今日では3D-CG技術が発達し、大人も楽しめるCGアニメーション作品が多数製作されている。こうした作品のアニメーションを支えているのは演技に関する高度なノウハウを持ったプロのアニメータやアクターである。このプロジェクトは彼等のノウハウをツール化し、手軽に利用できるようにすることを目標とする。
今回採り上げるのは「パントマイム」のノウハウであり、これらのノウハウのうち“クリック”と呼ばれる「力を入れる瞬間の小さな動き」と、キャラクタが「力を入れている動きと、力を受けている動きの表現分け」の2点をツール化する。これら二つのノウハウは「アクションシーン」などで「力感」あふれるリアルなモーションを作るうえで重要である。しかも物理シミュレーションによる複雑な計算をかならずしも必要としないため、動作が軽いだけでなく、使用者側の自由度が高いという特長を持つ。
本案件の範疇において、このツールは使用者が作成したモーションの任意の位置に「力感」を「挿入」する機能を提供する。挿入対象となるモーションは事前に作成する必要があるため、使いこなすためには「ポーズ取り」など絵画系の技術が必要になるが、それでも多くのアニメータたちが“よりリアルな”表現を簡単に手にすることができるはずである。
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