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2004年度第1回未踏ソフトウェア創造事業 成果評価報告書(プロジェクト全体について)



 プロジェクトマネジャー: 中島 達夫 (早稲田大学 理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科 教授)



1.プロジェクト全体の概要


 組み込みシステムは日本において重要な産業である. 先端的な組込みシステムやそのうちの1つであるユビキタスコンピューティングに関するソフトウエアの開発は日本の将来において極めて重要である. 特に, オペレーティングシステムやミドルウエア等の基盤ソフトウエアの開発は新しい家電機器やサービスを構築するためには必要不可欠なものである. しかし, 現在の組込み業界ではあまりにも製品開発のサイクルが早く, 先端的なソフトウエア開発に投資する余力がない. そのため, 次世代の組込みシステムを構築することが可能なスーパプログラマの育成が大変重要となってきている.
 本プロジェクトでは, 組込みシステム/ユビキタスコンピューティングに適した先端的なオペレーティングシステムとミドルウエアを開発することが可能な人材を育成する. 実際に組込みシステム分野で, 先端的なソフトウエアの設計ができる人材が不足しており, 優秀な人材の育成は急務の課題となっている. 
 採択に関しては, 実際に将来有効とおもわれるソフトウエアを開発しているグループを優先して採択している. また, 要素技術ではなく, アプリケーションまで含めたトータルな開発であることを重視している. 
 評価に関しては, 作成したプログラムが実用面または研究面で大変優れていることを重視した. 実用面に関しては, プログラムが広く使用されるためにどのような努力をおこなったか、または、ビジネスとして広くインパクトを与える可能性があるかを重要な基準とし, 研究面に関しては開発した成果物の新規性を重視している.



2.プロジェクト採択時の評価(全体)


 本プロジェクトでは, 提出された13件の募集のうち3件を採択した. 採択した3件は,ハードウエア・ソフトウエアコデザインに関する開発,ユビキタスコンピューティングに関する開発,情報家電に関する開発である.
 採択に際しては, 実用的なシステムの構築であることとテーマの将来性を重視して採択している. また, 採択者が将来先端システムの開発者や研究者となる可能性も大きな判断基準としている. 



3.プロジェクト終了時の評価


 各テーマとも予定した作業を完全に終了している. 最終結果に関しては, 満足できるものであると考えられる. また, 中間成果報告会において各テーマに関して現状の問題点を議論した. さらに, 最終報告会では, 他のPMと合同で成果報告会を開催し, 議論をおこなった.
 各テーマとも, オープンソースコミュニティへの貢献, 関連企業との議論, 研究成果発表, 展示会への出展など成果の公開に関して積極的な活動をおこなっていることも大変好ましいと思われる.


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