツールなど、上記の分類に従えば、表現力、創造性、社会に強い関連をもつものが多かった。

 

プロジェクトの管理については、全プロジェクトについてブログや発表会、あるいはPM の訪問という形で定期的な報告を受け、必要なコメントや軌道修正などの提案をおこなう方針をとった。たとえば、プロジェクト間のコミュニケーションを行い開発者が相互に刺激を与え合う効果を期待し、河野PM のプロジェクトとの合同キックオフミーティング、美馬プロジェクト内部での中間報告会、並木・河野・斉藤PM らとの合同報告会、美馬プロジェクト2006 年後期採用プロジェクトの中間報告会との合同での最終報告会を実施した。また、多くのプロジェクト

では、以上の報告に加え個別のプロジェクト訪問を行い開発状況の進行の確認をおこなった。

 




2.プロジェクト採択時の評価(全体)


書類審査の後、面接によってプロジェクトの採用を決めた。開発者自身が開発しようとするソフトウェアの必要性を強く感じていること、あるいは、新たな発想に基づく挑戦的な課題であることを重視して、プロジェクトの選考を行った。すでにプロトタイプとなるコアのソフトウェアを持っているプロジェクトは2 件あったが、その他はプロトタイピングを含めて、自分たちのニーズを満たすソフトをデザインし、構築しようとする野心的なプロジェクトであった。

採用してみると、主として表現、創造の分野のプロジェクトが多くなった。とくに、表現を活動の主体にしている人たちが、情報技術を用いて、新たな視点をもった表現手段を獲得しようとするプロジェクトがほぼ半数を占めているという印象をもった。

 




3.プロジェクト終了時の評価


5つのプロジェクトを採択した。個々のプロジェクトの評価は別に行うが、全体としては、良いパーフォーマンスを示す活動であった。「複数カメラによるユーザーインターフェース」は「立体マンガ」に関する2つのプロジェクトについては、プロジェクトはほぼ完結した。残りの3つのプロジェクトは、マイルストーンとなるソフトウェアが完成した。これらは、今後さらに発展してゆく可能性を示しており、継続的な開発を期待する。

 



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