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前期末までに、NAT越え通信ライブラリの開発に注力し、実証実験を含めNAT越えアルゴリズムの精緻化を図った結果、ほぼ100%のルータ対応率を実現することに成功した。この技術は汎用的なDLLとしてライブラリ化され、株式会社ニューロンの製品「NAT
Traversal SDK」としてリリースされている。付録に、そのWebページとXBOXとの性能比較表をあげる。また、ユーザを頂点とした端末・サービス管理機構を構築し、サンプルアプリケーションとしてNATを越えファイル共有が可能なソフトウェアを開発した。
開発当初と比べ、プロトコルはSIP準拠にする予定であったが、市場動向等を考慮した結果IPv6(Teredoプロトコル)上で独自プロトコルを実装した。また、IM形式で端末やサービスリストを表示しランチャとする予定であったがUIとしての使いやすさや今後どのようなソフトウェアを開発していくかということを考慮した結果、必要ないと判断し個別ソフトウェアごとにUIを構築することとした。端末認証機構及びTLS等通信暗号化については開発スケジュールから見て実現が困難であると判断し、今回の実装から除外した。コネクタに関してはWindowsのフィルタドライバという形で実装し、ドライバレベルでプロトコルの書き換えを行うことでアプリケーションのプログラムを変更しないでこのフレームワークに対応させることができた。
付録.
ニュウロン社の製品紹介ページ(http://www.newrong.com/product/index.html)
<Xboxとのパフォーマンス比較>
XboxとはMicrosoft社が開発した家庭用ゲーム機である。このゲーム機の特徴は製品自体にネットワークインタフェースが組み込まれておりXbox
Live!という追加キットを購入することでインターネットを経由してネットワーク通信型ゲームがプレイ可能である。特にP2P型通信でのゲームに力を入れておりゲーム機の中で唯一STUNを利用したNAT越え機能が搭載されている。Xboxのサポートサイト(http://www.xbox.jp/live/)においてもXboxのNAT越え機能に対応したルータ一覧が掲載され常にアップデートされている状況である。そこで今回のNAT越えモジュールのパフォーマンス比較対象としてこのXboxを選ぶこととした。
テストの方法はインターネットを介した二つのルータ双方にXboxを接続し、ゲームを開始した。なお、ルータの設定は購入時のデフォルト設定とする。
下記のリストが今回のNAT越えモジュール、Xboxそれぞれの接続確立結果である。
|
本
NAT ライブラリ |
XBox
Live! |
メーカ名
|
製品名称
|
対応
|
対応
|
株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
|
BA5000Pro |
○
|
○
|
MN8500CB |
○
|
○
|
株式会社メルコ
|
BLR3-TX4
|
○
|
○
|
アクトンテクノロジ株式会社
|
SMC7004ABR
|
○
|
△
|
アップルコンピュータ株式会社
|
AirMac
Extream |
○
|
△
|
株式会社ハイウエスト・ブレインネット
|
PBR007 |
○
|
○
|
Century
Systems |
XR-300
|
○
|
△
|
CR-100
|
○
|
△
|
京セラ株式会社
|
KY-BR-CB100
|
○
|
△
|
ICOM
|
SR-21BB
|
○
|
△
|
株式会社マイクロ総合研究所
|
MR-NWGOPT70 |
○
|
○
|
オムロン株式会社
|
MA800
|
○
|
×
|
MR104F
|
○
|
×
|
NECアクセステクニカ株式会社
|
BR1500H |
○
|
○
|
IODATA
|
NP-BBRS |
○
|
△
|
CentreCOM
|
AR230E
|
○
|
△
|
住友電工ネットワークス
|
TE4621C |
○
|
○
|
エレコム株式会社
|
LD-BBR4M3
|
○
|
△
|
株式会社コレガ
|
BARSW-4P
|
○
|
△
|
ヤマハ株式会社
|
RTA55i |
×※1
|
×
|
トレンドマイクロ株式会社
|
GateLockX2000
|
○
|
△
|
Creative
|
8100C |
○
|
○
|
RedHat
社 |
RedHat Linux
9 |
○
|
△
|
○:他のすべてのルータと接続可能
△:一部のルータと接続ができない
×:全てのケースで接続不可能
※1:ルータ設定のデフォルトでUDPを全く通さない設定になっている
このように今回開発したNATモジュールは高い性能を保持していることが確認できた。
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