OSSの信頼性を客観的に評価するツール
2012年4月から公開中
ITシステムの基盤としてOSSはすでに広く利用され、その信頼性や継続性はますます重要な課題になっています。ソフトウェア自体の信頼性は当然ながら、長期に運用するにあたり、メンテナンスの容易さや法的問題の有無、開発コミュニティのサポート体制などについて、様々な軸による評価が必要となります。
そこで、IPAでは、欧州委員会(EC)のプロジェクトによって始められたQualiPSo※1ネットワークに参加し、国際的な協力体制のもと、OSSの信頼性を評価するためのツールを整備しています。
ツールには、OSS製品の品質を定量的に評価するためのMOSST※2と、開発プロセスの信頼性を評価するためのOMM※3があります。
MOSSTは、ソースコードに対してさまざまな静的解析を行います。ソースコードの複雑性やテストのカバレッジ計測等のツールを活用し、結果を視覚化するためのユーザーインターフェイスを提供します。
OMMは、開発プロセスの信頼性を評価するためのさまざまな検査項目を列挙し、開発者やインテグレータが使用することのできるモデルです。既存のOSSプロジェクトや利用者への数多くの調査結果をもとに、企業で利用されるCMMI※4というプロセスの成熟度評価手法を参考に開発され、OSSに特有の評価要素を網羅しています。
IPAでは、MOSSTおよびOMMのツールの実効性の確認を行った後、利用者へ公開していきます。
※1:Quality Platform for Open Source Software(オープンソースソフトウェア品質プラットフォーム):
欧州委員会(EC)情報社会メディア総局が総額1千万ユーロを支出し、11か国から21機関が参加して
4年間(2006〜2010年)にわたりOSSの品質に関する調査研究を行ったプロジェクト
※2:Model for OSS trustworthiness(オープンソースソフトウェア信頼性モデル)
※3:OpenSource Maturity Model(オープンソースソフトウェア成熟度モデル)
※4:Capability Maturity Model Integration(能力成熟度モデル統合)
| ツール名 | 概要 |
|---|---|
| Spago4Q | 評価結果視覚化ツール |
| quality-platform | 評価ツールウェブインターフェイス |
| Kalibro | C++コードメトリックス計測ツール |
| StatCVS/StartSVN | レポジトリ統計計測ツール |
| Macxim | Javaコードメトリックス計測ツール |
| Jabuti | テストカバレッジ計測ツール |