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6月のIPAの活動(2010年6月)

IPA情報発信第74号の内容

T.今月のトピックス

U.セキュリティセンター

V.ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

W.IT人材育成

X.ソフトウェア開発

T.今月のトピックス

1.「IPAグローバルシンポジウム2010 〜ITで、繋がる力、拡がる未来〜」開催報告

(担当理事:田中、担当部長:佐味)

IPAは、「IPAグローバルシンポジウム2010 〜ITで、繋がる力、拡がる未来〜」を6月8日(火)に、東京ミッドタウンホール(東京都港区)で開催しました。

本シンポジウムは、「ITで、繋がる力、拡がる未来」をテーマとして、国際的な視点に立ったITの最新情報を発信し、我が国全般のIT力向上に資することを目的に催されたものです。概要は、以下のとおりです。

・基調講演:ジム リーヴィス氏(Executive Director, Cloud Security Alliance)

  「クラウドコンピューティングの将来とセキュリティ」

・講演:ミッコー ヒッポネン氏(Chief Research Officer, F-Secure Corporation)

  「インターネットの脅威の変遷とITセキュリティの新たなトレンド」

・講演:マイケル ティーマン氏(President, Open Source Initiative)

  「オープンなコラボレーションによる「集団的知性」の活用 〜企業の限界突破のためのコンセプトを明らかにする〜」

上記の他、アジャイル開発に関する講演・事例紹介、グローバル企業のIT戦略とその人材育成についてのリレー講演などを行いました。

聴講者数は、約1,900名に上りました。回収されたアンケートにおいても大変な好評を頂いています。


「IPAグローバルシンポジウム2010」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/event/globalsympo2010/

講演資料は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/news/event/globalsympo2010/lecture.html



2.理事長の交替

(担当部長 坪田)

IPAでは、以下のとおり理事長が交替しました。

6月30日付 西垣 浩司 (ニシガキ コウジ) 退任

7月 1日付 藤江 一正 (フジエ カズマサ) 就任


理事長交替の詳細は、以下のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20100629_2.html



U.セキュリティセンター

1.コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況(6月分) (資料1

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、2010年6月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を取りまとめ、7月5日(月)に公開しました。公開内容の概要は、以下のとおりです。


(1) コンピュータウイルス届出概要

6月のウイルスの検出数1届出数2は、以下のとおりです。

検出数:約4.1万個(前月約5.0万個、前月比 18.8%の減少)
届出数:1,245件(前月1,084件、前月比 14.9%の増加)

(2) 不正アクセス届出概要

6月の不正アクセス届出の概要は、以下のとおりです。

不正アクセス届出件数:15件(前月8件)
 内、何らかの被害のあったもの:13件(前月 5件)
不正アクセスに関連した相談件数:77件(前月52件)
 内、何らかの被害のあったもの:50件(前月22件)

(3) 相談受付状況

6月の受付総件数は、1,983件(前月:1,881件)でした。

主な内訳は、以下のとおりです。

「ワンクリック不正請求」に関する相談:750件(前月:637件)
「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談:7件(前月: 27件)
「Winnyに関連する相談」2件(前月: 5件)

(4) インターネット定点観測の状況

6月のインターネット定点観測、全10観測点での状況3は、以下のとおりです。


期待しない(一方的な)アクセスの総数117,157件(前月 125,020件)

延べ発信元数446,800ヵ所(前月 49,574ヵ所)

1観測点、1日あたりの平均アクセス数434件(前月 403件)

発信元173ヵ所(前月 160ヵ所)

前月と比べた6月の観測結果の特徴は、23/tcpへのアクセスが特に増加したことです。このポートは、telnetで一般的に使用されるものですが、今回アクセスが増加した原因は不明です。


(5) 今月の呼びかけ

「サポートが終了したOSは危険です!」


IPAは、以前にもサポートが終了したOSを使うことの危険性を取り上げました(2007年5月)。7月13日(火)には、多数の利用者がいると推測されるWindows 2000、Windows XP Service Pack2(SP2)のサポートが終了します5。このため、今回改めて以下のURLでサポートが終了したOSを使うことの危険性と、今後の対処策を紹介しています。


コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況(6月分)の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2010/07outline.html

  1. 検出数:届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)。
  2. 届出数:同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1 日何個検出されても届出 1 件としてカウントしたもの。
  3. 6月は、保守作業で3日間システムを停止したため、総数、延べ発信元数とも27日分の数。
  4. 延べ発信元数:TALOT2の各観測点にアクセスしてきた発信元を単純に足した数を、便宜上、延べ発信元数とする。ただし、同一発信元から同一の観測日・観測点・ポートに複数アクセスがあった場合は、発信元数を1ヵ所としてカウント。
  5. http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/default.mspx


2.「一太郎シリーズ」におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起)

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、「一太郎シリーズ」におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)に関する注意喚起を6月1日(火)に公表しました。

「一太郎シリーズ」は、株式会社ジャストシステムが提供する日本語ワープロソフトで、日本国内で広く利用されています。

今回発見されたセキュリティ上の弱点(脆弱性)が悪用されると、「一太郎シリーズ」の文書ファイルを読みこむ際に、当該PCが悪意あるユーザによって制御されてしまう(当該PCが乗っ取られてしまう)可能性があります。対策方法は、「開発者が提供する対策済みバージョンに更新する」ことです。


「一太郎シリーズ」におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起についての詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20100601.html



3.『実例から分かる標的型攻撃6メールの「違和感に気付くポイント」と「違和感に気付いた後の対策ポイント」』の公開

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、『実例から分かる標的型攻撃 メールの「違和感に気付くポイント」と「違和感に気付いた後の対策ポイント」』を「脆弱性を狙った脅威の分析と対策について Vol.3」としてまとめ、6月2日(水)に公開しました。

近年、ソーシャルエンジニアリングやマルウェア7 などを利用した攻撃による被害が発生しています。IPAは、「不審メール110番」に相談があった標的型攻撃の詳細を明らかにするとともに、攻撃を受けた受信者へのヒアリングなどから標的型攻撃メールの「違和感に気付くポイント」と「違和感に気付いた後の対策ポイント」をとりまとめました。

標的型攻撃などのメールを利用した攻撃に対しては、以下の2段階の対応が必要です。

・「違和感」に気付くポイントを見逃さないようにして、マルウェアを含んだ添付ファイルを開かない。

・万が一、添付ファイルを開いてもマルウェアが活性化しないよう、ソフトウェアの定期的なバージョンアップなどの日常的な対策を実施する。

IPAは、今後も新しい脅威について調査・分析を実施し、「脆弱性を狙った脅威の分析と対策について」として定期的に対策を公開していきます。


「脆弱性を狙った脅威の分析と対策について Vol.3」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/newthreat201006.html

  1. 標的型攻撃:攻撃対象を特定の地域、団体、個人などに絞った攻撃のこと。攻撃にあたっては、ユーザに気付かれないようにすることが重要であり、ユーザの警戒を緩めて攻撃の成功率を上げる手口が取られている。
  2. マルウェア:コンピュータウイルス、ワーム、スパイウェアなど被害を与えるために開発されたソフトウェアの総称。


4.クラウドセキュリティアライアンスと独立行政法人情報処理推進機構の相互協力協定の締結について

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、クラウドセキュリティアライアンス(CSA8 )とクラウドコンピューティングのセキュリティに関する相互協力協定(調査研究、普及啓発、教育、対策・指針策定などを目的)を6月7日(月)に締結しました。

クラウドコンピューティングは、コンピュータの開発・提供・利用形態に革新的変化をもたらすものとして注目されている技術です。CSAは、クラウドコンピューティングのセキュリティのためのベストプラクティスの普及を目指す団体です。2009年4月にCSAが発表したクラウドセキュリティガイダンス9 は、クラウドのセキュリティ課題に関する体系的な分析レポートとして世界的な注目を集めました。

今回の提携により、IPAが進めているクラウドコンピューティングのセキュリティに対する取組みが大きく前進することを期待しています。


クラウドセキュリティアライアンスとIPAの相互協力協定締結の詳細については、以下のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20100607_2.html

