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このプロジェクトでは,おもにロボットなどの機械制御を対象とした,複数のプロセッサを用いた分散制御を行う開発環境システムを構築することを目的とする。
組み込み分野において,比較的要求仕様に余裕のある制御対象にまで,複数のプロセッサを用いた分散制御が用いられるようになっている。これには,チップの低価格化,出荷後の新機能追加などの拡張性確保,ネットワーク技術の浸透,開発効率の重視などが起因している。しかし,組み込み分野での分散コンポーネントの導入には,一般に高い技術が求められる。このため,このプロジェクトでは,おもにロボットなどの機械制御を対象とした,複数のプロセッサを用いた分散制御を行う開発環境システムを構築する。
さまざまなプロセッサ上に移植し,動作させることを可能にするため,通信接続に使用するハード仕様を,ほぼすべてのプロセッサに搭載されているといえるUARTを基本とすることにし,そのうえで複数のプロセッサ間の通信規約を定めた。また,コンポーネント(ここでは,一般に関数の形で実現される処理単位をコンポーネントと呼ぶ)の信号線間を接続,分散制御を行う開発環境を,グラフィカルなユーザインタフェースを利用して提供した。
現在ロボット制御用機器間での通信プロトコルには,標準仕様がない。このため,本ソフトウェアが完成することにより,組み込みコミュニティに寄与することが見込まれる。
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