IPA


平成15年度未踏事業トップ





平成15年度未踏ソフトウェア創造事業  天才プログラマー/スーパークリエータ


 




[ 「天才プログラマー/スーパークリエータ」の認定者 ]
[ 「天才プログラマー/スーパークリエータ」の認定基準 ]






 
 

 
「天才プログラマー/スーパークリエータ」の認定者
 

 

 平成15年度は、下記19名の開発者(敬称略)が優れた開発成果を残し、担当プロジェクト・マネージャー(PM)から「天才プログラマー/スーパークリエータ」との評価を得ました。    (注)開発者の所属は事業実施時点の所属です。


(1)奥村 学 (東京工業大学 精密工学研究所 助教授)


テーマ名


 blogページの自動収集と監視に基づくテキストマイニング


喜連川 優PM
の評価
コメント



 BLOGと呼ばれる個人の意見を発信する情報源を対象とした情報収集とそこから取得された情報に対して自然言語処理を適用することにより得られた集約情報を表示するポータルサイトを構築し、「面白い」システムを短期間に共同研究者と開発した。BLOGは我が国ではまだ日が浅く、同様の試みは殆どなされておらず、未踏的なチャレンジであったと言える。共同開発者 藤木 稔明(修士2年)君、南野 朋之(博士1年)君もシステム構築に大きく貢献しており、そのソフトウエア開発能力は高く評価出来る。又、PMの有する数千万のウエブページセットをシードセットとして利用するなど、開発者とPMの連携もうまく機能したと言える。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

  
(2)浜田 玲子 (東京大学大学院情報理工学系研究科 特任助手)


テーマ名


 家庭におけるマルチメディア調理支援システム


喜連川 優PM
の評価
コメント



 料理番組マルチメディアコンテンツの構造化による料理支援という課題を博士課程時代に取り上げ、要素アイディアを提案してきたが、未踏事業において料理番組映像からのコンテンツ生成ならびに料理スケジュールに至る料理支援トータルツールを完成させた。開発したシステムは初心者へのアドバイスとして有効であるだけではなく、中級者にとっても、与えられた料理機器資源を活用し、多数の料理を効率良くつくることは容易ではなく、料理に取り組む人々とって役に立つツールが実現出来た。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(3)渡辺 秀行 (株式会社アイビス 専務取締役)


テーマ名


 放送型配信における鍵漏洩抑止スキームの拡張


紀 信邦PM
の評価
コメント



 開発成果は理論、プログラミング上の生産性、エンジン部分の完成度、今後の応用の可能性のいずれについても非常に優れていると評価できる。ソフトウェアは高速に実装されており、相当量の検査により検証されている。渡辺氏は本プロジェクトの開発代表者であるが、成果物をプロ向きのライブラリとして使いやすい構造・スタイルで構成し、応用が広がりやすいものに仕上げることに成功した。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(4)光成 滋生 (株式会社ピクセラ)


テーマ名


 放送型配信における鍵漏洩抑止スキームの拡張


紀 信邦PM
の評価
コメント



 開発成果は理論、プログラミング上の生産性、エンジン部分の完成度、今後の応用の可能性のいずれについても非常に優れていると評価できる。光成氏は、本プロジェクトの理論的側面を担っただけでなく、ソフトウェアの実装についても深い洞察と実験により実用に耐える性能を生み出すことに成功した。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(5)園田 修司 (ポップニート 代表)


テーマ名


 ハイパーリンク空間からのネットゲームコンテンツ生成支援


田中 克己PM
の評価
コメント



 ゲーム業界の課題と閉塞感を打破する新たな視点からのコンテンツ生成技術として高く評価できる。タグの解釈をゲーム用に変えるという発想自体がユニークであり面白い。アイデアの新規性、企画立案能力、ソフトウエア開発能力は高く評価でき、天才/スーパクリエータに値するものと判断できる。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(6)湯淺 太一 (京都大学 大学院情報学研究科 教授)


テーマ名


 Lego Mindstorms制御プログラムの対話型開発・実行環境


近山 隆PM
の評価
コメント



 独自性の高いソフトウェアシステムを、着実に仕様策定し、高いソフトウェア設計・開発能力をもって所期の目標どおりに実現、マニュアル等の文書整備も行った。実現したシステムは類似システムと一線を画するもので、その構成技術は世界的に見ても一流のものである。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(7)小松 弘幸 (東京工業大学 大学院情報理工学研究科 数理・計算科学専攻)