  1. CSA(Cloud Security Alliance):本拠地、米国ワシントン州ファーンデール。http://www.cloudsecurityalliance.org/
  2. クラウドセキュリティガイダンス:最新版は、2009年12月に公開されたv2.1。http://www.cloudsecurityalliance.org/csaguide.pdf


5.「安全なウェブサイトの作り方 改訂第4版」の英語版の公開

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、「安全なウェブサイトの作り方」の英語版「How to Secure Your Web Site」を改訂し、6月7日(月)に公開しました。

「安全なウェブサイトの作り方」は、IPAが届出を受けた脆弱性関連情報に基づいて、ウェブサイト開発者や運営者が、適切なセキュリティ対策を考慮したウェブサイトの作成が行えるようにすることを目的にまとめた資料です。届出件数の多かった脆弱性や攻撃による影響の大きい脆弱性への対応策を取り上げており、安全なウェブサイト作成の参考にすることができます。本資料の日本語版は、2006年1月の第1版公開以来、累計で180万件を超えるダウンロードを記録しています。

英語環境下でのウェブサイト開発者からの要望に応え、「安全なウェブサイトの作り方 改訂第4版10 (2010年1月20日(水)公開)」の英語版をこの度公開しました。

英語版も日本語版同様、ウェブサイト構築の際のセキュリティ課題の解決の一助となることを期待しています。


「安全なウェブサイトの作り方 改訂第4版」の英語版の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20100607.html

  1. http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/website_security.pdf


6.「第6回IPA情報セキュリティ標語・ポスターコンクール」の募集開始
〜日韓共同による小中高校生の情報セキュリティ意識向上に向けた創作コンクール〜

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、「第 6 回 IPA 情報セキュリティ標語・ポスターコンクール」の募集を7月1日(木)から開始しました。

本コンクールは、韓国において情報セキュリティに関する活動をしている韓国インターネット振興院(KISA11 )と共同で、小学生から高校生を対象に毎年実施しているものです。日本では、2006年から開始し、本年で6回目(2007年は2回実施)となります。

本コンクールの目的は、以下のとおりです。

・標語やポスターの創作活動を通して、児童や生徒自身がコンピュータウイルス、情報漏えいなどの脅威から自身を守る方法を考えること

・明るいネットワーク社会の実現に向けた情報セキュリティ意識の向上のきっかけとなること


「第6回IPA情報セキュリティ標語・ポスターコンクール」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20100624.html

募集要項の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/event/hyogo/2010/boshu.html

  1. KISA(Korea Internet&Security Agency)


7.共通セキュリティ設定一覧(CCE12)概説書の公開

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、共通セキュリティ設定一覧(以下、CCEという。)の概説書を6月24日(木)に公開しました。CCEは、『設定上のセキュリティ問題』を解決するために、コンピュータのセキュリティ設定項目に一意の番号(設定項目識別子)を付与する仕様です。

CCEは、米国政府が推進している情報セキュリティにかかわる技術面での自動化を実現する技術仕様SCAP13 の構成要素のひとつで、米国政府の支援を受けた非営利団体のMITRE社が中心となり仕様策定と標準化を進めています。

CCEは、コンピュータのセキュリティ確保のための設定項目を一覧で提供していますので、問題のないセキュリティ設定が施されているか否かを確認するためのチェックリストとして使用することができます。CCEを用いることにより、ベンダ、セキュリティ専門家、管理者、ユーザなどの間で、アプリケーション・プラットフォームごとのセキュリティ設定について共通の言葉で議論できるようになります。

本資料はMITRE社から2008年7月に公開されたCCE Creation Process14 、及び2010年4月に公開されたCCEバージョン5.2対応のCCE List15を基に作成しました。


CCEの概説書は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/vuln/CCE.html

  1. CCE(Common Configuration Enumeration)
  2. SCAP(Security Content Automation Protocol) 詳細は、http://nvd.nist.gov/scap.cfm
  3. http://cce.mitre.org/lists/creation_process.html
  4. http://cce.mitre.org/lists/cce_list.html


