| 従来、誰でも使えるオンラインストレージ(例えば、Yahooブリーフケースなど)といえば、企業が大規模なストレージサーバを設けて、それにクライアントがアクセスするクライアント・サーバ型(C/S型)が主流であった。この方法
では、以下のような問題点がある。
・ 可用性に乏しい(アクセス集中・メンテナンス時に落ちる)
・ 拡張性に乏しい(ユーザー数の増加に対応できない)
・ ロバスト性に乏しい(故障・天災・災害時にデータが消失)
・ プログラムから利用しにくい
オンラインストレージをP2Pで構成すれば、これらの問題は、P2Pの性質により、自然に解決できると考えられる。にもかかわらず、現在依然としてC/S型が主流である理由としては、P2P型の次のような問題点が非常に大きいからであると考えられる。
・ データを仲介する第三者のノードに情報が読めてしまう=セキュアでない
・ ファイル配布による著作権侵害の問題=リーガルでない
そこで、本提案では、まさしく銀行と同じように、情報を「預け」て許可された人のみが「引き出せる」=セキュアで、著作権侵害にならない=リーガルな、P2P型オンラインストレージ「情報銀行」を開発し、誰もが安心して使えるようにすることを目指す。情報銀行は、ネットワーク上にデータを預けておく場所を自由に作成できるフレームワークであり、さまざまな応用が期待できる。
また、指定時刻以後のみ情報を引き出すことのできる「定期預『情』」も同時に開発できる。これは、大規模で身近な時限解除暗号の仕組みとして利用でき、仮想的に未来に情報を送ること、例えば、10年後の自分にメールを送ることも可能になる。
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