テーマ名


 予測入力の拡張


萩谷 昌己PM
の評価
コメント



 昨年度に引き続き、予測型の日本語入力の企画と開発に関して、非常に高い能力を発揮している。技術力もプログラミング能力も非常に高い。また、普及に対する意志も強い。その結果、PRIMEは日本語入力システムとして既に定着している。さらに、DixChange等を通してオープンソースのムーブメントでキーとなる存在になっている。スーパークリエータに十分に値すると考える。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(8)永田 周一 (同志社大学 学生)


テーマ名


 なめらかなファイル操作体系の構築と実用化


増井 俊之PM
の評価
コメント



 今後のインターネット上での情報交換プラットフォームとして広く普及する可能性のある新しいシステムを提案し、驚くべき完成度とスピードで実装をおこなったこと。また、昨年度の未踏プロジェクトの成果も本年度のものに劣らない完成度を持っていたこと。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(9)阿部 和広 (有限会社ビューポイントテクノロジー 代表取締役社長)


テーマ名


 Squeak Trek - Adventures with World-Stethoscopes


Alan Kay PM
の評価
コメント



This was an adventurous and useful project to make an inexpensive set of sensors that work with the Squeak Etoy authoring system for children. Several prototypes of the interface were made and shown, along with a nice integration to the software. The researchers not only created several prototypes but also had a chance to do testing and evaluation with several groups of children and teachers. This research has strong potential to become a commercial product for use in schools, homes and science/activity centers, not only in Japan, but worldwide. This project can be an example of how IPA funded projects can turn into commercially valuable products in Japan. We plan to use these sensors in our own educational work with children both in Japan and in the rest of the world.


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(10)梅澤 真史 (株式会社 豆蔵 ビジネスソリューション事業部)


テーマ名


 SeeThroughTalk - a collaborative image space


Alan Kay PM
の評価
コメント



This was an ambitious and useful project to make an immersive and usable real-time shared programming and debugging environment for Squeak. The researcher now has some excellent demos that can be shared and used as a basis for continuing research and implementation. This project has the potential to be combined with others (the World Stethoscope, or "Skeleton") to make even a greater impact. This is excellent work.


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(11)山宮 隆 (フリー)


テーマ名


 Testing and debugging framework for learning environment


Alan Kay PM
の評価
コメント



The young scientist on this project is also an artist. He made great progress in a combination new kind of debugging UI in a constraint programming system. He has many excellent ideas arising from his special scientific-artistic sense that deserves to be shared with many others. In this regard I would consider him a "Supercreator" for whom additional attention is deserved.


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(12)大向 一輝 (国立情報学研究所)


テーマ名


 Semblog: セマンティックウェブ技術を用いたスモールコンテンツの再編集・共有プラットフォーム


石田 亨PM
の評価
コメント



 SemlogプロジェクトはWeblogとメタデータを利用した情報流通環境の構築を目指している. 具体的にはRSS Aggregatorの高度化を目的にCheck, Clip, Post (収集、編集、公開)プロセスを一貫して支援し、かつプロセスそのものを公開する. RSS AggregatorとしてglucoseとRNAを開発している.
 RNAはRSSのコンテンツの収集を行うサーバ用ソフトである. Weblogサイトを持っている人たちであれば、コミュニティサイトをすぐ作ることができる. 既に1200件のダウンロード実績がある. glucoseはクライアント側のソフトである. FOAFに対応しsocial networking用のツールとして発展させようとしている. ダウンロード数は10000以上の実績がある.
 これらのソフトは傑出したものではないが, 時機を得たものである. 大向氏は, タイミングを捉える能力を持っている. このプロジェクトの評価を, ソフトだけに対して行うのは妥当ではない. テーマの先進性とユーザの興味の接点を巧みに捉える才能を感じる.
 さらに, RSSアプリケーションの開発者, Weblogサービスの提供者, セマンティックWebの研究者が一同に会して議論を行う「Rough Semantics」というコミュニティを創設している.メタデータに対しては研究者と開発者の視点が大きく異なる. このコミュニティでは,両者の意見を取り入れ,互いに納得可能な規格の提案や運用方針の統一を目指している.こうした活動を学生が主導していることに, 新しい風を感じる.


