IPAでは、2010年4月に「非機能要求グレード」の初版を公開しましたが、その後、新たなセキュリティ脅威の増大やクラウド・コンピューティングに代表されるシステム基盤の多様化などが進んだことで、非機能要求が変化し、初版では、現在のシステム基盤に必要な内容を非機能要求として定義することが難しくなってきました。このような変化と課題に対応し、非機能要求の定義漏れを防止すべく、非機能要求グレードを改訂し、2018年4月に「非機能要求グレード2018」を公開しました。
その後IPAでは、引き続き、非機能要求グレード改訂ワーキング・グループによる活動を継続し、この度、以下のガイド類を改訂しました。
- 非機能要求グレード2018 利用ガイド[活用編] 第2版
- 読本「経営に活かすIT投資の最適化 第2版 ~情報システムを安心して快適に使うために~
非機能要求グレードを活用する実務者は、利用ガイドが示す新たな利用シーンをもとに、社内横断的に活用できます。また、ユーザ企業の情報システム部門、およびシステム子会社の部門長やマネージャ層は、非機能要求を競争力強化の経営戦略に活かすために、経営層とコミュニケーションするツールとして読本を活用できます。