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開発した遠隔講義支援
システムは,ユーザインタフェースと,次の4つのモジュールとから構成される。
・映像キャプチャモジュール
講義映像を画像処理できるフォーマットに変換する。AVI,MPEGなどのメディアフォーマットに対応している。また,DVカメラから直接映像を取り込む
ことも可能である。さらに,ハードウェアボードCometDVIPを用いればストリーム配信されているDVパケットを直接取り込むことも可能である。
・映像処理モジュール
講義映像に対して画像処理を施し,映像内から講義において重要な箇所を抽出する。具体的には,教師の位置と黒板に書かれた板書をそれぞれ抽出し,それらの
情報を統合して重要箇所の推定を行っている。
・講義映像生成モジュール
映像処理モジュールで推定された講義の重要箇所を映像内から切り出し,デジタルズームを行う。拡大表示すべき領域が変更されたときに表示領域の移動・拡大
率の変化を滑らかに補間する。また,ユーザ操作により見たい領域が選択された場合も同様の処理を行う。
・学習用補助機能モジュール
次の4つの機能を開発した。
@ スナップショット・・・現在表示されている映像を保存する。
A パン・チルト,ズームイン/アウト機能・・・撮影領域を自由に変更できる。
B スライド埋め込み・・・映像内にスライド画像を埋め込んで表示する。
C コメント表示・・・教師が付加的に伝えたい内容をコメントとして表示する。
・ユーザインタフェース
ユーザはマウス操作だけで本システムの全機能を利用できるように設計した。映像の拡大領域を選択する際にも,ボタン操作でパン・チルト,ズームイン/アウ
トを簡単に制御できる。また,映像上をクリックすることでもパン・チルトさせることができる。さらに,ホイール付のマウスであれば,映像上でホイールを動
かすことでズームイン/アウトを制御することも可能である。
このプロジェクトでは,遠隔講義用に固定カメラで撮影した映像を蓄積しておき,学習者は,ネットを介してこれを自らのPCにダウンロードしてくる。そし
て,PC単体の上でゆったりと閲覧することを想定している。したがって,開発したすべのモジュールとユーザインタフェースは,ユーザ側のPC上で動く事を
想定している。
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