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11月のIPAの活動(2009年11月)

IPA情報発信第67号の内容

T.今月のトピックス

U.セキュリティセンター

V.ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

W.IT人材育成

X.ソフトウェア開発

Y.財務内容

T.今月のトピックス

1.組込みスキル標準ETSS概説書[新版]の発行

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、組込みソフトウェア開発技術者の「スキルの可視化と能力の強化」のためのフレームワーク「ETSS」の概要を説明した「組込みスキル標準 ETSS概説書[新版]」を11月30日(月)に出版しました。

「ETSS概説書」は、これまで2006年版、2008年版と版を重ねてきましたが、新版では、「共通キャリア・スキルフレームワーク」との整合性を図りました。

「組込みスキル標準 ETSS概説書[新版]」は、広く一般の方への普及を目的に店頭販売を行っています。

・定価:2,000円(本体1,905円+税)

・出版社:株式会社 翔泳社

・ISBN: 978-4-7981-2132-1


本書の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/press/20091117_b.html



2.平成21年度秋期情報処理技術者試験(ITパスポート試験、基本情報技術者試験)の合格発表

(担当本部長:田中、担当センター長:川口)

IPAは、平成21年度秋期情報処理技術者試験(所管:経済産業省、10月18日(日)実施)のうち、ITパスポート試験と基本情報技術者試験の合格者を11月16日(月)に発表しました。

試験区分ごとの状況は、以下の通りです。


試験区分 応募者数 受験者数 受験率(%) 合格者数 合格率(%)
ITパスポート試験 71,856 61,313 85.3 31,080 50.7
基本情報技術者試験 107,800 79,829 74.1 28,270 35.4

※ 受験率=受験者数/応募者数、合格率=合格者数/受験者数


ITパスポート試験は、難易度補正を行っています。詳細は、次のURLをご覧ください

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20091116_tokuten.html


 ITパスポート試験は、前回の春期試験同様、10代から80代に至るまで、幅広い年齢層からの応募がありました。今回は、学生・若年層の応募割合がさらに高くなり、応募者の平均年齢も低くなっています。合格者の平均年齢は30.1歳と、前回(31.0歳)に比べやや低くなっています。今回の最年少合格者は13歳、最年長合格者は81歳でした。

基本情報技術者試験は、社会人の割合が増加しました。中でも非開発系業務の応募割合が増加しています。合格者の平均年齢は26.0歳、最年少合格者は15歳、最年長合格者は76歳でした。


応募者・受験者・合格者の推移など、統計に関する詳しい情報は、次のURLをご覧ください。

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/_index_toukei.html


ITパスポート試験及び基本情報技術者試験以外の合格発表は、12月21日(月) 12:00に行う予定です。



3.「セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2009」の開催と参加募集のご案内

(担当本部長:田中、担当センター長:巽)

IPAは、毎年夏に開催しているセキュリティ&プログラミングキャンプの成果と、その蓄積されたノウハウを広く一般の方々にもご理解いただくことを目的として「セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2009」を全国5ヵ所で実施します。

概要は、以下の通りです。

(1) 主催

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

セキュリティ&プログラミングキャンプ・コンソーシアム(財団法人 日本情報処理開発協会(JIPDEC)、NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA))

(2) 開催日程、場所

・キャラバン神戸 2009年12月12日(土) カーネギーメロン大学日本校
・キャラバン新潟 2009年12月19日(土) 新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」
・キャラバン東京 2009年12月23日(祝) 日本電子専門学校
・キャラバン福岡 2010年 1月 9日(土) 福岡商工会議所
・キャラバン名古屋 2010年 1月23日 (土) 名古屋市立大学

(3) 参加資格

どなたでも参加できます。

(4) 参加費用

無料


セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2009及びセキュリティ&プログラミングキャンプ2009の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/camp/2009/index.html


セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2009の参加申し込みは、次のURLで受け付けています。

http://www.jipdec.or.jp/camp/caravan/




U.セキュリティセンター

1.コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況(11月分)(資料1

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、2009年11月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を取りまとめ、12月3日(木)に公開しました。公開内容の概要は、以下の通りです。


