| ネットワークの速度が高速化している今,リモートの計算機に接続されているデバイスを,ローカルの計算機から利用することも一部可能になっている.しかし,こういったサービスを実現するソフトウェアは,OSごとに異なるデバイスアクセスモデルに強く依存するものとなっており,異種OS間でのネットワークを介したデバイスの相互利用は,たとえ同じアーキテクチャであっても不自由な場合が多く,また一般的ではない.特定のOS上で動くサービスという形をとる以上,この問題の根本的解決は難しいと考える.
そこで本プロジェクトは,OSとハードウェアの中間層に,VM(Virtual Machine)のレイヤを挿入することにより,OSとハードウェアの結びつき緩和させ,ネットワークを介しての異なるOS間,異なるホスト間でのデバイス運用を可能にするソフトウェアを開発することを目的とする.
・具体的開発項目は以下である.
1.ブート部分の開発
BIOSの上層,OSの下層に属する特殊なソフトウェアのため,ソフトウェアをMMにロードさせるためのブートストラップ部の作成.
2.VMの実装・設計
OSの仮想化にあたり,ハードウェアエミュレーションの要となるVM部分の開発を行う.
3.各種デバイスドライバの設計
NIC(NE2000互換),ATA/ATAPI,ISA(PCI)のデバイスドライバの開発に当たっての仕様の調査.
4.各種デバイスドライバの開発
NIC(NE2000互換),ATA/ATAPI,ISA(PCI)のデバイスドライバの実装,およびテスト.
5.ネットワークを通しての,ハードウェア共有システムの開発とテスト
今までの部品単位で製作してきた各種モジュールを一つのプログラムにまとめる.
6.ユーザーインターフェイスの作成
コンソールを通じたCUIベースを目指し,完成の後に(可能であれば)GUIベースの実現を目指す.
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