本提案は、Apacheに対するモジュールとして分散環境を作成する機能を提供し、自宅でPCを用いてサーバーを運用している人同士で協力して、自動的に障害耐性・負荷分散の機能を実現するものである。
主として、個人事業者や中小企業など、通常はさほど負荷のかからないサーバーやグループウェアーを自宅などで運用するだけで十分であるため本格的な障害耐性機能を導入しない人や、学生など趣味的にサーバー立ち上げている人をターゲットとし、全くコストをかけずに、障害耐性・負荷分散の機能を提供する。
自宅でサーバーを立ち上げると、雷やブレーカが落ちるることによる停電や、電源コードを足に引っ掛けてしまうといった、従来のサーバー運用環境ではありえなかった危険性が存在する。
一方、自宅で運用するサーバーは通常はリソースが余っている。
そこで、動作停止や一時的な負荷増大といった場合に、個人サーバ同士で連携して、ダウンしていないサーバーが代替の機能を自動的に果たす機能をApacheのモジュールとして提供する。いわば草の根分散環境の構築である。
負荷分散の際に、実際に負荷が大きくなる前に、早めにデータをコピーし、アクセスを分散させる仕組みを提供する。このために、確率モデルに基づくCDNの仕組みを利用する。
ブロードバンド・常時接続が普及し、近い将来、自宅でサーバーを気楽に運用する人が増加する時代が来ると思われる状況下で、必ず必要となる技術であると考えている。

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