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(13)松井 潔 (陽和病院 相談室)


テーマ名


 ソースチェックに威力を発揮するCプリプロセッサ


伊知地 宏PM
の評価
コメント



 Cプリプロセッサという一見地味な対象に対して,完璧に近い他に類を見ない程に仕様を満たす処理系を完成させた.これは未踏性の高いものであり,C,C++コンパイラ作成者への影響力も大きく,ひいては世間への影響力も高い.また,プログラムがとてもきれいであり,60歳を超えた年齢から考えても恐るべきプログラミング能力を持っている.それにも増して,完璧なCプリプロセッサを作るということに対する執念に素晴らしいものがある.


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(14)内藤 竜治 (ナヒテック 代表)


テーマ名


 包括的JTAGサポートソフトウェアの開発


鵜飼 文敏PM
の評価
コメント



 本プロジェクトで特定のJTAGデバイスだけではなく、JTAGをサポートしているデバイスを統一的に扱えるようなソフトウェアを開発できた。以前からJTAGサポートソフトウェアの開発を続けており、この分野に関する技術力もある。JTAG技術支援サービスも開始したので、今後もこの方面の開発が続くことも期待できる。
 ドキュメント類もまだまだ不足しているところもないわけではないが、JTAGについての解説などはホームページなどで積極的に発表しているところも評価した。本プロジェクト期間内ではgEDAコミュニティに発表したところでほぼ終ってしまったが、今後gEDAコミュニティ内でさらなる発展を期待する。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(15)寺尾 健一郎 (豊橋技術科学大学 大学院情報工学専攻)


テーマ名


 一般化文書頻度の計数ライブラリおよびシステムの開発


梅村 恭司PM
の評価
コメント



 当初、速度を犠牲にして、大容量化ができると予想していたが、結果をみると速度の低下がなく、容量だけが10倍に増えているという成果がえられた。この成果は、既存のシステムを十分に理解したうえで、多くのことを調べて方針をさだめた結果であり、その仕事のしかたは周囲の状況をよく調査して、確実に遂行しており、多くの局面で能力を発揮する人物であると推察できる。既存のシステムが低速のシステムならば、上記のようなことは普通のことだが、既存のシステムは高速性を念頭においたシステムであった。それにもかかわらず、既存のシステムと同じ速度を保ちながら大容量化ができたことは、実質に桁違いの性能を達成したことを意味する。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(16)美馬 秀樹 (東京大学 大学院工学系研究科 助手)


テーマ名


 子供のためのウェブ情報検索支援システムの開発


梅村 恭司PM
の評価
コメント



 提供されたシステムを利用してWorld Wide Webをアクセスさせることが、こどものために有益であることが直ちに理解できるレベルのシステムのプロトタイプを作成でき、このプロトタイプをもって、本格的な展開が十分スタートできると判定できた。技術的な素養をもたない人にでも、その有用性と新規性が十分に伝わるレベルのシステムを作成したことをもって、スーパークリエータと認定したい。さらに、オントロジを作成するためのインタフェースシステムも子供にとって有益であり、ぜひ、認定を通じて、このテーマをとりあげ、社会への貢献に結び付ける方策を探りたい。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(17)桑田 誠 (フリーランサー)


テーマ名


 プレゼンテーション層を2つに分割した、Web用超高速テンプレートシステムの開発


加藤 和彦PM
の評価
コメント



 桑田氏は,動的Webページ生成用のテンプレートシステムを,プレゼンテーションデータとプレゼンテーションロジックに分離して定義できるようなテンプレートシステムの開発を行った.従来のWeb用テンプレートシステムが持つ欠点である,低速性,開発言語依存性,HTMLフォーマット維持の困難性等の問題点を克服することを目指した,意欲的な,新設計のテンプレートシステムである.同氏は,既存の動的Webページ生成環境の調査を綿密に行い,前述の問題点を克服するソフトウェア設計を緻密に行った.実用的なソフトウェアシステムの設計には,さまざまな要素を考慮しながらトレードオフを決定していくことが必要である.同氏は,そのようなトレードオフの決定をいかにして行ったかを,報告書に於いて具体的に,詳細に述べており,ソフトウェア開発に取り組む際の高い集中力,洞察力を有することがわかる.緻密な設計と,相当な複雑度を有するソフトウェアの実現を本人一人の力で行っている点は驚嘆的と言って良い.ユーザー向けマニュアル(日本語と英語)も充実した内容を有しており,普及に向けての強い意欲が窺われる.以上のような開発者の能力はスーパークリエータと呼ぶにふさわしいものである.


