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12月のIPAの活動(2009年12月)

IPA情報発信第68号の内容

T.今月のトピックス

U.セキュリティセンター

V.ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

W.IT人材育成

X.ソフトウェア開発

Y.役員就任のお知らせ

T.今月のトピックス

1.SoftwareJapan2010への出展及びセミナーの開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、2010年3月11日(木)、東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)で開催される「Software Japan2010(主催:社団法人 情報処理学会)」に出展します。

本シンポジウムにおいて、IPAは、「ソフトウェア開発のパラダイム・チェンジinマインド−IPA/SECにおける新しい取組み−」をテーマとするセミナーを開催し、現在IPAが進めている3つの新しい取組みについて、その内容と状況を紹介します。

セミナーの概要は、以下の通りです。

日時 3月11日(木)10:00−12:00

講演(1)「ソフトウェア品質向上のための定量的コントロール手法
  〜重要インフラ情報システムを対象とした取組み〜」
   野中 誠 東洋大学 経営学部 経営学科 准教授
講演(2) 「形式手法の誤解を解く」

 山本 修一郎 名古屋大学 情報連携統括本部 情報戦略室 教授
講演(3)「非ウォーターフォール型開発における課題」
   松本 吉弘 財団法人 京都高度技術研究所 顧問

「SoftwareJapan2010」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/forum/software-j2010/index.html



2.ITパスポート試験紹介サイトのリニューアル

(担当本部長:田中、担当センター長:川口)

IPAは、平成22年度春期情報処理技術者試験に向けて、ITパスポート試験の紹介サイトを12月2日(水)にリニューアルしました。このサイトには、ITパスポート試験についての概要、Q&A、過去の試験問題・解答例、最年少、最年長合格者の声などが掲載され、同試験を受験しようとしている方には、有益なものになっています。

同サイトの詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_00campaign/index.html


なお、ITパスポート試験を含め、平成22年度春期情報処理技術者試験は、2010年1月12日(火)から申込受付を開始します。試験日は、2010年4月18日(日)です。試験区分、申込方法によって締切日時が異なりますのでご注意ください。

平成22年度春期情報処理技術者試験の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/h22haru_exam.html



3.新技術債務保証制度の廃止

(担当参事:山添、担当部長:藤橋)

IPAは、新技術債務保証について、2009年11月の行政刷新会議事業仕分けの評価結果などを踏まえた見直しを行った結果、2010年3月末をもって廃止することとしました。

行政刷新会議事業仕分けにより、信用基金について、一部残っている事業の部分を除いて、国庫返還が求められました。

このため、最近の申請件数等の業務実績及び経営資源(人員、資金)の有効活用の観点も含めた業務の見直しを行い、今回の判断となりました。

既に債務保証している案件については、これまで通り、その保証期間終了までIPAが保証を継続します。


申込みの期限など、新技術債務保証制度の新規引受の終了に伴う申請手続きの詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/software/hosyo/osirase20100108.html



U.セキュリティセンター

1.コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況(12月分および2009年) (資料1

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、2009年12月及び2009年1月から12月までのコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を取りまとめ、1月6日(水)に公開しました。公開内容の概要は、以下の通りです。


(1) コンピュータウイルス届出概要

12月のウイルスの検出数*1届出数*2は、以下の通りです。

検出数:約 6.6万個(前月約7.0万個、前月比 5.7%の減少)
届出数:981件(前月1,140件、前月比 13.9%の減少)

(2) 不正アクセス届出概要

12月の不正アクセス届出の概要は、以下の通りです。

不正アクセス届出件数:9件(前月11件)
 内、何らかの被害のあったもの:6件(前月 6件)
不正アクセスに関連した相談件数:22件(前月34件)
 内、何らかの被害のあったもの:14件(前月14件)

(3) 相談受付状況

12月の受付総件数は、1,794件(前月:2,315件)でした。

主な内訳は、以下の通りです。

「ワンクリック不正請求」に関する相談: 576件 (前月:903件)
「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談: 7件 (前月: 6件)
「Winny」に関連する相談: 6件 (前月: 0件)
「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」関する相談:
1件 (前月: 0件)

