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個人や集団の知的活動(文書作成、プレゼンテーション、ディスカッション、ブレインストーミングなど)を支援するソフトウェアは、今後ますます重要性を増していくだろう。そこで、今回は、特に、文書作成とプレゼンテーションを支援するソフトウェアとして、栗原の提案する「手書きテキスト入力・検索およびペンベースのプレゼンテーションソフトウェア」に関するプロジェクト、松村の提案する「オンラインチャットに基づくブレインストーミング支援ソフトウェア」に関するプロジェクト、伊藤の提案する「アバターを効果的に利用して合意形成をスムーズに行うソフトウェア」に関するプロジェクト、中嶋が2004年度採択のプロジェクトを継承して提案する「議事録ドリブンの会議支援を一歩進めてプロジェクト運営を効率的に行うソフトウェア」に関するプロジェクトを採択した。
栗原のプロジェクトを除く他の3つのプロジェクトは、いずれも複数の人間の共同作業である会議をさまざまな観点で支援する仕組みに関するものであり、従来のグループウェアの枠組みを越えて人間の知恵をうまく集め、誤解を解消し、コミュニケーションを活発にし、よりよくわかりあえるための画期的なツールとなるものである。一方、栗原の「手書きツール」は、「文字をタイプする」ではなく「文字を書く」という、個人の脳を刺激する基本的活動に立ち返り、テキスト情報とイメージ情報をシームレスに生成・操作できるようにして、窮屈だったコンピュータの世界をより人間に近いものにしようとするものである。これらは、いずれも人間社会に大きな恩恵をもたらすような未踏性のあるソフトウェアの開発にチャレンジしていると考えられる。
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