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機能面では、Ruby プログラムを書かなくても BioRuby の色々な機能を利用できるようにする BioRuby シェルを開発した。また
Ruby on Rails を使って シェルブラウザも開発した。これは BioRuby シェルのフロントエンドとして使う。インストールを容易にするためには、パッケージマネージメントシステムである
RubyGems に対応させた。さらに起動の高速化、塩基・アミノ酸配列クラスの改良、BLAST サポートの改良など、多数の機能強化、バグフィックスをおこなった。また、1,000
以上のユニットテストを作成し、その過程で既存のバグの発見や仕様の問題点の洗い出しをおこなった。
ドキュメントの整備については、チュートリアル文書と英文 API リファレンスを新たに書き起こした。チュートリアル文書は和文と英文の両方を用意した。英文については英語圏の開発者による手直しを受けた。API
リファレンスは Ruby 言語で標準的に使われている RDoc フォーマットを採用して作り、公開した。また、開発者向けのガイドライン文書を作成した。この結果、海外からの開発者が増加し、機能開発や英文ドキュメントの充実につながった。
ケモインフォマティクス分野のための Ruby 言語用ライブラリ ChemRuby は新規に開発した。同分野ではこれまで商用の有料ソフトウェアがほとんどであったので、ChemRuby
の今後の普及が期待できる。ChemRuby は様々な化合物のデータフォーマットの読み書きに対応し、PDF、JPEG、PNG などによる化合物構造の画像の書き出しを可能にする。また汎用的なグラフアルゴリズムを実装することで、類似化合物を商用ソフトウェアに劣らない速さで検索できるようにした。
詳細は以下のプロジェクトサイトから得られる。
http://bioruby.org/
http://chemruby.org/
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