8.「情報セキュリティ対策ベンチマークバージョン3.3」と「診断の基礎データの統計情報」の公開

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、「情報セキュリティ対策ベンチマーク(2005年8月公開)」の診断基礎データを最新のデータに入れ替え、バージョン3.3として6月29日(火)からサービスを開始しました。

「情報セキュリティ対策ベンチマーク」は、組織の情報セキュリティ対策の取組状況(25項目)と企業プロフィール(15項目)を回答することにより、他社と比較して、セキュリティ対策の取組状況がどのレベルに位置しているかを確認できる自己診断システムです。回答項目は、ISMS16認証基準(JIS Q 27001:2006)附属書Aの管理策をもとに作成しており、ISMS適合性評価制度を用いるよりも簡便に自己評価することが可能です。

本システムのバージョン3.3では、情報セキュリティを巡る環境変化や対策レベルの変化を勘案し、診断の基礎データを最新2年分のデータに入れ替えました。また、英語バージョン3.3も同時に公開しました。


「情報セキュリティ対策ベンチマーク バージョン3.3」については、以下のURLをご覧下さい。

http://www.ipa.go.jp/security/benchmark/

  1. ISMS(Information Security Management Systems):情報セキュリティマネジメントシステム


V.ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

1.組込み総合技術展 関西(ET-WEST2010)への出展

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、6月17日(木)、18日(金)にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開催された組込み総合技術展 関西(ET-WEST2010、主催:社団法人 組込みシステム技術協会(JASA17) )に出展し、IPAの活動成果とIPAが支援している地域の団体の活動内容を紹介しました。IPAブースには、2日間で全体来場者の約3割にあたる1,489名(前年度1,138名)の方が訪れました。

IPAは、今回の出展におけるアンケートでの意見などを今後の事業に活かすとともに、各種イベントへの出展及びセミナーなどを継続的に開催して活動成果の紹介・普及に努めます。


組込み総合技術展 関西(ET-WEST2010)の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/events/2010/20100617.html

  1. JASA(Japan Embedded Systems Technology Association)


2.SEC・JASA共催セミナーの開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、組込み総合技術展 関西(ET-WEST2010、主催:社団法人 組込みシステム技術協会(JASA))にあわせて、SEC・JASA共催セミナーを本展示会会場内で開催しました。

本セミナーは、以下の5部構成で行われました。

・第1部  クラウドコンピューティングとIT経営
 ディペンダブルな社会システム基盤の構築を目指して
・第2部  情報システムの非機能要求を見える化する非機能要求グレード
 当事者の気付きから始めるプロセス改善
 非ウォーターフォール型開発の現状と課題
・第3部  組込み産業イノベーションの方向性
 産業構造の変化を支える人材、生かす人材
・第4部  技術者と組込みスキル標準<基礎編>
・第5部  組込みソフトの品質向上に向けて
 「ESCR:組込みソフトウェア向けコーディング作法ガイド[C言語編]」解説

各回、50名〜120名、全体で383名の方に参加いただきました。参加者からは、「ライブ研修など、地方でも受講できるようにしてほしい」、「今後の指針になった」などの意見・感想を頂きました。これらの意見を、今後のIPA成果普及活動に活かしていきます。


SEC・JASA共催セミナーの詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/events/2010/20100617.html



3.SEC特別セミナー「リアルタイム組込みシステム高信頼設計のためのモデルベース技術の最新動向」の開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、フランス原子力庁ソフトウェア・システム統合技術研究所(CEA LIST18 )と共催で、特別セミナー「リアルタイム組込みシステム高信頼設計のためのモデルベース技術の最新動向」を、6月10日(木)にIPA内で開催しました。

本セミナーは、2010年2月にOMG19 において合意されたリアルタイム系組込みシステムのためのUML20拡張版「MARTE21 」について詳細な解説を行うものです。CEA LIST上席研究員 セバスチャン・ジェラール氏 (Sebastien Gerard)を迎え、講演していただきました。

約70名の方がセミナーに参加し、講演終了後も質問が飛び交い、大好評でした。


SEC特別セミナーの詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/2010/20100610.html