(1) コンピュータウイルス届出概要

11月のウイルスの検出数*1届出数*2は、以下の通りです。

検出数:約 7.0万個(前月約7.0万個、前月比 ほぼ変化無し)
届出数:1,140件(前月1,210件、前月比 5.8%の減少)

(2) 不正アクセス届出概要

11月の不正アクセス届出の概要は、以下の通りです。

不正アクセス届出件数:11件(前月21件)
 内、何らかの被害のあったもの:6件(前月14件)
不正アクセスに関連した相談件数:34件(前月34件)
 内、何らかの被害のあったもの:14件(前月11件)

(3) 相談受付状況

11月の受付総件数は、2,315件(前月:2,049件)でした。

主な内訳は、以下の通りです。

「ワンクリック不正請求」に関する相談:903件(前月:793件)
「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談:6件(前月: 6件)

(4) インターネット定点観測の状況

11月のインターネット定点観測、全10観測点での状況は、以下の通りです。


期待しない(一方的な)アクセスの総数172,802件(前月 161,716件)

延べ総発信元*371,136ヵ所(前月66,430ヵ所)

1観測点、1日あたりの平均アクセス数576件(前月 522件)

発信元237ヵ所(前月 214ヵ所)

11月の特徴は、1521/tcpと60304/udpへのアクセスが増加したことです。

1521/tcpは、Oracleデータベースがデフォルトで使用するポートです。脆弱なOracleデータベースを探索している可能性がありますので、Oracleを利用しているサイトは、セキュリティ対策内容を見直してください。*4

60304/udpについては、11月の下旬に数日間、1ヵ所(オーストラリア)の発信元からのアクセスが1観測点のみで観測されました。このアクセスの目的は、不明です。


(5) 今月の呼びかけ

「インターネットは自己責任!!『はい』をクリックしたのはあなたです。」

― ワンクリック不正請求のワナに気付こう ―


IPAに寄せられる「ワンクリック不正請求」に関する相談件数は、7ヶ月連続で600件を超える高水準で推移しましたが、11月には、903件と過去最悪となりました。

契約する意思がなければ確認画面で「はい」をクリックしないなど、画面に記載されている注意事項をよく読み、無用なトラブルに巻き込まれないよう判断してください。

下記URLに最近の手口、被害に遭ったときの復旧方法などの詳細が述べられています。


コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況(11月分)の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/12outline.html

  1. 検出数:届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)。
  2. 届出数:同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1 日何個検出されても届出 1 件としてカウントしたもの。
  3. 延べ総発信元:TALOT2の各観測点にアクセスしてきた発信元を単純に足した数のことを、便宜上、延べ発信元数とする。ただし、同一発信元から同一の観測日・観測点・ポートに複数アクセスがあった場合は、発信元数を1としてカウント。
  4. ファイアウォールによる外部アクセスの制限、Oracleデータベースで使用するポートをデフォルト(1521/tcp)から変更、Oracleデータベースのユーザパスワードを推測されにくいものに設定し直すなど。

2.暗号モジュール試験及び認証制度の新規格への移行

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、「暗号モジュール試験及び認証制度(JCMVP*5、以下「本制度」という。)」を11月2日(月)から新規格へ移行しました。


本制度は、暗号モジュール*6 に暗号アルゴリズムが適切に実装されていることを確認すると共に、暗号鍵やパスワードといった重要情報のセキュリティが確保されていることを試験及び認証する制度で、2007年4月1日(日)から運用しています。

新規格での暗号モジュール試験では、次の2つの規格が使われることになりました。

セキュリティ要求事項 JIS X 19790 (アクセス制御、物理的セキュリティなどを規定)

セキュリティ試験要件 JIS X 24759

セキュリティ試験要件を定めた規格は、これまでJIS X 5091を使用してきましたが、国際規格ISO/IEC 24759(2008年7月発行)に対応した国際一致規格であるJIS X 24759*7 が2009年10月20日(金)に発行されたことに伴い、本制度においてもセキュリティ試験要件の規格を移行しました。


新規格についての詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20091102.html

  1. JCMVP(Japan Cryptographic Module Validation Program)
  2. 暗号モジュール:暗号アルゴリズムが適切に実装されたソフトウェア、ハードウェアなどの製品。
  3. JJIS X 24759:JIS X 5091からの主な変更点はファームウェアアップロードテストに関する項目の追加など。

