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本ソフトウェアが目標とするのは、政策議論に関する様々な要素を、システマティックに取り扱うことにより、政治システムや政策プロセスを再構築することである。本ソフトウェアが提供することのできる具体的な機能やサービスは多岐に渡る。例えば、市民に対しては、社会問題や政策について学びながら、自分が特に重視する問題を整理し、自分が支持する政策に基づいて、誰に投票することが合理的であるかを数値的に計算し、政治家選択の支援を受けるツールを提供する。このように、市民,政治家,専門家,NPO/NGO,企業等に対して、各アクターの役割,能力,インセンティブ等に適したツールを提供することにより、断片化された政策プロセスを統合し、包括的な政策コミュニケーションを可能とするプラットフォームを実現し、民主主義が健全に機能するしくみを創造する。また、開発された成果物を実際に運営することを通じて、社会に対し民主主義社会の新しいモデルやデザインを提示し、政治システムや政策プロセスにおけるイノベーションを世界中の国家,地域,コミュニティ等に普及させることを目指す。
図1
政策コミュニケーション・プラットフォーム(Ver.1.1)の基礎モデルの概念図
「政策コミュニケーション・プラットフォーム」は、政策プロセスに最新の情報技術を持ち込むことにより、これまで不可能だった高度な機能(政策的立場のポジショニング,政策マッチング,政策パッケージの構成等)を可能とする、包括的な政策コミュニケーションのための社会基盤である。本ソフトウェアは、政策CP(Ver.1.1)を実装したものであり、
<図1> に示すサブシステムと、図中に示されていない管理システムによって構成される。具体的には、以下に示す2つのサブシステムとして実装されている。
A.政策CP 基本システム:
政策議論終了後のプロセスを機能させるためのシステム構成要素で、以下の機能を提供する。
・モデル化された政策空間
複雑に絡み合う多種多様な政策要素を整理し、検索,加工,マッチング等の処理を可能とするためのフレームワークと、それを適用したデータベース。
・政治家の政策ポジショニング・システム
プラットフォーム上で議論された各政策議題に対して政治家が自らの政策的立場を明確にするためのシステム。
・政策マッチング・システム
市民が求める政策と政治家が掲げる政策をマッチングして、市民がどの政治家や政党を支持するのが合理的であるかを計算することができるシステム。
・政策パッケージの構成システム
断片化された現在の政策議論に総合的な視点を取り入れるために、市民,NPO/NGO,専門家が複数の政策要素を組み合わせて評価、検討するシステム。
B.複数利用者によるコラボレーション・システム:
政策議論進行中のプロセスを機能させるためのシステム構成要素であり、以下の機能を提供する.
・政策形成のためのネットワーク・システム
社会問題への認識を共有し、利害を異にする人が意見を出し合い、基本政策の選択肢とそれに付随する利点、欠点を整理するためのシステム。
・市民の政策ポジショニング・システム
市民が社会問題や政策について学び、自らの価値観や問題意識に基づいて、自分がどんな政策を支持するかについて考え、整理するシステム.
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