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前期の分も含めて少し詳細を述べる.
(1) 半自動化設計機能 CBTH2
本機能は,BMLソースコードのスクリプト部分を自動変換するとき,複数の候補があって判断が困難な場合を想定したものである.変換元となるBMLソースコードの数が多くなるにつれて,自動で変換しかねる部位が多く発生する.そのような事態に対応するために,対象部位を判定不可対象部位リストに登録するという形で実現する.ユーザはGUIを通して変換指定を行なうことができる.
(2) データ放送と等価な操作性機能
データ放送コンテンツはテレビでの運用を想定して記述されているため,入力デバイスとしてリモコンを使用する.一方,Webブラウザでは,主にマウスを使用してコンテンツを操作する.Webブラウザでは,リモコンと同じイベントを発生させるデバイスが用意されていないため,スタイルシートやスクリプト,ボディー部分の変換だけでは想定していた動作を行なえない場合がある.そこで,リモコン部分を別ウィンドで表示し,メインの画面と連動するようにした.
実際には,リモコンにて発生するイベントを,リモコンウィンドに定義しそのウィンドのボタンアクションによって,擬似的にイベントを発生させ,メイン画面のスクリプトを呼び出すことで実現する.
(3) 新規作成される放送コンテンツのWeb化機能 (メタ言語の開発)
CBTH2はBMLをHTMLに変換するツールであり,すでに作成された放送コンテンツをWebコンテンツとして流用する場合に有効である.一方,放送コンテンツを新規作成する場合,Webコンテンツとして併用することを意識して作成することで,作業効率の向上が見込める.そこで,BMLとHTMLを統括した自由度の高いメタ言語を定義し,そのメタ言語BHML
(BML HTML Markup Language) の記述からBMLソースコードとHTMLソースコードを出力するツールCBAH
(Creating BML AND HTML) を作成した.
制限はあるもののHTMLの記述を許すことで,HTMLの記述がBMLではどのような記述となるか見比べることができる.それにより,BMLの学習の補助的ツールとしても役立つ.また,可能な限りHTML記述を許容することによって,Webコンテンツを放送コンテンツに変換することが容易になり,コンテンツの再利用を促進する.なお,今回はプロトタイプとしてある程度の制限を設けた仕様とした.
BHMLは,基本的にBMLの記述を包括した言語とした.それにHTML固有の記述をいくつか許すことによって,BMLとHTMLを統括する.各要素の属性に関して,BMLとHTMLの両言語の記述の併用を許している.
BMLが絶対座標を指定するのに対して,HTMLでは絶対座標を指定しなくてもブラウザ毎に相対位置での表示を行なうことができる.今回は,放送コンテンツの新規作成がテーマとなるため,各要素は絶対座標を指定することを一つの制限事項とした.
また,メタ言語は要素を定義したものであり,動的処理を行なうスクリプト部分とスタイルシートは対象外とした.
BHMLで記述されたソースコードからBMLとHTMLの両ソースコードを出力するメタ言語変換ツールCBAH (Creating
BML AND HTML) を開発した.これを利用することにより,放送コンテンツとWebコンテンツを新規作成する場合,BHMLで記述すれば同時に作成作業が可能となり,作業時間を軽減することができる.同じBHMLソースから,BMLに変換して表示した例を上原・図2に,HTMLに変換して表示した例を上原・図3に示す.なお,CBAHに関してはCBTH2と共通したい処理が多数ある.既存ソースコードを流用することで,実装時間の軽減を図った.
上原 図 2 BML変換後BMLブラウザ表示例
上原 図3 HTML変換後,HTMLブラウザで表示

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