3.暗号モジュール試験及び認証制度の運用の改正

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、「暗号モジュール試験及び認証制度(JCMVP)」のより一層の普及を図るため、認証済み暗号モジュールのバージョンアップ版に関する簡便な認証制度である「保証継続」を11月2日(月)から導入しました。

JCMVPでは、認証済み暗号モジュールにバージョンアップなどの変更を加えた場合、変更後の暗号モジュールについての認証を取得するためには、セキュリティに影響が無い変更でも、新規認証時と同内容の試験及び認証の手続きを取る必要がありました。

今回導入した「保証継続」制度では、認証済み暗号モジュールに変更が発生しても、その変更が暗号モジュールのセキュリティに影響を与えない事を申請者が認証機関に対して証明すれば、試験機関による試験を受け直さなくても認証取得できるようになりました。

これにより、申請者は、これまでより簡便な方法で暗号モジュールの認証状態を維持する事が可能となります。IPAは、今回の改正が「暗号モジュール試験及び認証制度」のより一層の普及につながることを期待しています。


制度改正についての詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20091102-2.html


4.「2009年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」報告書の公開(資料2

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、インターネット利用者を対象とした「2009年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」を実施し、報告書を11月4日(水)に公開しました。

本調査は、IPA が行なう情報セキュリティに関する対策情報の発信、普及啓発などの活動に役立てることを目的として、15歳(高校生)以上の個人PC利用者へのウェブアンケートを通じて、8月31日(月)〜9月7日(月)に実施しました。有効回答数は、5,019人でした。

調査結果の概要は、以下のとおりです。

(1) 情報セキュリティに関する攻撃・脅威の認知状況

 ワンクリック不正請求、フィッシング詐欺、スパイウェアは、高い認知状況(約90%)となっています。一方、今回初めて調査した偽セキュリティ対策ソフトは、約半数が「名前も概要も知らない」ことが判明しました。

 認知状況の高いワンクリック不正請求、フィッシング詐欺、スパイウェアについても、「詳しい内容を知っている」との回答がそれぞれ2割前後となっており、今後とも啓発活動を続けていく必要があることを示しています。

(2) パスワードの設定方法

 約半数の利用者が誕生日など推測されやすい安易なパスワードを設定し、約35%の利用者が複数サイトで同じパスワードを使用している状況が明らかになりました。

 同じパスワードの使用は、一ヵ所でもパスワードが漏洩すると複数サイトでサービスを不正利用される危険性があります*8。該当する場合には、パスワードの設定、管理について一度見直すことを推奨します。


本報告書の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/fy21/reports/ishiki/index.html

  1. 2009年第3四半期[7月〜9月] コンピュータ不正アクセス届け出状況参照(http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/documents/2009q3-c.pdf)

5.「上水道分野SCADA*9セキュリティグッド・プラクティス」翻訳版の公開

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、水道・ガス・電力などの重要インフラ制御システムにおける情報セキュリティ対策を推進するため、上水道分野用の監視制御システム(以下、監視制御システムを「SCADA」という。)のセキュリティ対策推進に関する文書を翻訳し、「上水道分野用のSCADA セキュリティ グッド・プラクティス*10 」として11月25日(水)に公開しました。

本書は、上水道分野用SCADAのセキュリティ水準向上のため、オランダ政府とTNO Defence, Security and Safety 社が実施した調査の報告書を翻訳したものです。本書には、自組織のセキュリティの現状を把握することができる39の対策項目(グッド・プラクティス)がチェックリストとして収められています。

これまで、重要インフラのひとつであるSCADAの情報セキュリティ対策について詳しく示した書籍は、あまりありませんでした。このチェックリストは、上水道分野のセキュリティ対策の成功事例に基づき作成されていますが、その内容は、具体的な対策が示唆され、水道・ガス・電力などの上水道分野以外の重要インフラ分野にも十分に適用可能です。

本書は、多くの国で重要インフラ分野制御システムのセキュリティ対策の参考資料として活用されており、IPAとしては、今後、日本でも普及・啓発活動を行っていくこととしています。


本書の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/fy21/reports/scada/

  1. SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)
  2. 原題:SCADA Security Good Practices for the Drinking Water Sector.

