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採択時には,提案が狙っている方向は共感できるものの,その進め方に問題があるというプロジェクトが何件かあった.本事業は実際には開発期間が短く,その期間内で開発費を使いきらなければならないので,提案時点で具体的な開発スケジュールが決まっていないと,なかなか難しい.本来なら採択時におけるそのような進め方の問題は重大な欠陥とみなされ,不採択のひとつの理由となるだろう.
しかし,本制度に応募される方々は必ずしも相談相手に恵まれている人ばかりではなく,半年後に単独でこちらが期待するような開発プランが立てられるかどうか不安であった.せっかく開発の方向性や目標には共感できるのであるから,少ない開発資金でよいので,大きな成果は期待しないけれど,色々な人たちの影響を受けて進めて行ったほうがよいのではないか,と考え,採択にいたったプロジェクトが数件ある.
結論からいうと,そうして採択した方々は短期間で非常にすばらしい成果を上げられた.彼らは,長年,情熱をこめてその問題に取り組んでこられ,その目標は非常に明確で,本人のスキルも極めて高かった.ただ,盲目的に進めてきたために,袋小路に入り込んでしまっていたので,なかなかうまく行かなかったのかもしれない.審査の難しさを示す例である.
採択の基準は,研究的なプロジェクトの場合は主要部分の研究が終了しており,その実用化に関わるソフトウェアであるかどうかを基準とした.それ以外のプロジェクトは,技術的な新しさよりも,その開発によって誰でも簡単に使えるようにできるという点を重視した.
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