  1. CEA LIST(Commissariat a l'energie atomique , Laboratoire d'Integration des Systemes et des Technologies)
  2. OMG(Object Management Group):1989年に設立された米国に本部を置く国際標準化団体。ISOから公開仕様提案団体として認定されている。
  3. UML(Unified Modeling Language):オブジェクト指向のソフトウェア開発におけるプログラム設計図の統一表記法。
  4. MARTE(Modeling and Analysis of Real-Time Embedded systems)


4.「SEC journal第21号」の発刊

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、SEC journal第21号を6月30日(水)に発刊しました。SEC journalは、2005年1月に創刊号発行以来、毎年4回、季刊誌として発行しています。

SEC journal第21号の主な掲載記事は、以下のとおりです。

・所長対談:セブン&アイ・ホールディングス 執行役員 佐藤 政行 氏

・特集:SEC2009年度活動概要

・事例紹介:上流工程での品質確保のための発注者責任

・SEC成果活用事例紹介:株式会社東京証券取引所・株式会社CSKシステムズ


SEC journalは、SECが参加するイベントなどで配布しています。SEC journalの内容は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/secjournal/index.html

※ご利用にあたって、利用者登録(無料)が必要です。



5.「障害事例共有サイト実態調査」報告書の公開

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、「障害事例共有サイト実態調査」報告書を6月17日(木)に公開しました。

社会インフラ(鉄道、電力、金融など)を支える情報システムに障害が発生すると、国民生活や経済活動に重大な影響を与える可能性があります。

この課題に対応するため、IPAは、国内外のシステム障害や製品事故などの情報を公開している約60件のデータベースの状況について調査し、情報システムを対象とした障害事例情報を共有するための枠組みについて整理しました。


「障害事例共有サイト実態調査」報告書の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/reports/20100617.html



W.IT人材育成

1.平成22年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)の合格者発表

(担当理事(本部長):田中、担当センター長:川口)

IPAは、平成22年度春期情報処理技術者試験(所管:経済産業省、4月18日(日)実施)のうち、応用情報技術者試験及び高度試験(プロジェクトマネージャ試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、情報セキュリティスペシャリスト試験、システム監査技術者試験)の合格者を6月25日(金)に発表しました。

試験区分ごとの状況は、以下のとおりです。

試験区分 応募者数 受験者数 受験率※ 合格者数 合格率※
応用情報技術者試験 65,487 42,338 64.7% 8,592 20.3%
高度試験

プロジェクトマネージャ試験 19,877 12,463 62.7% 1,613 12.9%
データベーススペシャリスト試験 20,529 13,523 65.9% 2,142 15.8%
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 6,641 4,807 72.4% 858 17.8%
情報セキュリティスペシャリスト試験 30,296 19,951 65.9% 3,045 15.3%
システム監査技術者試験 5,415 3,534 65.3% 506 14.3%

※ 受験率=受験者数/応募者数、合格率=合格者数/受験者数


応用情報技術者試験では、最年少合格者が13歳(新潟県在住)、最年長合格者が67歳(神奈川県在住)となり、これまでの最年少年齢(14歳)及び最年長年齢(66歳)を更新しました。(平成13年度から平成20年度まで実施されていた旧試験区分のソフトウェア開発技術者試験も含みます。)

プロジェクトマネージャ試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、システム監査技術者試験では過去最高の合格率となりました(これまでの最高合格率:プロジェクトマネージャ試験 12.7%、エンベデッドシステムスペシャリスト試験 16.9%、システム監査技術者試験 13.9%)。


応募者・受験者・合格者の推移など、統計に関する詳しい情報は、次のURLをご覧ください。

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/_index_toukei.html



2.平成22年度秋期情報処理技術者試験の申込受付

(担当理事(本部長):田中、担当センター長:川口)

IPAは、10月17日(日)に実施する「平成22年度秋期情報処理技術者試験」の受験申込受付を、7月12日(月)から開始します。申込みについては、郵便局窓口の他、インターネットによる受付が可能です。試験区分、申込方法によって締切日時が異なりますのでご注意ください。

郵便局窓口受付  : 7月12日(月) 〜 8月9日(月)(消印有効)

