IPA






2004年度第2回未踏ソフトウェア創造事業  採択概要


 



1.担当PM

 

 中島 秀之



2.採択者氏名


 代表者

 田沼 英樹 (東京大学 医科学研究所 ゲノム医療情報ネットワーク分野・産学官連携研究員)

共同開発者

 小野 功 (徳島大学 工学部 知能情報工学科 基礎情報工学講座・助教授)



3.プロジェクト管理組織


 



4.採択金額

 

 7,059,000円



5.テーマ名

 

 エージェントベース社会シミュレーション言語SOARSの開発



6.関連Webサイト


 なし



7.テーマ概要(採択者)

 

 SOARS(Spot Oriented Agent Role Simulator)は、社会システムをマルチエージェントシステムとしてボトムアップにモデル化するために、エージェントの役割構造などを容易に記述できるようにデザインされた新しい言語である。この言語は、エージェント集団の役割構造に基づいた動的なプロセスを、対象領域の知識を十分に持った専門家が容易にモデル化できることを目的にしている。
 SOARS言語は三階層のモデリングフレームワークを持つ。下位層は、Java言語であり、中位層が、我々のモデリングフレームワークの核となるSOARSスクリプト言語とステージモデルである。ここではエージェントの役割行為を記述する宣言型のスクリプト言語と、因果的に順序関係を持つ複数のステージという概念に基づいた手続き型の実行順序制御が導入される。上位層は、領域知識を持つ専門家でプログラミングの知識のないユーザがモデルを開発するために開発実験環境であるモデルビルダーをGUI環境として持つ。
 SOARSの動的な制御構造を表すために、『ステップ』『ステージ』『フェーズ』『ターン』という時間概念が導入される。ステップは、時間管理の基本単位で離散時間の1単位を表現する。SOARS言語ではこの1ステップがその内部で様々に構造化されており、それによってルールの適用順序などの動的な干渉の制御が行われる。ステージはSOARSでの因果的な順序関係を表す制御単位である。
 SOARSの開発では、モデルビルダーの拡張、PCクラスターでの分散実行環境、アフターデータマイニング機能、モジュールブラウザー等の開発とゲーミングシミュレーションとエージェントベースシミュレーションのハイブリッド環境構築が課題となる。
 我々はSOARSを、領域知識を持った専門家が様々な制度設計を行うための世界標準言語として成長させていきたい。



8.採択理由(担当PM)

 

 新しい種類のマルチエージェントシミュレーション言語の提案として採択したい.提案者のプログラム実装能力は認める.あと一歩欲しいのはその概念をまとめ,表現する能力である.

  なお,本提案は 共同提案者の1人 が中心となったCOEとの関連づけて提案されているが,本制度はそのような性格のもの(プロジェクトの資金かせぎの場)ではない. 共同提案者の一部の研究協力者をメンバーからはずし,提案者独自のソフトウェアプロジェクトとして推進して欲しい.従って,COE関連予算と思われる部分を減額した.基本的には外注費を削り,本人に頑張ってほしい.




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