
平成15年度未踏ソフトウェア創造事業 天才プログラマー/スーパークリエータ


平成15年度は、下記19名の開発者(敬称略)が優れた開発成果を残し、担当プロジェクト・マネージャー(PM)から「天才プログラマー/スーパークリエータ」との評価を得ました。 (注)開発者の所属は事業実施時点の所属です。
 
(1)奥村
学 (東京工業大学 精密工学研究所 助教授)

 
(2)浜田 玲子 (東京大学大学院情報理工学系研究科 特任助手)


(3)渡辺
秀行 (株式会社アイビス 専務取締役)


(4)光成
滋生 (株式会社ピクセラ)


(5)園田
修司 (ポップニート 代表)


(6)湯淺 太一 (京都大学 大学院情報学研究科 教授)


(7)小松 弘幸 (東京工業大学 大学院情報理工学研究科
数理・計算科学専攻)


(8)永田
周一 (同志社大学 学生)


(9)阿部 和広 (有限会社ビューポイントテクノロジー 代表取締役社長)


(10)梅澤 真史 (株式会社 豆蔵 ビジネスソリューション事業部)


(11)山宮 隆 (フリー)


(12)大向 一輝 (国立情報学研究所)


(13)松井 潔 (陽和病院 相談室)


(14)内藤
竜治 (ナヒテック 代表)


(15)寺尾 健一郎 (豊橋技術科学大学
大学院情報工学専攻)


(16)美馬 秀樹 (東京大学 大学院工学系研究科 助手)


(17)桑田
誠 (フリーランサー)


(18)平林 俊一 (富士通株式会社 ソフトウェア事業本部ミドルウェアプラットフォーム事業部)


(19)佐藤 嘉則 (フリーランサー)

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「天才プログラマー/スーパークリエータ」については、IPAで「新規性(未踏性)」、「開発能力」、「将来の可能性」から基本認定基準を下記のように定義し、これを基本に各プロジェクトマネジャーに具体的な認定基準を独自の観点から設定して評価いただいています。
未踏ソフトウェア創造事業に係る「スーパークリエータ」の定義について
| 基準項目 |
基本認定基準(注) |
スーパークリエータが生み出す世界 |
| 新規性(未踏性) |
アイディア、発想力、独創力 |
学会で発表され学問的な認知がある。 |
国際学会発表回数
論文・学会誌掲載回数 |
| 開 発 能 力 |
創造力、企画・設計能力が高く、
プログラムコーディングが早い。 |
ソフトウェアのデザイン能力が高い。
設計したデザインを短期間にプログラムする能力を持つ。 |
開発ソフトの処理・レスポンス速度が高い |
| 将来の可能性 |
末恐ろしさを秘めている。 |
開発ソフトの有用性が高い。
市場ニーズが高い(使える)ソフトである。 |
事業化、商品化件数、
オープンソフト(ダウンロード数) |
(注)スーパークリエータの認定は、少なくとも基本認定基準のいずれか1つ該当している場合とする。
各プロジェクト・マネージャー(PM)における「天才プログラマー/スーパークリエータ」認定の「評価基準」を以下に公開します。

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1.喜連川 優PMの評価基準

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今年度の採択は、以下のようなソフトウェアの提案を重視した:
1)わくわくするようなソフトウエア
2)多くの人々に役立つソフトウエア
3)見たことのない新しいアイデアがあふれるソフトウエア
4)やすらぎを与えるソフトウエア
5)笑いを引き出すソフトウエア
6)お金儲けが出来そうなソフトウエア
結果として採択した開発者のテーマは、萌芽的なアイデアからビジネスを目標としたソフトウェア開発まで多様であるため、各開発者において目標を設定し、その達成度を評価の尺度として用いた。
・ 奥村開発者は、blogという新しい素材を対象としており、自然言語処理を用いた新たな知識抽出システムの開発を目標とする。
・ 伊藤開発者は、これまで開発を積み上げてきた実空間と仮想空間の接合技術をもとに斬新なアプリケーションの創出を目指す。
・ 浜田開発者は、博士論文の成果を発展させ、料理サポート用マルチメディア素材作成支援を目指し、多くの人々に役立つ本格的なソフトウェア開発を課題とした。
・ 金沢開発者のテーマは、昨年度からの継続開発であり、独自の情報検索手法の高度化と商用化を目指す。
・ 石若開発者のテーマは音痴矯正、声真似による芸の創出という斬新な目標を持ち、笑いを引き出すソフトウェアの開発を目指す。
・ 山口開発者は可視化を用いた自動並列化コンパイラ技術の開発に取り組み、GRID技術のコア技術の創生を目指す。
スーパークリエータ判定基準としては上記に加え、「開発者自身の高度なソフトウェア開発能力ならびに成果物の独創性」とした。
スーパクリエータとしての評価基準:年限内に「面白い」と思わせるソフトウエアを実装し、今後も次々と斬新なシステムの開発を進めてゆくであろうというポテンシャルが感じられること。
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2.紀 信邦PMの評価基準