インターネット受付 : 7月12日(月)10時 〜 8月17日(火)20時

※但し、ITパスポート、基本情報技術者は、8月18日(水)20時まで受け付けます。


試験申し込みの詳細は、次のURLをご覧ください。(受付は、7月12日(月)10時から開始します。)

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html



3.「ITスキル標準 導入活用事例集2010」及び「情報システムユーザースキル標準 導入活用事例集2010」の公開

(担当理事(本部長):田中、担当センター長:丹羽)

IPAは、「ITスキル標準」と「情報システムユーザースキル標準」の更なる普及を目的として、「ITスキル標準 導入活用事例集2010」及び「情報システムユーザースキル標準 導入活用事例集2010」を6月3日(木)にpdf形式で無償公開22 するとともに、製本版の直接販売を開始しました。

これらの事例集を活用することで、各企業の考え方やそれに対応する具体的な導入活用方法などが把握でき、「ITスキル標準」、「情報システムユーザースキル標準」の導入検討が容易になることを期待します。


「ITスキル標準 導入活用事例集2010」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/news/itss_jirei2010.html

「情報システムユーザースキル標準 導入活用事例集2010」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/news/uiss_jirei2010.html

  1. ダウンロードURLは、それぞれ以下のとおり。
    「ITスキル標準」事例集:
    http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/news/documents/itss_jirei2010.pdf
    「情報システムユーザースキル標準」:
    http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/uiss/documents/uiss_jirei2010.pdf


4.ITPEC23 試験問題選定会議への参加

(担当理事(本部長):田中、担当参事:小川)

IPAは、5月31日(月)〜6月2日(水)にホーチミンシティ(ベトナム)で開催された「ITPEC第9回試験問題選定会議」に参加しました。

この会議には、ITPEC参加各国の試験実施機関の試験委員計22名が参加し、「第10回アジア共通統一試験」(2010年10月31日(日)実施予定)で使用する試験問題の精査・選定などを行いました。アジア共通統一試験は、ITPECの参加各国が、アジアにおける質の高いIT人材の確保や流動化を図ることを目的として年2回実施しています。

参加各国が作成・用意した試験問題(基本情報技術者試験相当)は、午前問題が104問、午後問題が9問でした。検討の結果、午前問題は43問、午後問題は全9問が試験問題として出題可能と判断されました(問題候補としての採択率は、それぞれ41%、100%)。次回行われるアジア共通統一試験では、午前問題は全80問中41問、午後問題は全8問中7問が各国の作成した試験問題から出題されます。

当会議では、2011年秋から実施予定の応用情報技術者試験相当の試験問題についても精査、検討を行いました。

IPAは、ITPEC参加各国が質の高い試験問題を作成できるよう、今後も協力していきます。

  1. ITPEC(IT Professionals Examination Council):ITプロフェッショナル試験協議会。アジア共通統一試験の実施に向けて2005年11月に日本とフィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、モンゴルの6か国の代表が創立。IPAは、情報処理技術者試験の実施ノウハウの移転を始め様々な技術支援を実施。


5.ITPEC責任者会議の開催

(担当理事(本部長):田中、担当参事:小川)

IPAは、各国のITPEC責任者6名を招聘し、ITPEC責任者会議を6月7日(月)〜8日(火)に開催しました。

当会議では、試験実施状況に対する各国からの報告、2010年の活動方針、各試験実施機関が抱えている問題、試験のプロモーション、相互認証協定(MOU)の改訂などが議論されました。

会議の傍ら、「IPAグローバルシンポジウム2010」に参加するとともに、JISA24 国際委員会会員企業とのビジネスミーティングを開催しました。同ミーティングでは、情報処理技術者試験のアジア展開、ITPEC各国の責任者によるそれぞれの国の現状などが紹介されました。

  1. JISA(Japan Information Technology Service Industry Association):社団法人 情報サービス産業協会。


6.2009年度下期未踏IT人材発掘・育成事業「未踏ユース」成果報告会の開催

(担当理事:仲田、担当部長:佐味)

IPAは、2009年度下期 未踏IT人材発掘・育成事業「未踏ユース」における採択者の成果報告会を6月26日(土)、27日(日)にビジョンセンター秋葉原(東京都千代田区)で開催しました。

