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2月のIPAの活動(2009年2月)

IPA情報発信第58号の内容

I.ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

1. SEC BOOKS「プロセス改善ナビゲーションガイド〜虎の巻編〜」を発刊

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

 SECは、SEC BOOKS「プロセス改善ナビゲーションガイド」シリーズの”なぜなに編”、”プロセス診断活用編”、”ベストプラクティス編”に続く第4弾として、SEC BOOKS「プロセス改善ナビゲーションガイド〜虎の巻編〜」を3月9日(月)から全国の書店及びオンライン書店で販売する予定です。
 SECでは、プロセス改善作業部会の活動を通して、国際標準ISO/IEC15504*1の開発現場での普及を目指しています。本書では、本国際標準(JIS化の作業もJIS X0145として進行中)の第4部で説明しているプロセス改善の実施ステップを質疑応答(Q&A)方式で解説をすると共に、現場でのプロセス改善の経験から全体的な留意事項を説明しています。
 本書の詳細は、次のURLを参照ください。

http://sec.ipa.go.jp/publish/index.html

  1. ISO/IEC15504:ソフトウェアプロセスアセスメント(Process assessment)。

2. SEC主催セミナー(エンタプライズ系及び組込み系7テーマ)を東京と新潟で開催

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

 SECは、エンタプライズ系及び組込み系プロジェクトに係る事業成果の普及啓発のため、2月12日(木)から27日(金)までの期間に、東京及び新潟で、エンタプライズ系5テーマ及び組込み系2テーマのSEC主催セミナーを開催しました。各セミナーは好評で、延べ339名と多くの皆様にご参加いただきました。

セミナー参加者数
No 開催日 開催地 セミナーテーマ 参加者数
1 12 日(木) 東京 定量的品質予測のススメ 47名
2 17日(火) 東京 ソフトウェア開発定量データの活用 80名
3 25日(水) (1) 新潟 プロセス改善の勧め 39名
4 25日(水) (2) 新潟 共通フレーム2007の読み方、使い方 39名
5 26日(木) (1) 新潟 ESPR:開発プロセスガイド解説 38名
6 26日(木) (2) 新潟 ESQR:品質作り込みガイド解説 38名
7 27日(金) 東京 プロジェクト『見える化』 58名
合計 339名

  1. 「定量的品質予測のススメ」では、企業で実践されているソフトウェアの品質予測の具体的な方法及びノウハウをご紹介しました。その後、議論を通して定量的品質予測の重要性を理解頂くことなどを目的にワークショップを行いました。
  2. 「ソフトウェア開発定量データの活用」では、毎年発行している「ソフトウェア開発データ白書」及び「定量データに基づくプロジェクト診断支援ツール」のご紹介と活用方法の解説を行いました。
  3. 「プロセス改善の勧め」では、SEC BOOKS「プロセス改善ナビゲーションガイド」(なぜなに編、診断活用編、ベストプラクティス編)に基づいて、「プロセス改善」の進め方や効果などをご紹介しました。
  4. 共通フレーム*22007の読み方、使い方」では、「共通フレーム2007」の概要と日本の産業界向けにプロセスを拡張した考え方(ねらい)を「超上流」と呼んでいる開発工程の重要性にも触れてご紹介しました。
  5. ESPR*3 :開発プロセスガイド解説」では、「組込みソフトウェア向け 開発プロセスガイド」を理解し活用していただけるよう、背景・目的やプロセスと成果物の内容などの解説を行いました。
  6. ESQR*4:品質作り込みガイド解説」では、定量的品質コントロールの概念、品質目標とは何か、品質目標を定めるためにまず行うべき活動、品質目標についての詳細などの解説を行いました。
  7. 「プロジェクト『見える化』」では、既刊の上流工程編、下流工程編に加えて中流工程編の内容をご紹介するとともに、EPMツール*5の使い方を説明しました。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/index.html

