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原理は、以下のようなものである。ある点におかれたカメラから見える、物体がない状態の背景情報を記憶させておくと、何か物体を置いたときには、それが透明なものではない限り、画素単位で見たとき、その物体に対応部分が背景と異なる色となる。このためカメラの前にある物体のシルエットを算出することができる。このことは背景差分としてよく知られている手法である。

また、物体はこのシルエットが作り出す視体積の中に含まれるものだと考えることができる。

カメラを複数配置し複数の方向から見ると、物質はおのおののカメラから得られる制約情報が増えるため、その形状を絞ることが可能になる。この方法を視体積交差法とよぶ。

複数の安価なカメラを配置した認識空間内で、人間がジェスチャ認識装置の存在を意識しなくても、その指差し動作などの振る舞いを認識できる視体積交差法の技術はすでにプロトタイプシステムとして存在したのであるが、それらを改善し、この技術を広く利用できるようにまとめた。プロジェクトスタート時に存在したプログラムを最初から書き換えて、高速化、体の向きの抽出、複数の人物の認識などを可能にするなどの基本的な機能の拡張をおこなった。これらはAPI の定義を行い、パッケージ化されたモジュールとなっている。

また、この認識システム上に新たなアプリケーションを作成した。腕振りにより文字を書くジェスチャ認識システムをはじめとして、本システム向けの新たなユーザーインターフェースを模索し、4つ程度の新たなアプリケーションを追加し、パイオニアとして技術利用の指針を示した。

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