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本プロジェクトでは、以下の機能を、設計、実装、テストと必要に応じたリファクタリングにより、テスト運用が可能なプロトタイプレベルの品質、性能を実現した。なお、コンテンツの収集とテストユーザによる試験運用を経て、10 月中にはサービスの提供を開始する予定である。
1 ユーザー情報の管理、知人関係の管理およびメッセージング機能
ユーザーが登録本システムを利用するために必要なユーザー登録をする機能。また、ユーザー登録後に、ユーザー自身が自分のプロフィール等を表示、更新する機能。これらのプロフィールは、一般的なソーシャルネットワーキングサービスと同様に、他のユーザーから参照される。ユーザーの知人関係の構築、管理。ユーザー間のメッセージ交換。等が行えるようになる。

図7−1:ユーザー登録画面

図7−2:ユーザー登録内容の表示
2 アーティストのアート登録機能
アーティストはアート作品のバイナリデータをこのシステムのサイトでまずアップロードする。さらにこのアートのタイトル、説明、関係する語句(タグ)、ジャンルなどを選択し、アップロードされた作品データがこれらのメタデータとともにデータベースに保存される。メタデータ付加後、システムへのアップロードを経てクリエイタの作品が”picsense”で流通される“アートコンテンツ”の候補として登録される。
またこの機能に関しては今後、色や形など絵そのものの情報を解析することも考えている。

図7−3:アート登録画面
3 ブログのテキストを取得するクローラ
ブロガーは”picsense”によって“アートコンテンツ”を自動配置するスペースを自サイト内に設定する。この際に、あらかじめ用意されたHTML タグをコピー&ペース
トするだけで設定ができる。ブラウザからこのタグが呼び出されると、 “picsense”がそのエリアの周囲の情報を得る。周囲の情報を判別するソースとしては主に配置エリア周囲のテキストデータである。
4 アートの説明とブログの文章内容の近さを算出、ブログにマッチしたアートを表示する機能
“picsense”を利用するサイトにアクセスすると”アートコンテンツ”のデータベースから候補を自動的に絞り込み、”アートコンテンツ”を表示エリアに表示する。方法としてはまず、クローリングされたブログの文章とアートのメタデータに対して形態素解析を行い、解析された単語でシソーラスに問い合わせを行い、感性に関係の深い180 語との距離を算出する。この180 語それぞれとの距離から、アートコンテンツ、ブログ双方のベクトルを算出し、このベクトルの距離を測ることでアートコンテンツとブログの距離を図ることとしている。なお、表示される”アートコンテンツ”は一通りではなく、各ベクトルの近さを確率として反映させているので、表示されるアートコンテンツはサイトを訪れるたびに変化する。

図7−4:アートコンテンツの埋め込み例
5 表示されたアートに対して視聴者が評価、投票する機能
コンテンツの視聴者はブロガーのサイトを訪問する事で自然に”picsense”が表示した”アートコンテンツ”を閲覧することができる。閲覧した”アートコンテンツ”はデータベースに履歴として登録され、以後の表示頻度に反映させる事ができる。さらにそのサイトにマッチした絵が表示されたか、不適切な絵が表示されなかったかという観点でレイティングを行うことができる。さらに自らの趣味に一致していた場合は後に紹介する機能を用いてお気に入りとして登録することができる。
この「投票」の結果は、サイトごとに蓄積され、このサイトに訪れるweb サーファ群の趣味嗜好のデータ、また不適切なアートコンテンツの排除の為のデータとして表示頻度の重み付けに用いたり、後に述べるブロガーによる表示アートの管理の際に参考にされる。また、web サーファそれぞれのページにお気に入りとしてコレクションされた”アートコンテンツ”は趣味嗜好のサンプルとしてパーソナライズされた各ユーザーごとの表示頻度の重み付けに利用できる。
6 ブロガーが自分のブログに掲載されるアートを管理する機能
ブロガーは自分のブログにどんな絵が表示されたかという履歴をエントリ(ページ)ごとに見ることができる。このとき自分の気に入らないアートが表示されていた場合や表示したいアートがあった場合には、自由に取捨選択をすることができる。
また、このときの参考として、アートコンテンツごとのユーザーによる投票の記録やサイトへのアクセス数などのデータをあわせてみることができる。

図7−5:アートコンテンツのブロガーによる管理画面
7 アートをレビューする機能
目にした”アートコンテンツ”に興味があった場合、それをクリックする事でそのアートの詳細ページにジャンプする事ができ、クリエイタの情報や他の作品についても情報を得る事ができる。一般的なレビュー機能を備えたSNS 機能も用意されるため、コメントを残すなどクリエイタとの交流をはかる事ができる。これらの評価やコメントはクリエイタへの有意義なフィードバックとなる。

図7−6:アートコンテンツのクリエイタ情報の参照画面
8 好きなアートやアーティスト、センスの近いセレクターを登録する機能
お気に入り”アートコンテンツ”を自分のページにもコレクションできる。“picsense”は各ユーザのコレクションを分析することで、関連する”アートコンテンツ”を推測し、Web サーファ一人一人ごとに表示の重み付けをかえる事ができる。また、同じような履歴を持つ人同士で嗜好にあった“アートコンテンツ”を類推し合う一種のソーシャルブックマークのような機能を実現したり、気に入ったアーティストや気に入ったセレクターの最新情報を得ることができる。
9 アーティストによるアートの管理機能
アーティストは自分のアートがどのブログに表示されているかを把握することができる。また、ブログを指定して掲載を依頼したり、掲載の停止をしたりすることもできる。
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