| 近年の計算機の小型化、高性能化は著しく、高機能な個人端末が我々にとって身近なものとなってきている。中にはセンサを搭載した個人端末も登場してきている。今後、様々なセンサを搭載した個人端末が普及することが予想され、それらの端末を用いて高機能アプリケーションを提供できると考えられる。例えば、センサから歩いている速度を求め、それに応じて着信音を変更するようなアプリケーションを開発できる。
しかし、センサを用いた状況認識は、センサデータ解析などアプリケーションの内容以外の開発に大きな負担を与える。さらに多種のセンサを利用することで詳しい状況認識を行うことが可能となるが、開発における複雑さを増すと考えられる。そのため、センサデータを抽象化し、アプリケーション開発者の負担を軽減するようなシステムが必要である。そこで、我々は本プロジェクトにおいて、センサリッチ端末を用い、センサデータを抽象化し管理する新たなミドルウェアを開発する。また、本ミドルウェアのための評価アプリケーションの実装も行う。
本ミドルウェアの開発項目は以下である。
●センサデータを抽象化する解析モジュール
・ センサデータを解析し、抽象化されたコンテキスト(ユーザの状況、環境情報)を生成する
・ 生成されたコンテキストをさらに解析し、より抽象化されたコンテキストを生成する
● コンテクストを管理するデータベース
・ 生成されたコンテキスト管理する
●イベント通知システム
・ データベース内のコンテキストが指定した状態になった際にアプリケーションにイベント通知
本ミドルウェアは、上記の機能により生成されたコンテキストを取得するインタフェースを提供することが最終目標である。本ミドルウェアにより、アプリケーションを開発するプログラマの負担が劇的に軽減されることが期待される。
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