(4) インターネット定点観測の状況

12月のインターネット定点観測、全10観測点での状況は、以下の通りです。


期待しない(一方的な)アクセスの総数176,871件(前月 172,802件)

延べ発信元数*376,871ヵ所(前月 71,136ヵ所)

1観測点、1日あたりの平均アクセス数571件(前月 576件)

発信元248ヵ所(前月 237ヵ所)
  

12月の特徴として、139/tcp、10538/udpへのアクセスが増加したことがあげられます。いずれも、特定の発信元というものはなく、アクセスが増加した目的、原因とも不明です。


(5) 今月の呼びかけ

「忘れないで あなたのそばの黒い影 対策一つで白い光へ 」*4

― 2009年を振り返り、セキュリティ対策を再確認しよう ―


2009年のウイルス感染経路を改めて見直すと、2008年より巧妙で広範囲から感染させる仕組みが読み取れます。ウイルスに感染すると、感染されたパソコンだけではなく、その周囲のパソコンにも被害を及ぼしかねません。ウイルス感染の被害に遭わないため、加害者にならないため、下記URLを参照しながら、セキュリティ対策を再確認してください。


コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況(12月分)の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2010/01outline.html


2009年1月から12月までのコンピュータウイルス、不正アクセスの届け出状況は、それぞれ次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2010/documents/2009all-vir.pdf

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2010/documents/2009all-cra.pdf

  1. 検出数:届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)。
  2. 届出数:同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1 日何個検出されても届出 1 件としてカウントしたもの。
  3. 総発信元:それぞれの観測点にアクセスしてきた発信元の総数。同一発信元から同一の観測日・観測点・ポートに複数アクセスがあった場合でも、発信元数は1としてカウント。
  4. 第5回IPA情報セキュリティ標語・ポスターコンクール(2009年度実施)標語中学生の部 入選作品


2.「EC-CUBE」におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、「EC-CUBE」におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起を12月7日(月)に発しました。

「EC-CUBE」は、ショッピングサイトを構築するためのオープンソースソフトウェアです。「EC-CUBE」には、保存されている情報が漏えいしてしまうというセキュリティ上の弱点(脆弱性)があることが判明しました。この弱点が悪用されると、「EC-CUBE」に保存されている顧客情報が悪意あるユーザに漏えいしてしまう可能性があります。

「EC-CUBE」を使ってショッピングサイトを構築・運営している方は、以下のいずれかの対策をとってください。

・開発者が提供する対策済みバージョンに更新する。

・開発者が提供する情報をもとにファイルを修正する。


「EC-CUBE」におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起についての詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2009/200912_ec-cube.html



3.ウェブサイトで利用されているDNS*5 サーバに対する既知の脆弱性の注意喚起

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、ウェブサイトで利用されているDNSサーバに対する既知の脆弱性について、DNSサーバの管理者に対して迅速な対策の実施を呼びかけるため、「注意喚起」を12月10日(木)に発しました。

「既に脆弱性対策を施したバージョン及び脆弱性に対応するための設定方法などが公表されているにも関わらず、適用されていないDNSサーバがある」旨の届出が2008年8月頃から増加し、2009年11月末までに1,307件に達しています。

具体的には、2008年7月に公表した「複数のDNS実装にキャッシュポイズニングの脆弱性に対する修正バージョン及び脆弱性に対応するための設定」が適用されていない、というものです。ウェブサイト運営者・システム管理者・DNSサーバ管理者は、自組織が使用しているソフトウェアの脆弱性対策情報を定期的に収集し、対策が終わっていない場合は、該当ソフトウェアに対して修正プログラム(パッチ)、もしくはバージョンアップを適用してください。


「DNSサーバに対する既知の脆弱性の注意喚起」についての詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2009/200912_dns.html

