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『アニマカート』や『コマドリアニメテーブル』で実現した「誰でも簡単にアニメーションを制作できる」という機能に、さらに音を簡単につけられる機能を追加することを目標とした。アニメーションの知識も音づくりの知識も全く持たない体験者でも、遊びながら簡単に音のついたアニメーション作品を制作できるシステムを目指した。
『アニマカート』の発展形として考案する『音アニマカート』は、以下の操作手順でアニメーションを制作するものとした。

『コマドリアニメテーブル』の発展形として考案する『コマドリ音ピース』は、以下の操作手順でアニメーションを制作するものとした。

上記の作業の流れを実現するために、二つのシステムは以下の仕様で開発が行われた。
『音アニマカート』
・撮影する動画のコマのすぐ隣に、音シートと呼ばれる紙を置いて一緒に撮影し、アニメーション再生時にその音シートに押された効果音のマーク(音マーク)の情報を元に効果音を鳴らす。
・十分な解像度を得るため、カメラは2台使用する。1台は動画のコマを撮影し、もう1台は音シートを解析するために使用する。
・撮影は、以前の『アニマカート』とは異なり、ソフトウェア的に自動的に行われる。コマ撮影用のカメラに映った映像の範囲内に白い紙が正しい配置で認識されると、自動的に撮影が行われる。
写真 2台のカメラを備えた『音アニマカート』筐体
・音マークは、その形状を画像認識することで識別される。最終的には50種類程度の音マークを識別できるようにした。
図 音マークの一覧
音声にエフェクトを加える機能を持つ、特殊な音マークを用意した。エフェクトのマークは、通常の音マークと組み合わせて使用する。エフェクトの種類は、「男声(ピッチが低くなる)」「女声(ピッチが高くなる)」「ロボットボイス(機械のような声になる)」などがある。例えば、ネコの音マークのすぐ近くに、「ロボットボイス」のエフェクトマークをスタンプで押すと、ネコの鳴き声が機械的な金属音に変わる。エフェクトは近いマークにのみ影響を及ぼすように設定できるので、例えば右写真の場合は、ネコの音にのみエフェクトがかかる。
『コマドリ音ピース』
・ 基本のプログラムは『音アニマカート』とほぼ同じだが、以下のような相違点がある。
-撮影用のカメラが1台のみ。
-自動撮影機能を持たず、ユーザがコマドリボタンを押した時
に撮影が行われる。
-エフェクトに「ミュート」がある。常に音が鳴り続ける状態を避
けるため、ミュートエフェクトで必要に応じて音マークを黙ら
せることができる。
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