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本プロジェクトは、昨年 2002
年度に萩谷 PM のもとで実施されたプロジェクトである「予測入力の拡張」を引き継ぐものである。予測入力とは日本語入力手法のひとつであり、POBox
などが代表例である。
日本語予測入力とは、利用者が入力した最初の数文字から目的の単語を予測するものであり、予測される単語の候補は、利用者の入力が進行するにつれて、順次更新されていく。この入力法の援用により、少ないキー入力での文章作成が可能となり、特に携帯電話や
PDA 等のキー入力コストが高いデバイスを中心に、広く普及している。
本プロジェクトで開発を行う日本語予測入力システム PRIME (Predictive Input
Method Editor) は従来のシステムと比較して、以下の点に特色がある。
現在開発が続けられている日本語予測入力システムで、フリーソフトウェアは、本プロジェクトで開発されている
PRIME のみである。また、PRIME の開発に伴い作成された各種ライブラリや辞書は汎用性を持つように設計されているため、PRIME
自体は使用しないが、ライブラリや辞書の一部のみをソフト開発に利用する、という使い方も可能となる。
また、PRIME はアプリケーションとの様々な接続方法を提供する。例えば、ライブラリとしての組み込み、サーバクライアント方式によるネットワーク接続などである。
さらに予測方法の技術的な面においても PRIME は新しい試みを行っている。従来の予測方法は仮名漢字辞書と学習辞書のみに基づいていたが、PRIME
はさらに入力文章中の文脈も考慮する。また、動的単語補完手法 Nanashiki や文書蓄積システム Kukura の援用も試みている。

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