| 我々は通信プロトコルのための仕様記述言語Preccsを提案し,Preccsによる記述からC言語のコードを生成するための通信プロトコルコンパイラの開発を行っている.実際に,インターネット上で広く用いられているプロトコルの一つであるDHCPをPreccsによって実装し評価を行った結果,C言語と比較して約1/3の記述量,かつ実行時間のオーバヘッドは約2割程度に収まるという結果を得た.しかしながら,現行のPreccsはファーストバージョンであり,記述性や実行時性能など,改善の余地はたくさんある.
そこで,Preccsをより実用的に,広く利用可能なものとするために,本年度は主として以下の項目の開発を行う.
(1)記述性の向上
ライブラリやsyntax sugarの導入,構文の見直しなどを行い,記述性のさらなる向上を目指す.
(2)実行時オーバーヘッドの削減
生成コードの最適化を行うことによって,実行時のオーバーヘッドを削減する.
(3)通信プロトコルの実装・評価
様々な通信プロトコルの実装と評価を行うことにより,Preccsの有効性を検証する.また,これらの結果を(1)(2)の開発にフィードバックする.
(4)その他の機能強化
Preccsのソースコードレベルでのエラーチェック機能やモジュール機構の検討など,より実用的なソフトウェアへと発展させるための機能の検討と実装を行う.
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