ソフトウェア開発の状況を定量的に把握するマネジメント支援ツール
http://sec.ipa.go.jp/tool/ipf
2012年4月から公開中
ソフトウェア開発プロジェクトでは、タスクの進捗状況、プログラムの作成状況、不具合・課題の検出状況などを日々監視し、異常が見つかった場合は直ちに必要な対策をとる必要があります。ソフトウェアの品質の確保や納期の遵守のためには、検出不具合数や作業の完了項目数などの定量的なデータを使用して品質や進捗状況を適切に把握することで、リスクを可視化し、問題を早期発見する「定量的プロジェクト管理」が必要です。また、このような管理を行うことによって、ソフトウェア開発プロジェクトの品質・信頼性・生産性の継続的な向上に取り組むことができます。
IPAでは、これまでに2,000件以上のソフトウェア開発プロジェクトデータの収集・分析を行うなど、ソフトウェア開発プロジェクトの定量的管理を重点施策の一つとして取り組んできました。そこで、これまで実施してきたソフトウェア開発プロジェクトの定量的管理に関する検討の成果や知見をふまえ、定量的プロジェクト管理を支援する「定量的プロジェクト管理ツール(EPM-X)」を開発しました。
定量的プロジェクト管理ツール(EPM-X)は、既存のオープンなプロジェクト管理ツール(Redmine,Trac)、構成管理ツール(Subversion,GIT)、ETLツール※1(Pentaho)、BIツール※2(BIRT Report Viewer)を利用して作成されています。また、IPF自体もオープンソース(GPL)で提供しますので、機能の改変・追加を行うことができます。
※1:Extract/Transform/Load ツール
※2:ビジネス・インテリジェンス・ツール

定量的プロジェクト管理ツール(EPM-X)は、容易に導入・利用できるように、基本的な定量データ(ソース規模、工数、進捗、品質等)を自動収集し、グラフ化することによるプロジェクト管理支援に焦点を絞っています。また、ツール群をひとつのパッケージとして作成しているため、インストールしてすぐに使用できます。
各定量データを収集・集計した結果をグラフ表示します。これにより、データ分析を行うことなく、定量データによる状況把握を視覚的・直観的に行えます。
プロジェクト管理ツールの日次データ(チケット・データ)から、自動的に定量データの収集・生成を行うことにより、開発担当者の負荷軽減を図っています。また、構成管理ツールとして、Redmine、Tracと親和性の高いSubversion、GITを利用し、プログラムの変更情報を自動的に収集することにより、作業負荷の軽減を図っています。
チケット・データとExcel、MS Project、CSV形式データとの相互変換機能(データのインポート、エクスポート機能)を提供しています。これにより、すでに使用しているExcel、MS Projectや他管理ツールとのデータ連携が可能です。
また、グラフのファイル出力機能を提供しています。これにより、PDF、Word、PowerPoint形式の文書としてグラフを保存し、その文書を編集して報告書等を作成するなど、グラフを幅広く活用できます。