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2004年度第1回未踏ソフトウェア創造事業 成果評価報告書(プロジェクト全体について)



 プロジェクトマネジャー: 原田 康徳 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所 主任研究員)



1.プロジェクト全体の概要


 本プロジェクトでは,人間の感性を高めるソフトウェア,素人のためのソフトウェア,コンピュータの新しい可能性を求めるもの,未来の電話,に関する開発を公募した.57件の応募の中から16件にヒアリングをし,4件を採択するに至った.1泊2日の参加者を限定した全体合宿を6月,12月に行い,また個別のミーティング,メールなどによる議論で開発をすすめて行った.また,3件については1月のCANVAS主催のワークショップコレクション(http://www.canvas.ws/wsc2005/index.html)に出展し,ソフトウェアの質の向上と宣伝につとめた.2月には伊知地PM鵜飼PM加藤PM中島達夫PM中島秀之PMらとの合同の報告会を開催した.



2.プロジェクト採択時の評価(全体)


 具体的にユーザ層を想定したソフトウェアを短期間で開発できるテーマを採択した.研究色の強いものは,研究フェーズはすでに終わっており,それにどのような味付けをしてソフトウェアとして完成させるか,そのあたりの能力も考慮した.
 最終報告会ギリギリにソフトウェアが出来上がるのではなく,事前に多くのユーザに使用してもらい,その結果を反映させたものが提出できるようなスケジュールが立てられることを重視した.



3.プロジェクト終了時の評価


 3件については,NPO CANVASが主催している子供向けの体験型ワークショップを集めたイベント「ワークショップコレクション2005」に出展した.この結果,多くのユーザが使える完成度の高いレベルのソフトウェアを作成でき,結果を反映した改良も行われた.また,雑誌,新聞,Web等のメディアの取材もうけた.これらのソフトウェアが子供向けソフトウェアの領域へ広く認知されたことにより,間接的な未踏ソフトウェア創造事業の宣伝にもなったと思われる.
 また,開発者間の直接的,間接的な影響についても述べておきたい.たとえば,朝倉氏のピッケというキャラクターが,尾上氏の砂場ソフトの中に登場するなど,開発者が得意な部分で他の開発を助けるということが見られた.これは閉じた合宿形式のミーティングによる開発者間の交流促進の効果もあると考えている.この形式の合宿は今後,開発終了者,現在の開発者らを交えて行う予定であり,こういった相乗効果はこれらも期待できると考えている.
 もう1件については,他のテーマと比べ,0からの開発スタートで不利な状況ではあったが,おおむね予定通りのソフトウェアを完成させることができた.しかし,細部にわたるチューニングなど,課題は残されている.未踏ソフトとしての直接的な支援は終了であるが,今後も継続的にみて行きたい.



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