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従来システムではたとえばCCDの画像を利用して実世界認識を行っており、何らかのオブジェクトを識別するためには、実世界の認識技術ならびにそれとネットワーク上の情報との対応をとるという二つの仕組みが必要であった。これらは、大量の計算機資源を必要とするため、携帯型の計算機には大きな負担となっており、ID
タグや2次元バーコードの使用によりこれらを簡便化する仕組みがいくつか提案されている。
本プロジェクトではユーザの眼球を介して光通信を行うことで、実世界認識技術やネットワークアドレスの解決などを行うことなく、対象物と直接情報交換を可能にする仕組みを構築する。光通信そのものはハードウェア的に行えばよいため、特に計算機資源が必要にはならない。
具体的には,現実環境にLED
などの光点を用意し、各光点からは独自のデータ(対象のID のみならず,様々なデータやプログラムを送信することが可能)を発信する。ユーザはこの光点を気にする必要はなく、単に実世界の対象物として眺めていればよい。システムはユーザの眼球表面で反射するデータをアイカメラで受信する。位置情報は不要である。ユーザの視野にある複数のデータが同時に受信されることになる。もし、ユーザが実世界の対象を指で指し示し、隠す(自分に見えないようにする)動作をすると、そのデータだけが受信されなくなることにより、何を指示したかをシステムに伝えることができる。
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