IPAX2008

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5月27日(火) 10:20-11:30 セミナー会場 1 (プリズムホール)
ユビキタス社会の進展と課題 〜ユビキタス融合への期待〜
■ 概要
 ユビキタス社会では、あらゆるモノがネットワークにシームレスにつながり、人と人、人とモノ、モノとモノとのコミュニケーションや協調作業が実現される。従来の20世紀型ネットワークでは、接続されたモノは、PC、PDA、ケータイなどの電子機器であったが、ユビキタス環境では日常的なモノ、すなわち、食べ物、食器、家具、衣類、テレビや冷蔵庫などの情報家電、自動車などすべてのリアルなモノがネットワークに接続可能となる。このようなユビキタス環境は、時間や空間を超えた“つながり”を、いつでも、どこでも、誰でも、いかなるモノに対しても可能にすることで、人と人、人とモノ、モノとモノとの“つながり”を深め、そこから経済的価値、知的価値、文化的価値といった多様な価値の創発を促す新しい社会基盤になってきている。
 ユビキタス環境の進展によって、より密接にサイバー空間と実空間がオーバーラップすることで、メディア空間の融合は進化し、より安全で安心なコミュニティが実現可能となってきている。また、ユビキタスサービスの創出は、IT 技術と異分野の先端技術の融合をますます加速し、まさに、技術においても、ユビキタスコンバージェンスを起こしてきている。
 本講演では、国内外で起きているユビキタス社会へ向けての進展について、ユビキタスコンバージェンスの視点から整理し、これから起こりうる社会的な課題を予測・理解し、持続的なソシアルイノベーションと社会に適応したユビキタスコンバージェンスを創出することが重要な課題であることを示す。
■ 講演者略歴
徳田英幸氏徳田 英幸
(慶應義塾大学環境情報学部教授 兼 大学院政策・メディア研究科委員長)
【略歴】
1952年東京生まれ。1975年慶應義塾大学工学部卒、同大学院工学研究科修士、1983年カナダ・ウォータールー大学計算機科学科博士(Ph.D. in Computer Science)、1983年米国カーネギーメロン大学計算機科学科に勤務、研究准教授を経て、1990年より、慶應義塾大学環境情報学部に勤務。慶應義塾常任理事(1997-2001年)を経て、現職。
主に、オペレーティングシステム、分散システム、ユビキタスコンピューティングシステムに関する研究に従事し、Shoshin, ARTS, Real-Time Machなどの分散リアルタイムオペレーティングシステムを構築。現在、日本学術会議連携会員、情報処理学会技術応用委員会委員長、情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究会顧問、電子情報通信学会ネットワークロボット時限研究会委員長、ネットワークロボットフォーラム会長、ユビキタスネットワークフォーラム技術部会長&電子タグ高度利活用部会長。研究教育業績に関してMotorola Foundation Award, IBM Faculty Award, 経済産業大臣賞、総務大臣賞などを受賞