  1. DNS(Domain Name System):インターネット上のホスト名とIPアドレスを対応させるシステム。


4.簡単な操作でWindowsのセキュリティ設定をチェックできる「MyJVN セキュリティ設定チェッカ」の公開

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、一般利用者のPCで使われているWindowsのセキュリティ設定項目を簡単な操作で確認できる「MyJVN(マイジェイブイエヌ)セキュリティ設定チェッカ」を、12月21日(月)に公開しました。

最近、USB メモリの自動実行機能(オートラン機能)を悪用し、感染を拡大するウイルスが増加しています。このようなウイルスの感染を防ぐ対策の一つは、USBメモリの自動実行機能を無効にすることですが、このような対策があまり行われていない実態が明らかになっています。*6IPAは、USBメモリの自動実行機能の無効化を推奨していますが、一般の利用者にとって、無効化の方法や、無効になっているかの確認方法は、分かりづらいものです。

このような状況に対応して、IPAは、Windowsのセキュリティ設定を簡単な操作で確認できるツール「MyJVNセキュリティ設定チェッカ」を開発、公開しました。本ツールは、USBメモリの自動実行機能に関する以下の設定について簡単にチェックできます。

・無効にする設定になっているか

・無効にするパッチが適用済みか

今後、パスワードの最低文字数やパスワードの有効期間、スクリーンセーバーの自動実行が有効になっているかなどチェック対象を拡張し、順次公開していきます。


「MyJVNセキュリティ設定チェッカ」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2009/200912_myjvn_cc.html

  1.  「2009年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」による。「勝手にウイルスが起動しないように、USBメモリの自動実行をさせないようにしている」は15.1%、「対策を実施していない」は38.4%を示している。(http://www.ipa.go.jp/security/fy21/reports/ishiki/documents/2009-ishiki.pdf)




V.ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

1.要求シンポジウムの共催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、2010年3月3日(水)、「第4回要求シンポジウム」をNTTデータ 豊洲センタービル(東京都江東区)で株式会社NTTデータと共催します。

本シンポジウムは、要求工学に興味を持つ業界関係者や研究者を対象とするもので、情報システムの発注者であるユーザ、受注者であるベンダ、中立的な立場である研究者・業界団体の3つの視点から要求工学の課題に迫ります。「システム要求」をめぐる情報を「見える化」することで、発注者と受注者、あるいは受注者内部のコミュニケーションを活性化し、関係者相互の認識のズレをなくす手段・方法や明確に要求仕様を定義する方法について実践的な指針となる研究成果の紹介や議論を行います。


「要求シンポジウム」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/2010/20100303.html



2.SEC主催セミナーin広島の開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、「実証的なデータの収集・分析」に基づいた「ソフトウェア開発の見える化」を通してソフトウェア・エンジニアリング手法の高度化を図るとともに、これらの手法のツール化、データベース化を進めています。IPAは、これらの成果について広く産業界への導入を促進するため、2日間4部構成のSEC主催セミナーを12月9日(水)、10日(木)に、株式会社 広島ソフトウェアセンター(広島県広島市)で開催しました。

本セミナーは、以下の内容で行われました。

・第1部 「プロジェクト『見える化』」

・第2部 「共通フレーム2007の読み方、使い方」、「プロセス改善の勧め」

・第3部 「ソフトウェア開発データ白書2009の効果的な活用法」 

・第4部 「ETSS導入の実際とSECの取り組み」

セミナーの参加者は、1日目約40名、2日目約10名でした。広島で初めての開催であり、これまでと比べ少なめの参加者でしたが、講師と参加者の間で充実した意見交換ができました。特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会(ITCA*7 )の後援により、本セミナーがITコーディネータの知識ポイント対象となったため、延べ13名のITコーディネータの参加がありました。


SEC主催セミナーin広島の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/2009/20091209.html

  1. ITCA(IT Coordinators Association)


3.IESE共同研究セミナー&ワークショップの開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、ドイツのフラウンホーファー協会実験的ソフトウェア工学研究所(IESE*8 )と見積り技術、プロセス改善、IT投資評価及びソフトウェアの品質予測手法に関する共同研究を実施しています。IESE研究者の来日を機に、以下の3テーマで「IESE共同研究セミナー&ワークショップ」を12月10日(木)〜14日(月)にIPA会議室で開催し、その資料を公開いたしました。