6.簡単な操作で製品のバージョンをチェックできる「MyJVNバージョンチェッカ」を公開

(担当理事:仲田、担当センター長:矢島)

IPAは、一般利用者のPCにインストールされているソフトウェア製品が最新かどうかを簡単な操作で確認できる「MyJVN(マイジェイブイエヌ)バージョンチェッカ」を、11月30日(月)に公開しました。

近年、特定の企業や組織を狙う標的型攻撃*11 や、ウェブブラウザや動画再生ソフトなどのセキュリティ上の弱点(脆弱性)を狙った攻撃など、攻撃手法の多様化が進んでいます。これらの攻撃の多くは、古いバージョンのソフトウェア製品の脆弱性を悪用しています。

このような攻撃に対しては、ソフトウェア製品のバージョンアップを速やかに実施することが有効な対応策ですが、実際には、あまり行われていない実態が明らかになっています。*12

本ツールは、このような状況に対応して開発されたものです。チェック対象とするソフトウェア製品は、現在7製品ですが、インターネット関連製品を中心に拡充を予定しています。今後ともソフトウェア製品ベンダの協力を得ながら、脆弱性対策の処理の柔軟性と効率性を高めるなど、利用者の利便性向上に努めていきます。


「MyJVNバージョンチェッカ」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2009/200911_myjvn_vc.html

  1. 特定の企業や組織の社員に向けて関係者や別の社員を装ってウイルス添付メールを送信する攻撃
  2. 「2009年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」による。セキュリティパッチをしない理由は、「更新方法が分からない」42.5%、「手間がかかる」24.2%など。(http://www.ipa.go.jp/security/fy21/reports/ishiki/index.html)


V.ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

1.国際会議ProMAC2009*13でプロジェクト見える化"MIERUKA"の発信

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、10月27日(火)〜31日(土)にバンコク(タイ)で開催された、プロジェクトマネジメント国際会議ProMACにおいて、オフショア先のITプロジェクトでもQCD(品質・コスト・納期)をより確実に達成できる事をテーマとしたIPA特別セッション及びSEC成果の展示説明を実施しました。

これにより、SECの活動の理解を広く深めるとともに、一部アジア系IT企業から"MIERUKA"手法を実務で活用してみたいなどの要望を多数頂き、海外からも高い評価を得ました。

IPAの活動成果を広く提供・浸透させることで、アジア各国の力を結集しながら、拡大するわが国のIT需要への対応力増強を図っていきます。


ProMAC2009の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.lhweb.jp/promac2009/index.html

  1. ProMAC(Project MAnagement Conference)

2.国際会議ISO/IEC JTC1/SC7 秋季WG合同会議への参加

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、ソフトウェア産業のグローバル化対応及びSEC成果の国際標準への反映に向けた活動の一環として、11月8日(日)〜13日(金)に、リマ(ペルー)で開催されたISO/IEC JTC1/SC7 *14秋季WG合同会議(リマ会議)に参加しました。今回の合同会議において、IPAからは、WG10/SG1*15エディタ*16 として出席しました。

WG10/SG1では、ISO/IEC 29155シリーズ*17 の第1部(概念と定義:Concepts and definitions)のCD *18投票時に各国から提出された意見書の処理と、第2部(実施プロセス:Requirements for benchmarking)のWD*19 審議を行いました。

IPAは、今後も、国際標準化活動に積極的に参画し、ソフトウェア工学標準化への日本からの情報発信・貢献に努めます。


ISO/IEC JTC1/SC7の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.jtc1-sc7.org/

  1. ISO/IEC JTC1/SC7: 国際標準化機構(ISO, International Organization for Standardization)と国際電気標準会議(IEC, International Electrotechnical Commission)の合同技術委員会下の専門委員会。"ソフトウェア及びシステム工学"に関する国際標準化を担当。
  2. WG10/SG1:ソフトウェアプロセス評価の中で、ITプロジェクト性能ベンチマーキング(実施済ITプロジェクトの実績データを収集・蓄積し、それとの対比によってプロジェクトの生産性や品質の見積り・評価を行う定量評価手法の標準化)を担当。
  3. エディタ:国際標準作成の際の執筆責任者。
  4. ISO/IEC 29155シリーズ:ITプロジェクト性能ベンチマーキング(実施済みITプロジェクトの実績データを収集・蓄積し、それとの対比でプロジェクトの生産性や、品質の見積もりなどを行う定量評価手法の標準化)を対象。企画は全部で5部構成になる予定。
  5. CD(Committee Draft):5段階ある国際規格のうち第4段階で,SCレベルで審議される原案。
  6. WD(Working Draft):5段階ある国際規格審議のうち第3段階で,WGレベルで審議される原案。

