| これからのユビキタス社会では、一人のユーザが多数のハードウェア機器をインターネットに接続し、ユーザは必要に応じてそれらを組み合わせ、特定の目的を達成するための機器として再構成して、実際に操作する、といった利用形態が具体化すると考えられる。このような真のユビキタス社会を実現するには、ハードウェアが本当に安全で確認された環境を提供しているかを検証する、いわゆる、ネットワーク環境におけるハードウェア認証のフレームワークが必要になる。
本事業では、ハードウェアに特化した認証・アクセス制御トークンのソフトウェアを開発する。ハードウェアに対する認証とアクセス制御の実行コードを、OSやミドルウェアから分離し、ICチップの独立した実行環境で動作させることでシステムの安全性を高める。提案する「ハードウェア認証・アクセス制御チップ(HAAC)」はハードウェアにUSBデバイスとして接続して、認証とアクセス制御の処理を実行するICチップである。「HAAC」は公開鍵証明書を応用した認証・アクセス制御ソフトウェアを実行する。本事業では既に開発しているICチップを更に高速な別のICチップに実装し、実行コードを効率化することで実行性能を改善する。第二に、「HAAC」をデモンストレーションするためのアプリケーション「ハードウェア・ブラウザ」を開発する。「ハードウェア・ブラウザ」はネットワーク上に存在する複数のハードウェア資源をURIによって識別し、HTMLを拡張したマークアップ言語(HW-HTML)で構造化、「HAAC」のアクセス制御ルールのもとで、安全にハードウェアを操作するユビキタス環境の基本アプリケーションである。第三に「HAAC」ICチップをSSLで動作させるためのミドルウェアを開発する。
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