第1部 GQM + Strategies*9 概要説明及び適用手順の説明

第2部 DFM*10 概要説明及び適用手順の説明

第3部 品質評価手法HyDEEP*11 概要説明及び品質予測モデル作りをテーマとしたワークショップ


各テーマごとにそれぞれ約10名の参加者で実施され、日独研究者の間で活発な議論が行われました。


「IESE共同研究セミナー&ワークショップ」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/2009/20091210.html

セミナーで使用した資料は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/reports/20091210.html  ※利用にあたって、利用者登録(無料)が必要です。

  1. IESE(Institute for Experimental Software Engineering)
  2. GQM + Strategies(Goal Question Metric + Strategies)
  3. DFM(Defect Flow Models)
  4. HyDEEP(The Hybrid Defect content and Effectiveness method)


4.「SEC journal 第19号」の出版

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、SEC journal第19号を12月28日(月)に出版しました。SEC journalは、2005年1月に創刊号発行以来、毎年4回、季刊誌として発行しています。

SEC journal 19号の主な掲載記事は、以下の通りです。

・所長対談:カリフォルニア州立大学ポモナ校 一色浩一郎教授

・SEC journal論文賞:受賞論文発表

・技術解説:情報サービス産業協会のEPM検証ワーキングで実証された「見える化」の効用とその課題


SEC journalは、SECが参加するイベントで配布しています。SEC journalの内容は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/secjournal/index.html ※利用にあたって、利用者登録(無料)が必要です。



W.IT人材育成

1.平成21年度秋期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)の合格発表

(担当本部長:田中、担当センター長:川口)

IPAは、平成21年度秋期情報処理技術者試験(所管:経済産業省、10月18日(日)実施)のうち、応用情報技術者試験と高度試験(ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、ネットワークスペシャリスト試験、情報セキュリティスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験)の合格者を12月21日(月)に発表しました。

試験区分ごとの状況は、以下の通りです。

試験区分 応募者数 受験者数 受験率※(%) 合格者数 合格率※(%)
応用情報技術者試験 62,294 41,565 66.7 8,908 21.4
ITストラテジスト試験 8,322 5,514 66.3 754 13.7
システムアーキテクト試験 13,056 8,395 64.3 1,112 13.2
ネットワークスペシャリスト試験 25,161 16,368 65.1 2,433 14.9
情報セキュリティスペシャリスト試験 26,666 17,980 67.4 3,326 18.5
ITサービスマネージャ試験 5,788 3,673 63.5 460 12.5

※ 受験率=受験者数/応募者数、合格率=合格者数/受験者数


今回の試験の特徴は、高度試験の全区分で過去最高の合格率を記録するとともに、合格者の平均年齢が前年度に比べ上昇したことです。合格者平均年齢の推移は、以下の通りです。

ITストラテジスト試験 39.1歳 ← 37.7歳
システムアーキテクト試験 34.7歳 ← 32.4歳
ネットワークスペシャリスト試験 32.2歳 ← 31.1歳
情報セキュリティスペシャリスト試験 34.0歳 ← 33.5歳
ITサービスマネージャ試験 36.6歳 ← 35.5歳

応募者・受験者・合格者の推移など、統計に関する詳しい情報は、次のURLをご覧ください。

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/_index_toukei.html



2.ITPEC*12 試験問題選定会議の参加

(担当本部長:田中、担当参事:小川)

IPAは、12月2日(水)〜4日(金)の3日間、マニラ(フィリピン)で開催された「ITPEC第8回試験問題選定会議*13 」に参加しました。

この会議には、ITPEC参加各国の試験実施機関の試験委員計26名が参加し、「第9回アジア共通統一試験」(2010年4月4日(日)実施予定)で使用する試験問題の精査・選定などを行いました。アジア共通統一試験は、ITPECの参加各国がアジアにおける質の高いIT人材の確保や流動化を図ることを目的として年2回実施しています。