3.SEC主催セミナーin大阪の開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、「実証的なデータの収集・分析」に基づいた「ソフトウェア開発の見える化」を通してソフトウェア・エンジニアリング手法の高度化を図るとともに、これらの手法のツール化、データベース化を進めています。IPAは、これらの成果について広く産業界への導入を促進するため、SEC主催セミナーを11月11日(水)、12日(木)に、大阪で開催しました。

本セミナーは、以下の4部構成で行われました。

・第一部 「プロジェクト『見える化』」

・第二部 「共通フレーム2007の読み方、使い方」、「プロセス改善の勧め」

・第三部 「ETSS導入の実際とSECの取り組み」

・第四部 「ソフトウェア開発データ白書2009の効果的な活用法」

セミナー1日目の第一部、第二部には、約90名、セミナー2日目の第三部、第四部には約50名が参加しました。参加者からは、「関西地区のセミナー回数を増やしてほしい。」、「具体的説明が多く、解りやすかった。」、「データ白書が具体的にどう利用できるかが分かって有益だった。」などの意見・感想を頂きました。これらを参考に、IPAの成果普及への反映や業界の活性化を目指した活動を進めていきます。


SEC主催セミナーin大阪の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/2009/20091111.html


4.SEC主催セミナー「定量的品質予測のススメ」の開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、ソフトウェア開発における品質確保、品質向上を目的として、SEC主催セミナー「定量的品質予測のススメ」を11月6日(水)にIPA会議室で開催しました。

本セミナーは、以下の2部構成で行われました。

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

・第一部 定量的品質予測の考え方、事例の紹介

「SECBOOKS定量的品質予測のススメ」をベースに、ITプロジェクトのシステム開発において企業で実践されているソフトウェアの品質予測の具体的な方法、ノウハウについて「定量的品質予測の必要性、考え方」と「定量的品質予測の事例」を紹介しました。

・第二部 定量管理の阻害要因について交流会を通しての議論

交流会は、セミナ−参加者と事務局を交えて実施しました。セミナー参加者は、経験豊富な事務局(SEC部会メンバ、研究員)、他社の現状なども聞け、なんらかの気付きを得られるようで、この交流会は、毎回好評を得ております。

今回のセミナーは、今年度3回の開催を予定している「定量的品質予測のススメ」の2回目です。次回は、2010年2月17日(水)の開催を予定しています。IPAは、今後もIPA事業成果展開のための活動を進めていきます。


SEC主催セミナー「定量的品質予測のススメ」の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/2009/20091106.html


5.SECjournal別冊ESxR*20特集号の発行

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、SEC journal別冊ESxR特集号を11月16日(月)に出版しました。

IPAの組込み系プロジェクトでは、日本のソフトウェア産業の国際的な競争力を保つため、組込み系ソフトウェア開発力強化のためのリファレンスとして、次の4つのガイドを策定し、書籍として発行してきました。

・「ESCR*21 :組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド〔C言語版〕」

・「ESPR*22 :組込みソフトウェア開発向け開発プロセスガイド」

・「ESMR*23 :組込みソフトウェア開発向けプロジェクトマネジメントガイド【計画書編】」

・「ESQR*24 :組込みソフトウェア開発向け品質作り込みガイド」

本特集号は、これらの4つのリファレンス全体を俯瞰して説明するとともに、各リファレンスを「どの場面で」「どのように」利用すればよいかを解説しています。

SEC journal別冊ESxR特集号は、SECが参加するイベントで配布しています。


本特集号は、次のURLからダウンロードできます。

http://sec.ipa.go.jp/secjournal/index.html(ご利用の際には、利用者登録が必要です)

  1. ESxR(Embedded System development exemplar Reference):組込みシステム開発技術リファレンス。
  2. ESCR(Embedded System development Coding Reference)
  3. ESPR(Embedded System development Process Reference)
  4. ESMR(Embedded System project Management Reference)
  5. ESQR(Embedded System Quality assurance Reference)

