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前期から持ち越した分も含めて,以下の生命科学関連のソフトウェアを,簡単かつ統一された感覚で扱えるGUIソフトウェアを開発した.当初の予定よりはレパートリーが少ないが主要なソフトはきっちり押えた.
Procheck http://www.biochem.ucl.ac.uk/~roman/procheck/procheck.html
(タンパク質の立体構造予測)
clustalw http://www.ebi.ac.uk/clustalw/
MODELLER http://www.salilab.org/modeller/modeller.html
(タンパク質の立体構造評価)
open babel http://openbabel.sourceforge.net/
3dna http://rutchem.rutgers.edu/~xiangjun/3DNA/
統合環境の全体構成を倉井 図1に示す.Cocoaアプリでインタフェース部分とシェルスクリプト実行用クラスなどを実装し,シェルスクリプトで,計算の前準備,科学計算プログラムの起動,計算結果の後処理,結果表示用ソフトの呼び出しを実装した.
倉井 図2はMODELLERの動作におけるファイルの流れを示す.MODELLERはタンパク質の立体構造予測を行なうソフトで,既にX線解析等で分かっている立体構造をもとに,アミノ酸配列を一部変更したときの構造をホモロジーモデリングによって予測するものである.これは,無料で使える唯一のホモロジーモデリングソフトだと思われる.得られた結果のファイルをX-Windowの中で,Rasmolというソフトを立ち上げて表示するが,このあたりの面倒なことをユーザは一切気にする必要がない.
倉井 図1 統合環境の概要
倉井 図2 ファイル読み込み時の動作
また,BSD系のportと同等の機能を持つFinkをインストールシステムに利用することで,インストールの簡易化を図った.CUIベースであるFinkに対し,finkinfoとGUIを用意し,必要なパッケージをクリック一つですべてインストール/アップデートできるようにした.finkinfoはソフトウェアをインストールするためのスクリプトであり,今回は,生物学関係のソフトウェアをインストールするためのfinkinfoをいくつか作成し,インターネットからプログラムを入手し,インストールやアップデートまで自動で行なえるようにした.
このシステムはコンピュータに強くない生物学者が用いるものなので,コンピュータに詳しくない人でも簡単に操作が行えるようなドキュメントを作成した.

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