今回の会議に向けて参加各国が作成した基本情報技術者試験相当の試験問題について検討を行い、午前問題で108問中23問(問題候補としての採用率 21%)、午後問題で18問中11問(同 65%)が出題可能と判断され、試験問題としてプールされました。次回試験(基本情報技術者試験相当)では、今回プールされたものを含め午前問題は全80問中36問(出題率 45%)、午後問題は全8問中7問(出題率 88%)が各国の作成した試験問題から出題されます。

アジア共通統一試験では、応用情報技術者試験相当の試験が2011年秋から開始されることに先立ち、2010年春からトライアル試験が開始されます。今回の会議では、この試験の問題についても検討を行いました。次回試験(応用情報技術者試験相当)では、午前問題は全80問中16問(出題率20%)、午後問題は全7問全てが各国の作成した試験問題から出題されます。

IPAは、ITPEC参加各国が質の高い試験問題を作成できるよう、今後も協力していきます。

  1. ITPEC(IT Professionals Examination Council):ITプロフェッショナル試験協議会。アジア共通統一試験の実施に向けて2005年11月に日本とフィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、モンゴルの6か国の代表が創立。IPAは、情報処理技術者試験の実施ノウハウの移転を始め様々な技術支援を行っている。
  2. 第1回(2006年7月)はマニラ、第2回(2007年1月)はバンコク、第3回(2007年7月)は東京、第4回(2008年1月)はハノイ、第5回(2008年6月)は東京、第6回(2008年12月)はクアラルンプール、第7回(2009年6月)はウランバートルで開催。


3.「ESPer2009」の開催

(担当理事:仲田、担当部長:佐味)

IPAは、「ESPer2009(主催:ESPer2009実行委員会)」を12月12日(土)に八重洲ビジネスセンター(東京都千代田区)で共催しました。

「ESPer」は、未踏事業関係者によって自発的に発足した「ESPer実行委員会」が主催するものです。未踏出身者及び未踏関係者のコミュニティ活性化のためのイベントで、5回目を迎えた今回、IPAは、共催者として運営に携わりました。

未踏クリエータOB、現未踏クリエータ、PM、管理組織、IT企業、ベンチャーキャピタリストや未踏志望者など105名が参加し、人的交流、技術交流、事業化のきっかけ作りなどのための意見交換、情報交換を行いました。

プログラムは、弁護士の壇俊光氏による「ソフトウェア技術者のための法律講座基礎編」と題した基調講演、ビジネス展開している6名の未踏クリエータOBによるプレゼンテーション、ライトニングトーク*14 形式による5名のプレゼンテーションなど、多彩な内容のセッションが行われ、それぞれ熱心な質疑や議論が行われました。

当日の会場の模様は、未踏クリエータOBの事業者の協力により、インターネットによる動画ライブ配信、Twitterによる議論をネットワーク上で同時進行させるという試みなど、未踏関係者ならではのユニークなイベントとして盛況のうちに終了いたしました。


「Esper2009」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://mitou.myht.org/modules/eguide/event.php?eid=45

  1. ライトニングトーク(lightning talk):カンファレンスやフォーラムで行われる短いプレゼンテーションのこと。持ち時間は、概ね5分以内とされている。




X.ソフトウェア開発

1.オープンソフトウェアによるクラウドコンピューティング構築に係わる調査の開始

(担当理事:仲田、担当センター長:田代)

IPAは、オープンソフトウェアを利用したクラウドコンピューティング構築のための調査を開始しました。

本調査では、企業内で業務アプリケーションを稼動させる環境として、オープンソフトウェアを用いたクラウドコンピューティングを活用する場面を想定し、以下の各テーマについての調査及び機能、性能の評価を行います。各報告書は、IPAのWebサイトから公開する予定です。 今後、クラウドコンピューティングに係る技術仕様の開発動向や採用動向などについても、順次調査を実施していきます。