6.国際会議IWSM/Mensura2009*25への参加と同会議の2011年日本開催の決定

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、ソフトウェア産業のグローバル化に向けた活動の一環として、11月4日(水)〜6日(金)にアムステルダム(オランダ)で開催された国際会議IWSM/Mensura2009に参加しました。

Mensuraは、2006年に欧州とカナダを中心とした研究者達によって組織されたソフトウェア開発のプロセスとプロダクトの計測に関する国際会議で、3年前からは、国際ワークショップIWSMと併催で年次会合を重ねてきました。IPAからは、第1回会議から毎年参加しています。

今回の会議では、17カ国約50名の参加を得て、IPAも取り組んでいるソフトウェアベンチマーキングなどをテーマとした4つのワークショップ、オランダのソフトウェア企業、SOGETI社のCEO、J.Versteeg氏など3つの基調講演、そして30件の論文発表がありました。

IPAからは、SECで取り組んでいるソフトウェア開発プロジェクト可視化の研究について"MIERUKA"というキーワードを用いて論文発表しました。ソフトウェア計測に関する討議を通して「データ白書」や「見える化」など日ごろのSECの活動をアピールするとともに、こうした世界共通のテーマに関して意見交換を行いました。

会期中に運営委員会を開催し、2011年の日本開催を決定しました。2011年の会議は、奈良先端科学技術大学院大学をホストとして奈良で開催し、IPAもサポートする予定です。

IPAは、今後も、ソフトウェア開発プロジェクトの「見える化」などソフトウェア工学分野の成果を情報発信し、国際的な産学官協調を支援していきます。


IWSE/Mensura2009の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.iwsm-mensura-2009.org/

  1. IWSM/Mensura(International Conference on Software Measurement, Software Process and Product Measurement)

7.組込み総合技術展(Embedded Technology2009)への出展

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、 活動成果の普及啓発活動の一環として、11月18日(水)〜20日(金)にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された「組込み総合技術展(Embedded Technology 2009)」(主催:社団法人組込みシステム技術協会)に出展しました。

IPAからは、SEC、ソフトウェア開発事業部(未踏事業)などが参加し、IPAの活動成果の普及啓発活動を行いました。

未踏事業は、未踏クリエータ5名(企業・団体)が参加し、展示やデモ及びブース内セミナーで開発成果物の普及に努めました。地域支援事業は、全国から9つの団体が参加し、パネル展示、ブース内セミナー、資料配布などでそれぞれの地域での活動成果が報告されました。

IPAは、「SEC BOOKS 組込みスキル標準 ETSS概説書〔新版〕」及び「SECjournal別冊ESxR特集号」の発刊に合わせ、展示やブース内セミナーで、組込み系プロジェクトの成果報告及び普及活動を行いました。IPAブースには、多数の来場者があり、アンケート回収件数も3,026件(前年 2,709件、前年比12%増)と大きな関心を集めました。

IPAは、今後も各種イベントへの出展及びセミナーなどの開催を継続的に行ない、活動成果の普及啓発に努めます。


ET2009の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/events/2009/20091118.html


8.第16回ソフトウェア工学の基礎ワークショップFOSE*262009in箱根への参加

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

IPAは、活動成果を広く提供し、その普及を促進するため、11月19日(木)〜21日(土)に箱根(神奈川県)で開催された「ソフトウェア工学の基礎技術の確立」をテーマとしたワークショップ「第16回 ソフトウェア工学の基礎ワークショップ FOSE 2009 in 箱根(主催:FOSE)」に参加しました。

大学の研究者や企業の技術者を中心に約80名が合宿形式で参加し、合わせて42件の論文を発表するとともに、ソフトウェア工学の基礎研究についての活発な意見交換が行われました。IPAからは、「CoBRA*27 に基づく見積り支援ツール」と「定量データに基づくプロジェクト診断支援ツール」の2件を発表しました。

論文発表を通じて、大学での研究においても「発注者ビューガイドライン」をはじめとしたIPAの活動成果が利用されていることを確認することができました。

IPAは、今後もワークショップなどに参加し、活動成果の普及・啓発に努めます。


FOSE2009の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://133.9.8.111/fose2009/

