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本システムは,携帯端末の所有者が,目の前に存在する物体に関する情報を,遠隔地にいる相手が自由に視点を選べる3次元形状の状態で伝達するものなので.アプリケーション名を3D-CoSMo
(3-Dimension Communication for Mobilers') とした (山崎 図1).

山崎 図1 システム概要
サーバ・クライアントシステムである3D-CoSMoについて,
1.携帯端末からサーバへの動画データ転送機能 (画像列取得)
2.動画像から3次元データ作成機能 (3次元形状復元,配信)
3.携帯端末用3次元データビューア機能 (3次元形状データ受信,表示)
を開発するが,前期では,携帯端末をノートPC,通信手段を無線LANとして,携帯端末から画像列取得→サーバで画像列から形状を復元→携帯端末でその3次元形状を閲覧,という枠組の開発を行なった.
開発に際し,アプリケーションには以下の条件をおいた.
1.携帯端末は汎用ノートPC,PDAとする.
2.情報伝達の対象物体は,テクスチャを有する.
3.情報伝達の対象物体は,両手に収まる程度の小型である.
4.携帯端末から取得する画像列は,静止した物体に対しカメラを動かして得た画像列,または静止したカメラに対し物体を動かして得た画像列を指す.
2と3は,本システムの3次元形状復元の手法に由来する.3は,提案するアプリケーションが,日常生活に存在する物体があたかも目の前に存在しているかのような臨場感の伝達を目的としているからである.
開発したものは以下の通り.
(1) 携帯端末からサーバへの動画データ転送機能
Linux PC版のキャプチャソフトを作成した.これは対象物撮影部,画像再生部,画像転送部からなる.このシステムでは対象物の形状を望み通りに復元するために,形状復元したい部分が映るように撮影する必要があるが,画像再生部はその確認のためのものである.画像転送部はサーバへTCP/IPソケット通信を用いて画像を送信するが,1回の撮影で100枚の画像を送る場合があるため,JPEG圧縮をかけている.
(2) 動画像からの3次元データ作成機能
転送された動画像から,サーバ上で形状を復元し3次元データを作成する.現状の復元画像の例を山崎 図2と山崎 図3に示す.
(3) 携帯端末用3次元データビューア機能
復元された3次元形状は点の集合なので,3次元位置が既知の点の集合に面をはり,その表面にテクスチャを貼り付け,人間に提示する3次元形状データ
(VRML98準拠) を作成する機能である.現状では,物体の大まかな形状は復元できているが,拡大した場合,実際の3次元形状とは多少矛盾が生じている.
なお,担当は以下のとおり.
山崎: 機能動画像から3次元データ作成機能,
大野: 携帯端末用3次元データビューア,
入江: 携帯端末からサーバへの動画データ転送機能.
山崎 図2 原画像の例
山崎 図3 復元画像の例
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