・社内向けクラウド構築のために活用できるソフトウエアカタログの作成

・OSS仮想化機構KVM*15 についての調査

・アプリケーション実行基盤としてのOpenJDK*16 の評価

・クラウド運用管理ツールの基本機能、性能、信頼性評価

  1. KVM(Kernel-based Virtual Machine):Linuxカーネルの仮想化基盤。
  2. OpenJDK(Open Java Developers Kit):オープンソースソフトウェアで提供されるJavaアプレットやJavaアプリケーションを開発するための開発キット。コンパイラやデバッガ、クラスライブラリ、Javaプログラム実行環境(Java仮想マシン)などが含まれる。


2.OSSモデルカリキュラム導入実証成果の公開

(担当理事:仲田、担当センター長:田代)

IPAは、OSSモデルカリキュラム*17 に基づいて実施した高等教育機関及びIT研修機関への導入実証の成果報告書を12月25日(金)に公開しました。本導入実証に係る教材などを、他の教育機関などで自由に利用できるようにするため「クリエィティブ・コモンズ・ライセンス表示2.1 日本*18 」を適用し、実施企業のサイトから公開する予定です。

今回公開する報告書は、2008年度に採択され、2009年度上期に実施された以下の2件の導入実証成果を対象にしています。


成果報告書及び教材などの詳細は、次のURLをご覧ください

・OSSの全般的知識習得とソフトウェア開発法の理解・実践

(実施企業:株式会社サイバー創研)

http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/197

・RubyによるWebアプリケーション開発 教育プログラム導入実証

(実施企業:株式会社リナックスアカデミー)

http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/198

  1. OSSモデルカリキュラム:大学などの高等教育機関やIT研修機関において、OSS技術教育の導入を容易に行えるよう、OSS関連技術を27に分類し、OSS基本知識(全26科目)とOSS応用知識(全27科目)に体系化した、標準的なシラバスと学習ガイダンス。(http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/seika_0605_2.html)
  2. クリエィティブ・コモンズ・ライセンス表示2.1 日本(Creative Commons Public License BY 2.1 Japan):利用者に、原著作者のクレジットの表示義務を課すが、著作物の複製、頒布、展示、実演、二次的著作物の作成を自由に行うことを許諾するライセンス。(http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/)


3.「第8回JCSSA会員様向けIPA開発支援ソフトウェア説明会」の開催(資料2

(担当理事:仲田、担当部長:佐味)

IPAは、「第8回 IPA開発支援ソフトウェア説明会」を、社団法人日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA*19 )の後援を得て12月9日(水)に秋葉原UDX(東京都千代田区)で開催しました。

本説明会は、発表者と参加者のビジネスマッチングの場として催されるものです。今回は、2009年度中小企業経営革新ベンチャー支援事業で採択された3社と、2008年度未踏IT人材発掘・育成事業で採択、その後スーパークリエータに認定された3者が発表者となり、各採択事業の成果物である6件のソフトウェアについて、ビジネス化を含めたプレゼンテーションとデモを実施しました。

JCSSA会員企業、一般のソフトウェア関連企業、ベンチャーキャピタル企業及び媒体から合わせて10社が参加し、盛況のうちに説明会が進められました。

参加者へのアンケートでは、本説明会全体の印象として、回答者全員から「非常に役に立つ」又は「役に立つ」との回答があり、大変好評でした。

説明会後の名刺交換会には、参加者のほとんどが出席し、発表者と各製品に関するQ&Aやビジネス関連の意見交換が行われました。

  1. JCSSA(Japan Computer System Seller Association)


Y.役員就任のお知らせ

1.役員就任のお知らせ

(担当理事:斉藤、担当部長:坪田)

IPAでは、2010年1月5日付で、以下の通り役員が就任しました。人選にあたっては、政府方針に則り、理事(技術担当)と監事について公募が行われ、それぞれ多数の応募がありました。

2010年1月5日付 仲田 雄作 (なかた ゆうさく) 理事(技術担当) 再任
2010年1月5日付 下村 健一 (しもむら けんいち) 監事 新任
2010年1月5日付 櫻井 通晴 (さくらい みちはる) 非常勤監事 再任