  1. FOSE(Foundation of Software Engineering):日本ソフトウェア科学会「ソフトウェア工学の基礎」研究会。
  2. CoBRA(Cost Estimation, Benchmarking, and Risk Assessment):少数の過去プロジェクトデータと経験豊富なプロジェクトマネージャの知識を組み合わせて、見積りモデルを構築する手法。


W.IT人材育成

1.ITPEC*28 責任者会議の開催

(担当本部長:田中、担当参事:小川)

IPAは、ITPEC責任者会議をタイ国立電子コンピュータ技術センター(NECTEC*29 )の協力を得て、11月20日(金)にバンコク(タイ王国)で開催しました。

責任者会議には、ITPEC6ヵ国の試験機関責任者が集まり、試験実施状況に対する各国からの報告、問題点の提起、今後の試験の実施スケジュールなどについて議論しました。

特に、2010年春試験からアジア共通統一試験としてITパスポート相当試験を開始するにあたっての受験者の募集活動を重点的に検討しました。この結果、大学など教育機関のインストラクターを中心に内容紹介、英語版ITパスポート用テキストのCDによる配布、サンプル問題の説明などの広報活動を実施することとしました。

IPAは、アジア共通統一試験として開始されるITパスポート相当試験の円滑な実施のため、今後も様々な支援をしていきます。

  1. ITPEC(IT Professionals Examination Council):ITプロフェッショナル試験協議会。アジア共通統一試験の実施に向けて2005年11月に日本とフィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、モンゴルの6か国の代表が創立。IPAは、情報処理技術者試験の実施ノウハウの移転を始め様々な技術支援を実施。
  2. NECTEC(National Electronics and Computer Technology Center):タイ国立電子コンピュータ技術センター。タイでのアジア共通統一試験実施機関。



X.ソフトウェア開発

1.国際会議「GOSCON*30DC」への参加

(担当理事:仲田、担当センター長:田代)

IPAは、11月4日(水)〜6日(金)にワシントンDC(米国)で開催された国際会議「GOSCON DC」に参加しました。本会議においてオープンソフトウェア・センターの活動を紹介するとともに、OSS*31 政府調達、OSSプロジェクトの評価及び政府・行政機関でのOSS活用などについて情報交換を行いました。

本会議は、2005年から毎年開催されており、IPAは、2007年から参加しています。今回は、会議に先だって催された「GOScamp」(政府関係職員によるOSS調達に関する討論会)や招待制で催された円卓会議にも参加してアメリカ政府のOSS実務担当者などと意見交換を行いました。


GOSCON DCの詳細は、次のURLをご覧ください。

http://goscon.org/

  1. GOSCON(Government Open Source Conference):オレゴン州立大学が事務局となり、オレゴン州政府の支援により開催される国際会議。全米及び世界各地からの産業界、公的機関のリーダを集め、政府機関の視点でOSS活用について議論を行う。
  2. OSS(Open Source Software)

2.ET2009でライセンスに関する講演及びパネルディスカッションの実施

(担当理事:仲田、担当センター長:田代)

IPAは、11月18日(水)に開催されたET2009*32 (主催:社団法人 組込みシステム技術協会)において、「Android利用時に気を付けたいGPL*33 のABC」の標題で講演とパネルディスカッションからなるセッションを催しました。

本セッションでは、オープンソフトウェア・センターのリーガルタスクグループ委員による「GPLv3の要点解説 −v3からv2を考える−」の講演及び「Androidライセンス、その概要と課題について」のパネルディスカッションを行いました。約150名が参加し、熱心に聴講しました。


ET2009の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.jasa.or.jp/et/index.html

  1. ET2009:組込み総合技術展(Embedded Technology 2009)
  2. GPL(GNU General Public License):Free Software Foundation(Richard M. Stallman氏が設立した非営利団体)が策定したオープンソースソフトウェアのライセンスの一つ。Linuxなどで広く用いられている。ソースコードの公開義務、派生ソフトへのライセンスの波及が特徴。



Y.財務内容

1.中間仮決算

(担当理事:斉藤、担当部長:橘)

IPAは、年度計画の着実な実施を図るため、平成21年度上期中間仮決算を実施しました。

平成21年度上期の当期利益総額は、約97百万円の黒字となりました。