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(18)平林 俊一 (富士通株式会社 ソフトウェア事業本部ミドルウェアプラットフォーム事業部)



テーマ名


 WideStudio for T-Engine の開発


坂村 健PM
の評価
コメント



・作成しているソフトウェアに品質が高いこと。
・ハードウェアやOS、プログラミング言語に対する造詣が深く、その能力をすばやく理解して使 いこなす能力が極めて高いこと。
・プログラミングにかける情熱が極めて高いこと。
・ドキュメントなど、システムの普及や社会的に利用されることに対して、労力を惜しまずに力を注いでいるところ。
・プロジェクト管理を着実にこなし、極めて計画的にプログラムを作成する技術を有していること。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価

 
(19)佐藤 嘉則 (フリーランサー)


テーマ名


 uClinuxのH8/300アーキテクチャ移植


中島 達夫PM
の評価
コメント



 本開発では、uCLinuxのH8/300への移植をおこなっている。開発成果に関しては, アーキテクチャ移植だけではなく, 様々なツール移植や修正など多くの作業を一人でおこなっており、開発者の技術力は極めて高いものであると思われる。
 また, 成果をオープンソースコミュニティにフィードバックすることで広く一般に使用することができるようにしている. 単に公開するだけではなく、オープンソースコミュニティの一員として大きな貢献をすることは多大な努力を必要とするが, 開発者の貢献は大変重要なものであり、新しいコミュニティを形成し開発成果を発展する土壌を作ったことは大きく評価できる。
 特に、日本からのオープンソースコミュニティへの貢献はまだまだ少ないので、本開発者の貢献は今後の日本にとっても重要なものである。以上の観点から、開発者はスーパクリエータとしてふさわしいと思われる。


開発成果評価書


 PMによる開発成果の評価


                                                         ページトップへ



 
 

 
「天才プログラマー/スーパークリエータ」の基本認定基準
 

 


 「天才プログラマー/スーパークリエータ」については、IPAで「新規性(未踏性)」、「開発能力」、「将来の可能性」から基本認定基準を下記のように定義し、これを基本に各プロジェクトマネジャーに具体的な認定基準を独自の観点から設定して評価いただいています。

      未踏ソフトウェア創造事業に係る「スーパークリエータ」の定義について

基準項目 基本認定基準(注) スーパークリエータが生み出す世界
新規性(未踏性) アイディア、発想力、独創力 学会で発表され学問的な認知がある。 国際学会発表回数
論文・学会誌掲載回数
開 発 能 力 創造力、企画・設計能力が高く、
プログラムコーディングが早い。
ソフトウェアのデザイン能力が高い。
設計したデザインを短期間にプログラムする能力を持つ。
開発ソフトの処理・レスポンス速度が高い
将来の可能性 末恐ろしさを秘めている。 開発ソフトの有用性が高い。
市場ニーズが高い(使える)ソフトである。
事業化、商品化件数、
オープンソフト(ダウンロード数)

  (注)スーパークリエータの認定は、少なくとも基本認定基準のいずれか1つ該当している場合とする。


 
 

 
各PMの「天才プログラマー/スーパークリエータ」認定基準
 

 

 各プロジェクト・マネージャー(PM)における「天才プログラマー/スーパークリエータ」認定の「評価基準」を以下に公開します。
 


1.喜連川 優PMの評価基準


 今年度の採択は、以下のようなソフトウェアの提案を重視した:
1)わくわくするようなソフトウエア
2)多くの人々に役立つソフトウエア
3)見たことのない新しいアイデアがあふれるソフトウエア
4)やすらぎを与えるソフトウエア
5)笑いを引き出すソフトウエア
6)お金儲けが出来そうなソフトウエア

 結果として採択した開発者のテーマは、萌芽的なアイデアからビジネスを目標としたソフトウェア開発まで多様であるため、各開発者において目標を設定し、その達成度を評価の尺度として用いた。
・ 奥村開発者は、blogという新しい素材を対象としており、自然言語処理を用いた新たな知識抽出システムの開発を目標とする。
・ 伊藤開発者は、これまで開発を積み上げてきた実空間と仮想空間の接合技術をもとに斬新なアプリケーションの創出を目指す。
・ 浜田開発者は、博士論文の成果を発展させ、料理サポート用マルチメディア素材作成支援を目指し、多くの人々に役立つ本格的なソフトウェア開発を課題とした。
・ 金沢開発者のテーマは、昨年度からの継続開発であり、独自の情報検索手法の高度化と商用化を目指す。
・ 石若開発者のテーマは音痴矯正、声真似による芸の創出という斬新な目標を持ち、笑いを引き出すソフトウェアの開発を目指す。
・ 山口開発者は可視化を用いた自動並列化コンパイラ技術の開発に取り組み、GRID技術のコア技術の創生を目指す。


