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1.担当PM
中島 達夫(早稲田大学 理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科 教授)
2.採択者氏名
代表者
:
澤田 淳二(同志社大学大学院 工学研究科)
共同開発者
下坂 久司(同志社大学大学院 工学研究科)
3.プロジェクト管理組織
ピーシーアシスト株式会社
4.委託金支払額
2,974,502 円
5.テーマ名
グリッド家電
6.関連Webサイト
7.テーマ概要
近年,家電をネットワークに接続した情報家電が注目されている.今後,情報家電と情報家電を接続するホームネットワークが普及するにつれ,1つのホームネットワークだけでなく自分と関わりのある複数のホームネットワークを統合し,自分が利用可能な1つのホームネットワークとして利用するという「メタホームネットワーク」が構築されていくと考えられる.このメタホームネットワークを構築する際には利用者の認証,通信データの保護,メタホームネットワーク内にある家電の把握,家電への統一的なアクセス方法を考える必要がある.これらはグリッドを構築する際の検討事項と共通である.このことから本プロジェクトではグリッドで培われた技術を用いたメタホームネットワークシステムを開発する.
8.採択理由
本提案ではグリッド技術を用いてインターネット上のサービスと情報家電を統合することを目指している . しかし , 情報家電と Web サービスの統合は商用化レベルの技術であるし , 提案書で示されているシナリオもグリッドを利用するメリットが不明確である . しかし , グリッドと情報家電の融合は大きな可能性があり , 新しいサービスを提供する可能性もある . 以上の理由から , 予算申請額を減らしてもプロジェクトを遂行することが可能であれば採択とする .
9.開発目標
メタホームネットワークを構築するためのシステムを開発することを目標とする.本システムでは,利用者の認証,通信データの保護,メタホームネットワーク内にある家電情報の管理については既にあるグリッドの技術を用いる.本プロジェクトでは,グリッド技術を用いた家電の表現方法,家電間の連携方法,直感的な操作で家電へのアクセス,家電間の連携ルールの作成が可能なユーザインタフェースの開発を行う.
10.進捗概要
家電をグリッドの技術を用いて表現する方法としてOGSA(Open Grid Services Architecture)で定義されているGridサービスを用いた.各家電サービスは,自身の内部状態や利用可能な操作を標準的なインタフェースで提供する.利用者は家電サービスにアクセスすることにより,家電の情報取得,操作を行う.また,家電で内部状態に変化(イベント)が発生した際に別の家電が連動動作を行うという機能もOGSAで定義されている状態の通知機能という標準的な方法を用いて実現した.コンピュータ上で動作する仮想的な家電を構築し,開発したシステムが正しく動作することを確認した.
11.成果
アメリカで開催されたスーパーコンピューティングに関する最大級の学会であるSC2004で本プロジェクトの展示を行うことにより,グリッド技術の利用方法として家電の制御に利用可能であるということを示した.また,メタホームネットワークの概念とメタホームネットワークを構築するためのシステムを修士論文としてまとめ,発表を行った.
12.プロジェクト評価
開発者の提案は研究課題としては大変重要な課題に取り組んでいる. 特に, なかなか普及しない情報家電用のミドルウエアの代わりにグリッド用のミドルウエアを利用することは大変ユニークであり、セキュリティの確保の面で有利であると思われる。しかし、実用の面からはまだ検討すべき課題も多々あり、今後の検討を要する。
13.今後の課題
今後,メタホームネットワークの概念を広く宣伝することにより,グリッド関連,家電関連など多くの人に関心をもってもらうことが必要である.また,多くのユーザにユーザインタフェースを利用してもらうことで,どのようなものを提供すればユーザがより直感的に操作を行えるかの検討・改良を行う必要がある.
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