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2005年度未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択案件評価書


 



1.担当PM


 筧 捷彦   (早稲田大学教授)



2.採択者氏名


 代表者

川口 耕介(サンマイク ロシステムズ株式会社)

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


 株式会社オープンテクノロジーズ


  4.委託支払金額


 2,698,079円



5.テーマ名


 スレッド冬眠技術を利用したイベント 駆動によらないワークフローエンジンの開発



6.関連Webサイト


 http://jakarta.apache.org/commons/sandbox/javaflow/

 https://dalma.dev.java.net/

 http://www.java.net/



7.プロジェクト概要

 既存の複数のシステ ム(人間も含む)を組み合わせて,より高度な自動化を図る,という事が最近はやっている。大げさには,このような統合はワークフロー,ビジネスプロセス オーケストレーションと呼ばれるが,手近なところでは,メーリングリストに加入する時の電子メールによる本人照合などもこれに含まれる。? 
 このプロジェクトでは,実行中のJavaスレッドを「冬眠」させる技術を使って,手続き的に書かれたJavaプログラムを使ってワークフローを実行でき るシステムを設計・実装する。これにより,ワークフローを実装する際の生産性の向上を実現する。具体的には,再利用可能なスレッド冬眠ライブラリの設計・ 実装,ワークフローエンジンの設計・開発を行う。いずれも?J2EEコンテナ又はウェブコンテナ上で動作するものとして開発する。 




8.採択理由


 ワークフローを扱うプ ログラムは,必然的に数時間から数週間さらには 数ヶ月にわたっての作業を含むものとなる。これを手続き的に素直に書き表せるようにしようというプロジェクトである。
 アイディアは,Javaでのスレッドを「冬眠」させる技術を使う,というものである。開発は,この「冬眠」技術の再利用可 能な形でのライブラリを開発した上で,J2EEコンテナ/Tomcat等で使 える形でのワークフローエンジンを構築する。
 Javaの本家本元で会社に勤めながらこのプロジェクトを遂行する予定で ある。上司の了解も得られている。



9.成果概要


 実際にはつぎのものを すべて仕上げた。
  1 継続(continuation)をJava上に実装する為のライブラリjavaflowの開発
  2 これを用いてワークフローを実行するdalma engine
  3 dalma engine上でワークフローアプリケーションと外部世界の入出力操作を仲介するendpoint群の実装
  4 複数のワークフローアプリケーションを実行・管理・運用する為のdalmacon
  5 dalmaconをウェブ上で操作する為のdalma webui
  6 これらの開発を効率化するツールmaven dalma pluginとdalma ant task
  7 更に,これら開発成果の実用性を検証するため,実際にワークフローアプリケーションを開発

 再利用性をまし,また個々のソフトウェアを簡潔に実装する為に,ソフトウェ アを適切に分割するのは大事である。これを重視した結果,7つのモジュールができた。Java言語を用いてこれらソフトウェアを開発し,javaflow はApacheに,残りはjava.net上にオープンソースソフトウェアとして公開した。



 



10. PM評価とコメント


 「9.成果概要」で述 べた1〜7まで,いずれをとっても十分に再利用を考慮し,しかもJava世界の標準的なオープンソースサービスの上に公開できるレベルに仕上げたのは,開 発者の川口さんの力を示して余りあるものである。
 本人にいわせると,この半年の間,このプロジェクトだけをやっていたわけでなく,通常業務も同時にこなしたのだという。いわく“かわいそうだったのは嫁 さんと子供だった”とのこと。一段落したので,家族サービスに当分は専念され,また今度は未踏本ちゃんにその“情報科学で学んだ事をたまにはつかってみ る”プロジェクトで乗り出してこられる事を期待したい。明らかに,今年の未踏ユースでのカリスマ的ボスであったのだから,仲間もそれを期待しているに違い ない。



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