 スーパークリエータ判定基準としては上記に加え、「開発者自身の高度なソフトウェア開発能力ならびに成果物の独創性」とした。
 スーパクリエータとしての評価基準:年限内に「面白い」と思わせるソフトウエアを実装し、今後も次々と斬新なシステムの開発を進めてゆくであろうというポテンシャルが感じられること。

 


2.紀 信邦PMの評価基準


 評価基準について定性的な項目として以下に示します。
・目標とする技術の独創性
・開発期間・予算に対する成果物の内容
・プログラミング技術に関する追求の深さ
の3点から評価し、いずれについても優れていると認める開発者を天才/スーパークリエータ認定するという基準としました。個人的な能力に着目することにしたため、プロジェクト単位の評価と評価基準項目としては異なるものになりました。

 


3.田中 克己PMの評価基準


1.アイデアの面白さ
2.アイデアの斬新さ・新規性
3.開発ソフトウエアの有用性
4.企画立案能力
5.ソフトウエア開発能力

 


4.近山 隆PMの評価基準


 以下の条件を満たす者を天才プログラマー/スーパークリエータとして認定することとした。
・ 独自の目標を定めてソフトウェア開発にあたれること
・ 独自性の高いソフトウェアシステムを提案できること
・ ある程度大規模なシステムの仕様を適切に策定できること
・ ソフトウェア開発工程を十分正確に把握できること
・ 設計した工程に従って開発を実施できること
・ 開発したソフトウェアについて十分な文書を整備していること
・ 開発したソフトウェアの実現に高度な技術を適用していること

 


5.徳田 英幸PMの評価基準


 本未踏事業において、私の設定した評価基準は、以下の4つに集約されます。
1)基本的なソフトウェアアーキテクチャ、アルゴリズム、プログラミング等に関する知識を有し、抜群の応用力を持っている。
2)卓越したセンスを持っており、単に効率が良いだけでなく、拡張性、保守性、ユーザビリティなどに関して直感的に良いデザイン、インプリメンテーションを見出せる能力を持っている。
3)作業スピードや生産性が普通のプログラマの100倍近い能力を持っている。
4)発想が豊かで、アイデアが枯渇しない発想力を持っている。

 


6.萩谷 昌己PMの評価基準


 次の項目が重要である
・ 企画力
世界中で広く使われるソフトウェアを開発するには、もちろん、ソフトウェアの開発能力が必要であるが、それにも増して、世の中で必要とされているものを的確に嗅ぎ分ける能力が重要である。
・ 技術力
これはいうまでもない。当該ソフトウェアの開発のための技術力である。
・ 開発力
これもいうまでもない。プログラミング能力だけでなく、設計、プロジェクト管理、ドキュメント執筆など、開発力は多岐に渡る。
・ 普及への意志と戦略
開発したソフトウェアを売り込んで行く戦略も非常に重要である。さらに最終的には、開発したソフトウェアに拘って広めようとする根性としつこさが要求される。

 


7.増井 俊之PMの評価基準


・完成度の高いシステムを素早く実装する能力
・ユーザインタフェースの発展に寄与する新しいパラダイムを創出する能力
を考慮して判断。

 


8.村岡 洋一PMの評価基準


              評価基準項目
創 造 性: 開発者の創造力をプロジェクトを通して評価
社 会 性: 開発者がプロジェクトと社会の係わりをどの程度意識していたかを評価
新 規 性: どの程度新規性のあるプロジェクトであったかを評価
実 用 性: どの程度実用性のあるプロジェクトであったかを評価

 上記評価表に基づき、創造性、社会性、新規性、実用性の4項目の評価基準を定義して1−5(最高)の点数付けを行い(20点満点)評価した。
評価点が16点以上の該当者を天才プログラマー/スーパークリエータに認定した。

 


9.Alan Kay PMの評価基準


Projects were evaluated via a number of criteria and from the start of the application process.
1. Initial proposals;
2. Progress reports were submitted periodically to PM for review and comment. Partial evaluation of overall project comes from reading and discussion/email based on progress reports;
3. Face to face meetings and presentations; at two times the project recipients gathered in Kyoto for presentation of their project. PM made evaluation of projects based on the presentation, presentation materials from both the interim and final face to face presentations;
4. Written materials presented as final report. Each grant recipient submitted papers and online materials for review and dissemination.


