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中間成果に加えて次のことを行なった.
(1) DNAS回りの整備
DNAS ではその論理的ツリー構造に沿って,以下のようにモニタリング情報を伝達する.
・各ノードが下位ノードからモニタリング情報を受信
・受信した情報に自身の情報を付加して上位ノードに送信
フラットな構造のシステムではマスターノードに負荷が集中するといった問題が生じるが,ツリー構造を採用してDNASを利用したシステムでは負荷が軽減された.
なお,DNAS 再構成時に,物理的に接続していないノード同士が論理的に接続されてしまうといったトラブルを回避するため,運用上はネットワークセグメント毎にDNASを導入することとした.この場合のDNASセグメント間の情報伝達手段としてリレー機能を整備した.
(2) 環視ソフトウェアの開発
まず,PC版環視ソフトウェアを開発した. 当初Swingクラスライブラリを利用して開発したが,PDA版への移植性の問題からAWTクラスライブラリに変更し,全面的な書き直しを行なった.
次に,携帯端末版の開発を行なった.携帯端末版の動作概念を釘井 図3に示す.NTTドコモ社のiモード端末を対象とし,J2ME CLDC
for Dojaライブラリを用いて開発を行なった.実際に,試してみると以下のような多くの制約に悩まされた.
・アプリケーションサイズ (505iシリーズでは30Kbyte)
・通信プロトコル (HTTPまたはHTTPSのみ)
・機種依存
・ネイティブアプリケーションとの連繋
このうち,通信プロトコルについてはiHORBを利用することで,プロトコルを意識することなく通信を行なうことが可能となった.整備した環視ソフトウェアの表示例を釘井
図4に示す.
釘井 図3 携帯端末版の環視ソフトウェアの動作の概念図

釘井 図4 携帯端末版の環視ソフトウェアの表示例
― 小さな正方形がホストに対応している
(3) 環視ソフトウェアの改良
ユーザテストの結果,今後の課題とする点は残されているものの,ある程度実用に耐えうるものができた.さらにユーザにもっと環視ソフトウェアに親しんでもらえるように,ゲーム機能を盛り込むこととした.
具体的には,Windowsでお馴染みの「マインスイーパ」を取り入れた.これは,環視ソフトウェアにおいてグリッドの概況を表示する格子配列をそのまま活用したものであり,釘井
図5に示すようなイメージとなっている.
釘井 図5 ホストの表示画面をそのままマインスイーパにした
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