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評価基準について定性的な項目として以下に示します。
・目標とする技術の独創性
・開発期間・予算に対する成果物の内容
・プログラミング技術に関する追求の深さ
の3点から評価し、いずれについても優れていると認める開発者を天才/スーパークリエータ認定するという基準としました。個人的な能力に着目することにしたため、プロジェクト単位の評価と評価基準項目としては異なるものになりました。
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3.田中 克己PMの評価基準

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1.アイデアの面白さ
2.アイデアの斬新さ・新規性
3.開発ソフトウエアの有用性
4.企画立案能力
5.ソフトウエア開発能力
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4.近山 隆PMの評価基準

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以下の条件を満たす者を天才プログラマー/スーパークリエータとして認定することとした。
・ 独自の目標を定めてソフトウェア開発にあたれること
・ 独自性の高いソフトウェアシステムを提案できること
・ ある程度大規模なシステムの仕様を適切に策定できること
・ ソフトウェア開発工程を十分正確に把握できること
・ 設計した工程に従って開発を実施できること
・ 開発したソフトウェアについて十分な文書を整備していること
・ 開発したソフトウェアの実現に高度な技術を適用していること
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5.徳田 英幸PMの評価基準

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本未踏事業において、私の設定した評価基準は、以下の4つに集約されます。
1)基本的なソフトウェアアーキテクチャ、アルゴリズム、プログラミング等に関する知識を有し、抜群の応用力を持っている。
2)卓越したセンスを持っており、単に効率が良いだけでなく、拡張性、保守性、ユーザビリティなどに関して直感的に良いデザイン、インプリメンテーションを見出せる能力を持っている。
3)作業スピードや生産性が普通のプログラマの100倍近い能力を持っている。
4)発想が豊かで、アイデアが枯渇しない発想力を持っている。
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6.萩谷 昌己PMの評価基準

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次の項目が重要である
・ 企画力
世界中で広く使われるソフトウェアを開発するには、もちろん、ソフトウェアの開発能力が必要であるが、それにも増して、世の中で必要とされているものを的確に嗅ぎ分ける能力が重要である。
・ 技術力
これはいうまでもない。当該ソフトウェアの開発のための技術力である。
・ 開発力
これもいうまでもない。プログラミング能力だけでなく、設計、プロジェクト管理、ドキュメント執筆など、開発力は多岐に渡る。
・ 普及への意志と戦略
開発したソフトウェアを売り込んで行く戦略も非常に重要である。さらに最終的には、開発したソフトウェアに拘って広めようとする根性としつこさが要求される。
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7.増井 俊之PMの評価基準

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・完成度の高いシステムを素早く実装する能力
・ユーザインタフェースの発展に寄与する新しいパラダイムを創出する能力
を考慮して判断。
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8.村岡 洋一PMの評価基準

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評価基準項目 |
創 造 性: 開発者の創造力をプロジェクトを通して評価 |
社 会 性: 開発者がプロジェクトと社会の係わりをどの程度意識していたかを評価 |
新 規 性: どの程度新規性のあるプロジェクトであったかを評価 |
実 用 性: どの程度実用性のあるプロジェクトであったかを評価 |
上記評価表に基づき、創造性、社会性、新規性、実用性の4項目の評価基準を定義して1−5(最高)の点数付けを行い(20点満点)評価した。
評価点が16点以上の該当者を天才プログラマー/スーパークリエータに認定した。
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9.Alan Kay PMの評価基準

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Projects were evaluated via a number of criteria and from the start of the application process.
1. Initial proposals;
2. Progress reports were submitted periodically to PM for review and comment. Partial evaluation of overall project comes from reading and discussion/email based on progress reports;
3. Face to face meetings and presentations; at two times the project recipients gathered in Kyoto for presentation of their project. PM made evaluation of projects based on the presentation, presentation materials from both the interim and final face to face presentations;
4. Written materials presented as final report. Each grant recipient submitted papers and online materials for review and dissemination.
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10.石田 亨PMの評価基準

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プロジェクト採択基準は以下のとおりである.
・ アイデアのインパクト(新規性・事業化の可能性・社会的意義)
・ ソフトウェアの企画・立案能力や開発能力
天才プログラマー/スーパークリエータとしては, 採択基準を満たすアイデアを持つ方々の中から, 特にソフトウェアの企画・立案能力や開発能力が顕著な方を認定したい.
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13.梅村 恭司PMの評価基準

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「天才プログラマー/スーパークリエータ」の条件は、作成された結果で判断する。すでに類似の機能をもつプログラムが存在していた場合は、その性能を1桁以上向上させたものとする。また、いままでに存在しない機能をもち、性能の比較ができないプログラムにおいては、プログラムを試しに使用するだけで、その新しさによって、ユーザを獲得していくような機能を提供するものとする。
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16.中島 達夫PMの評価基準

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作成したプログラムが実用面または研究面において大変優れていることを評価基準とする.
具体的には、実用面に関しては、プログラムが広く一般に使用されるためにどのような努力をおこなったか、または、ビジネスとして広くインパクトを与える可能性があるかを重要な基準とし、研究面に関しては開発した研究成果が著名な国際会議や論文誌で採録されたかを重要な基準とする。
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