 


10.石田 亨PMの評価基準


 プロジェクト採択基準は以下のとおりである.
・ アイデアのインパクト(新規性・事業化の可能性・社会的意義)
・ ソフトウェアの企画・立案能力や開発能力

 天才プログラマー/スーパークリエータとしては, 採択基準を満たすアイデアを持つ方々の中から, 特にソフトウェアの企画・立案能力や開発能力が顕著な方を認定したい.


 


11.伊知地 宏PMの評価基準


 以下の項目を基準として複数の項目に合致する者を,天才プログラマー/スーパークリエータとして認定する.
1. 未踏性の高い開発成果を成し遂げた.
2. 世間への影響力の大きい実用的な開発成果を成し遂げた.
3. 優れたプログラミング能力を持っている.
4. 優れた企画力を持っている.
5. 開発に対して執念のようなものを感じさせる.

 


12.鵜飼 文敏PMの評価基準


 今までになかったソフトウェアを開発できたか、今まで問題とされていた部分をうまく解決できるように改善できたか。
 長期に渡って使われていけるようなソフトウェアの開発ができそうか。継続してソフトウェア開発を続けていけることができそうか。
 多くの開発者・貢献者の協力を得てプロジェクトをまとめていけるかどうか。方向性を決めてそれに向けて多くの人の協力を得つつプロジェクトをすすめていけるか。ドキュメンテーションなどによる説明能力やメールでのディスカッション、交渉能力など。
 国際的な場で活動できているか。国際競争力があるか。

 


13.梅村 恭司PMの評価基準


 「天才プログラマー/スーパークリエータ」の条件は、作成された結果で判断する。すでに類似の機能をもつプログラムが存在していた場合は、その性能を1桁以上向上させたものとする。また、いままでに存在しない機能をもち、性能の比較ができないプログラムにおいては、プログラムを試しに使用するだけで、その新しさによって、ユーザを獲得していくような機能を提供するものとする。

 


14.加藤 和彦PMの評価基準


・類いまれなソフトウェア設計・生産力を有していること.
・開発予定のソフトウェアの開発に成功していること.
・有用性と新規性に関して卓越したソフトウェアを開発していること.
・自分の仕事の位置づけを客観的に行えること.
・設計・実装の正当性を正確に述べられること.

 


15.坂村 健PMの評価基準


 本プロジェクトにおける「天才プログラマー/スーパークリエータ」に関する基準は、「クリエーター」側ではなく、むしろ「プログラマー」側を評価する基準とした。「クリエーター」の基準と「プログラマー」の基準は、極論すれば対局にあると考え、本プロジェクトでは、産業界への貢献という価値観から、「プログラマー」の資質と能力に長けた人材をサポートすることとした。
 ここで、「天才プログラマー」とは以下の基準(多少、主観的な表現もあるが)を満たす人材と定義する。
1. 計算機科学・工学の一つの目標には、どこまで人類は複雑なシステムをきちんと稼動させることができるかというあくなき挑戦にあると考えている。そうした巨大システムを動作させるために必要な、地道で真っ当なコードを積み上げることのできる着実さが重要である。
2. プログラミング言語の仕様やその処理系の実装、OSやハードウェアのメカニズムを深く理解し、その性能や機能を十二分に引き出すことのできる、プログラミングスキルを有していること。
3. ドキュメントやコードのコメント、周辺サポートツール、高移植性など、現実社会の中で、そのプログラムが利用・保守するための努力を払っている社会性のあるプログラミングスキルを有していること。
4. なによりも、プログラミングにかける情熱を有していること。
5. プログラムのソースコードが一見して美しさを感じること。

 


16.中島 達夫PMの評価基準


 作成したプログラムが実用面または研究面において大変優れていることを評価基準とする. 
 具体的には、実用面に関しては、プログラムが広く一般に使用されるためにどのような努力をおこなったか、または、ビジネスとして広くインパクトを与える可能性があるかを重要な基準とし、研究面に関しては開発した研究成果が著名な国際会議や論文誌で採録されたかを重要な基準とする。


  ページトップへ   






  Copyright(c) Information-technology Promotion Agency, Japan. All rights reserved 2004