本報告会は、2009年度下期 未踏IT人材発掘・育成事業「未踏ユース」で採択された18テーマ25 の約半年間にわたる活動成果を発表するために開催されました。各プロジェクトを担当した4PM26 出席のもと、一般からの聴講者も多数参加し、活発な質疑応答が行われ、盛況のうちに閉会しました。


本報告会の詳細は、以下のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2009/2009_2/youth/event/2009-2.pdf

  1. http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2009/2009_2/youth/k_koubokekka.html
  2. 筧 捷彦(早稲田大学)、安村 通晃(慶應義塾大学)、後藤 真孝(産業技術総合研究所)、首藤 一幸(東京工業大学)の四氏。詳細は、
    http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2009/pm_index.html#youthPM


X.ソフトウェア開発

1.文化審議会による「改定常用漢字表 27」におけるIPAフォントの利用

(担当理事:仲田、担当センター長:田代)

文化審議会(文化庁)は、IPAフォントを用いて作成された「改定常用漢字表」を、6月7日(月)に文部科学大臣に答申しました。

「改定常用漢字表」におけるIPAフォントの利用は、文字デザインの改変を可能とする独自のライセンスと、文字デザイン編集ツールのOSSオープン・ラボでの提供により、漢字のデザインを自由かつ効率的に議論できる環境が実現したことが高く評価されたことによります。

IPAフォントは、誰でも無償で利用でき、しかも高品位な日本語フォントです。基本ソフトウェアなど、プラットフォームの種類を問わず、多様な情報機器で共通に利用することができ、どの環境の下でも同じ形状の高品質な文字の表示・印刷を可能にします。2007年10月の一般公開以来、10を超えるLinuxディストリビューションや各種アプリケーションへの採用が進み、日本語文書をやりとりする際の高い互換性を実現する基盤として活用されています。


IPAは、今後もIPAフォントの品質向上と利用拡大を図っていきます。IPAフォントの詳細については、次のURLをご覧ください。

http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/

  1. 改定常用漢字表:
    http://www.bunka.go.jp/oshirase_other/2010/kaitei_jyoyokanji_nyusyu.html参照。


2.「オープンソースカンファレンス 2010 北海道」におけるセミナー及び展示の実施

(担当理事:仲田、担当センター長:田代)

IPAは、6月26日(土)に札幌市産業振興センター(北海道札幌市)で開催された「オープンソースカンファレンス 2010 北海道」(主催:一般社団法人LOCAL、オープンソースカンファレンス実行委員会)でセミナー及び展示を行いました。

セミナーでは、「欧州Qualipso28のOSS評価プロジェクト参画!」をテーマとして、以下について参加者とオープン・ディスカッションを行いました。

・Qualipsoプロジェクトの研究をもとにした国際的な評価プロジェクトの取り組み

・「OSSを安心して使いたい」、「安心されるOSSを作りたい」というニーズにいかに応えていくかなど

展示会場では、「OSS iPedia29 」及び「OSSオープン・ラボ30 」のデモンストレーションを行いました。

カンファレンスには、約450名の参加があり、地域の関係者からIPAへの期待や要望などの生の声を聞くことができました。


「オープンソースカンファレンス 2010 北海道」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ospn.jp/osc2010-do/

  1. Qualipsoネットワーク:欧州、中国、ブラジルのOSS支援組織が加盟し、相互に連携して共通の基準のサービスを提供するためのネットワーク。EC情報社会メディア総局予算による4年間のQualipso(Quality Platform for Open Source Software)プロジェクトの成果普及をきっかけとして設立された。
  2. OSS iPedia(オーエスエスアイペディア):IPA オープンソフトウェア・センターが構築・運営するオープンソース情報データベース。(http://ossipedia.ipa.go.jp/)
  3. OSSオープン・ラボ:IPA オープンソフトウェア・センターが構築・運営するOSSの実証評価環境。遠隔地からインターネットを介して、OSS オープン・ラボに搭載されている様々なツールを利用して、OSSの開発・評価、試用、研修などが可能。(https://www.openlab.ipa.go.jp/)