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Pythagorasクライアントはウェブブラウザであり、Safari, Firefox, Internet Explorerなどの主要なウェブブラウザで動作するのでWindows,
Macを問わず利用できる(LinuxやSolarisについては未確認)。PythagorasサーバーはMac mini(Mac
OSX Ver.10.4.4, Tiger, 1MB RAM)の上にApache 1.3, PHP 4.3.11, Perl 5.8.6,
Java 1.4.2-09, SQLiteにより構築されている。また、日本語の形態素解析にはmecab 0.81(*1) , 図の作成にはGraphviz(*2)
を利用している。現在、Pythagorasサーバーは自宅のADSL環境で公開しているが、Pythagorasサーバーとの通信はAjax(Asynchronous
JavaScript + XML)技術によって行われているため、クライアント側での処理のもたつきはほとんど感じられない。
(*1)http://chasen.org/~taku/software/mecab/
(*2)http://www.research.att.com/sw/tools/graphviz/
・Pythagoras各種機能
本プロジェクトで開発したアイディア会議支援システム「Pythagoras」の各機能を紹介する。Pythagorasのウェブサイト(http://fieldmining.com/~matumura/p/)にアクセスすると図1の「ログイン画面」が表れる。画面上部には「管理画面」「ログイン画面」「議事録画面」へのリンクがある。ここで、アカウント情報と参加したいスレッドを選択して「ログイン」を押せばアイデア会議に参加できる。また、「管理画面」をクリックすると図2の画面に移り、ユーザアカウントとスレッドを自由に作成することができる。「議事録画面」をクリックすると図3の画面に移り、スレッドの内容、マインドマップ、参加者の発言関係図を閲覧することができる。
図1 ログイン画面
図2 管理画面
図3 議事録画面
ピタゴラスにログインすると、図4の画面に移る。画面左上部はチャットログ表示エリア、画面左下部はメッセージ入力エリア、画面右はマインドマップ表示エリアになっている。メッセージがPythagorasサーバーに送信されるとバックグランドでIDMによって分析され、キーワードの抽出およびマインドマップの作成が行われる。分析された結果はリアルタイムに画面上に反映される。チャットログ中でハイライトされている語が抽出されたキーワードである。
図4
Pythagorasのスクリーンショット。画面右部は「問題共有マップ」
画面上部にある5種のアイコン(図5)はそれぞれ「問題共有マップ」「アイディア出しマップ」「アイディア整理マップ」「ちゃぶ台返しマップ」「人間関係マップ」へのスイッチになっており、クリックすると画面右部のマインドマップがぞれぞれ図4、図6〜9のように切り替わる(問題共有マップは図4)。
    
図5 Pythagorasで用いるアイコン。左から「問題共有マップ」「アイデア出しマップ」「アイデア整理マップ」「ちゃぶ台返しマップ」「人間関係マップ」
図6 「アイディア出しマップ」を表示中のPythagoras
図7 「アイディア整理マップ」を表示中のPythagoras
図8 「ちゃぶ台返しマップ」を表示中のPythagoras
図9 「人間関係マップ」を表示中のPythagoras
また、議事録は図10のように問題共有マップ、人間関係マップ、キーワードがハイライトされたチャットログが整形されて表示される。これにより、後からチャットログを見返したり、議事録を回覧することが容易になる。
図10 議事録
また、人は時間や投稿数が制限されると集中力を発揮するので、効率のよいアイディア会議の実現を目指すPythagorasではメッセージの投稿数の上限を100に設定している。そこで、その限られた100投稿の中で「問題共有」「アイディア出し」「アイディア整理」「ちゃぶ台返し」のフェーズをスムーズに移行させることが重要であり、そのためにPythagorasルールとして
・ 0〜20投稿
:問題の共有
・ 21〜50投稿 :アイデア出し
・ 51〜65投稿 :アイデアの整理
・ 65〜80投稿 :ちゃぶ台返し
・ 81〜90投稿 :アイデアの再整理
・ 91〜100投稿:結論の導出
を制定し、投稿数に沿って議論フェーズを切り替えることを推奨している。しかし、いったん議論に集中し始めるとPythagorasルールを遵守することは難しい。そこで、顔文字によるエージェントをメッセージ入力欄の下に登場させ、アイディア会議のモデレーションを行わせるようにしている。顔文字エージェントは投稿数に応じて以下のように切り替わる。
・ 0〜20投稿
: (*゚▽゚)ノ 問題を出し合って共有しましょう!
・ 21〜50投稿 : ヽ( ´ー`)ノ アイデアを出し合いましょう!
・ 51〜65投稿 : o(´^`)o 出たアイデアを整理しましょう!
・ 65〜80投稿 : (ノ ̄^ ̄)ノ┻━┻ ちゃぶ台をひっくり返しましょう!
・ 81〜90投稿 : o(´^`)o 出たアイデアを整理しましょう!
・ 91〜99投稿 : φ(・ω・ ) 結論を導ましょう!
・ 100投稿 : ( ̄へ ̄)ゝ 議論お疲れさまでした!
これらの仕掛けにより、100投稿という限られた中で効率のよいアイディア会議の実現を目指している。
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