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2005年度上期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件評価書


 



1.担当PM

   酒井 裕司 (株式会社イグナイトジャパン ジェネラルパートナー)



2.採択者氏名


開発代表者

川崎 洋 (埼玉大学大学院 理工学研究科 情報数理専攻 助手)

共同開発者

古川 亮 (広島市立大学 情報科学部 情報メディア工学科 助手)



3.プロジェクト管理組織


  有限会社 テクノドリーム二十一



4.委託金支払額


  10,000,000



5.テーマ名


  3Dファクスの開発



6.関連Webサイト


  http://www.mm.ics.saitama-u.ac.jp/~kawasaki/3dfax/



7.テーマ概要


 精密な測定装置を用いて3次元計測を行う基盤技術を出発点とし、それら、高価な計測機器ではなく、入手が容易な市販のビデオカメラ、プロジェクターを用いて、三次元計測、モデリングをより安価に提供し、誰もが使える環境として提供する。



8.採択理由

 光学的な三次元計測システムは、プロの世界では確立された技術ですが、その裾のを広げるコンセプトはすばらしいと思います。計測された立体データに対して、生産システムが受け入れる体制を十分に整えられておらず、3D計測における課題は、計測の容易さもさることながら、実際にははき出されたデータを利用者の現在の用途にフィットさせることであると考えました。今回の提案の3Dファックスという基本コンセプトはすばらしいのですが、それに加えて、当面の利用を想定した、人体計測のユーザーがどのようなアウトプットデータを要求しているのかの分析を含めて想定される利用者にとってすぐに使えるシステムに仕立てていければと思います。



9.開発目標


 裾野を広げるという観点に立ち、キャリブレーションなど煩雑な手順を省略しながら実用的な三次元計測を提供することが開発目標となる。
  細分化してみれば、
  a.測定の容易化
  b.取得データ補正ツール
  c.計測データを用いた、より裾野の広いユーザーが興味を示す実用アプリケーションの考案となる。



10.進捗概要


 開発目標のうち、aの測定の容易化に関しては、当初から想定している測定方法の範囲内における容易化の限界点近くにまでは達することが出来、また、取得データをポリゴン化するなどの補正ツール関しても妥当な水準に至ったと考えられる。



11.成果


 一般に配布し、ある程度の技量をもったユーザーにとって試用可能なアプリケーションとして完成したことが当プロジェクトの成果となる。



12.プロジェクト評価


 提案者そのものは基盤技術をもっていることもあり、測定ソフトウェアに関しては満足いくものとなった。しかし、組み合わせられる機材の制約は大きく、また、得られる測位精度に基づいた実用的なアプリケーションにまで至ることは出来なかった。アカデミックな観点から見れば満足できる結果であり、長期課題を発見したとも言えるが実用指向からみれば、もの足らない点も残った。



13.今後の課題


 組み合わせられる測定機材の選定を含め、構成を再検討する必要があると思われる。また、当初目標とした実用アプリケーションの具体像を得られる測定品質の観点から再度検討する必要があるだろう。
  一つの落としどころとしては、中級プロシューマーを対象とすることであると思われる。


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