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2006年度上期 未踏ソフトウェア創造事業 成果評価報告書(プロジェクト全体について)



 プロジェクトマネジャー: 大川 恵子 (株式会社スクールオンインターネット研究所 代表取締役所長)

 

 


1.プロジェクト全体の概要


独創的な能力を持つ人材の発掘及び育成を目的とし、個人または数名のグループを対象としてソフトウェア開発支援を行うことが本プロジェクトの狙いである。

 

本プロジェクトマネージャ(以下、PM)は、インターネット上で展開される学習活動の変革に焦点を当て、「学びのプロセスを変革するソフトウェア」の募集を行った。子供から大人まで、世界中の人間が常に学び続けられる社会を実現するために、「学び」という社会活動に変革をもたらすという視点からみて価値のある、基礎技術、ミドルウエア、アプリケーション、など、あらゆる層のソフトウェア開発プロジェクトが対象である。

 




2.プロジェクト採択時の評価(全体)


本プロジェクトへの応募総数は24件であり、学生/院生・学校関係者・フリーター・社会人など多様な方々からの応募となった。但し、予想より応募者の年齢層が高く、人材発掘・育成の観点から、若い年代の開発者を優先して審査を行った。

 

審査基準は以下の3点である。

● 提案者(提案グループ)の開発力、実行力

● ソフトウェアがもたらす学びへの貢献が明確で、かつ魅力的であること

● 国際的あるいはグローバルな視点が入っていることを高く評価

 

結果、大学院生2名のグループ1件と社会人1名の合計2案件を採択した。採択理由は以下のとおりである。

 

● ライフサイエンス分野に限らず、コンピュータのディスプレイや教科書といった平面的で限られた空間に記載された文字や図だけでは把握しにくい物事の全体像というものがしばしばあり、その理解を支援することは学びのプロセスに大きく貢献します。本申請で提案している手法がライフサイエンス分野で成功し、さらに一般的な知識表現のメソッドとして成長できたら面白いと思いました。

● 知を共有財産として保存する博物館に着目し、それを社会基盤上にだれもが共有し利用できる場として構築するというアプローチに共感しました。従来の博物館ではやらない・できない文化のアーカイブス作りに、一緒に挑戦していきたいと思いました。

 

その他、不採択分については、募集の趣旨とあわないもの5件、審査基準と照らし合わせて貢献の明確性・魅力・開発力等が十分ではないと判断したものが17件であった。

 




3.プロジェクト終了時の評価


採択した2件の成果を総括すると、1件が期待どおり、1件が提案時に期待した成果とは異なるものであった。

 

前者は、提案どおりの開発を順調に進めるだけでなく、学会における発表等により広くフィードバックを得て改良を実施しており、開発ソフトウェアの完成度・発展性だけでなく、開発におけるオープンな姿勢が高く評価できる。

 

一方、後者はある程度の成果は見受けられたが、期待していた未踏性部分は未着手であるとともに、コンテンツを提供してくれる協力組織が見つからず、当初予定していた実証実験ができなかった点が非常に残念である。

 

開発を進めるにあたっては、2週間に1回の進捗報告と、キックオフ・中間報告会での発表・議論を義務付けたが、PM及び下期採択者も交えて有意義な議論がなされた。

 



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