■ ご参考: 2008年度SEC主催セミナー開催状況

  セミナーテーマ 開催地 開催回数 開催月
組込み系 「プロジェクトマネジメントガイド〔計画書編〕」解説 大阪 1回 6月
「開発プロセスガイド Ver2.0」解説 大阪、新潟 2回 6月、2月
コーディング作法ガイド[C言語版] 大阪、長野 2回 6月、8月
SEC流品質作りこみESQR 東京、新潟 2回 12月、2月
ETSS導入の実際とSECの取り組み 福岡 1回 1月
エンタプライズ系 プロジェクト「見える化」 東京、福岡、新潟 3回 11月、1月、2月
ソフトウェア開発定量データの活用
    (ソフトウェア開発データ白書)
東京 2回 11月、2月
定量的品質予測のススメ 東京、福岡 3回 11月、1月、2月
ソフトウェア開発の見積り 東京、福岡 2回 11月、1月
プロセス改善の勧め 新潟 1回 2月
共通フレーム2007の読み方、使い方 新潟 1回 2月
参加者総数: 1038名 開催回数:20回
  1. 共通フレーム:システム開発及び取引の明確化を目的に、システムの企画から要件定義、開発、運用、保守に至る一連の作業プロセスを体系化・構造化し、用語の統一やその業務内容を明確にしたソフトウェア・ライフサイクル・プロセスの国際標準「ISO/IEC 12207(JIS X 0160)」を日本の状況に合わせ、拡張したもの。
  2. ESPR(Embedded System development Process Reference):組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド。組込みソフトウェア開発に必要な作業を体系的に整理したもの。組込みシステム開発特有の注意点なども整理。
  3. ESQR(Embedded System development Quality Reference):組込みソフトウェア開発向け品質作り込みガイド。
  4. EPM(Empirical Project Monitor)ツール:ソフトウェア開発プロジェクト可視化ツール。プロジェクト進捗データの自動収集及び分析を行うツール。

3. 「ソフトウェアジャパン2009」に参加

(担当所長:松田、担当副所長:立石)

 SECは、事業成果の普及啓発のため、1月27日(火)に大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で開催された「ソフトウェアジャパン2009」(主催:社団法人 情報処理学会、IPAなどが後援)のITフォーラムセッションにおいて、「ITプロジェクトの『見える化』とトレーサビリティの確保,日本と世界」のテーマでIPAフォーラムを実施しました。同時に、会場で、SEC成果物の展示も行いました。IPAフォーラムには、定員の80名を超える参加があり、大盛況でした。
 「ソフトウェアジャパン2009」は、「ITのパラダイムシフト 〜クラウドで何が変わるか?〜」と題して、様々な講演やパネル討論が行われました。IPAフォーラムでも、高可用性のソフトウェアが求められるクラウド・コンピューティング*6の時代において有効であり、SECが提唱している高信頼性及び高生産性のソフトウェア開発を目指す「ITプロジェクトの『見える化』」施策の全貌と海外の動向をご紹介しました。また、「見える化」に新たな目標として加わった「追跡性と説明性」を確保するための「ソフトウェアタグ」研究についての最新動向もご紹介しました。参加者からのアンケートには、「有益な情報が入手できた。」、「ソフトウェア見える化の活動が理解できた。」、「世界の動きもわかった。」、「トレーサビリティへの取り組みが進んでいるとは知らずに驚いた。」などの意見があり、好評でした。
 「ソフトウェアジャパン2009」の詳細は、次のURLから参照ください。

http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/forum/software-j2009/index.html

 また、IPAフォーラムで使用した講演資料は、SECのWebサイトで公開しています。次のURLからダウンロードしてご覧ください。

http://sec.ipa.go.jp/seminar/2009/20090127.html

  1. クラウド・コンピューティング(cloud computing):クラウドは、"インターネットの雲"を指し、ユーザからは、サービスを提供しているサーバやデータセンターが見えない状況を表している。つまり、インターネット上に分散したコンピュータリソースをユーザがその所在地を意識することなく即時に各種サービスを利用できる環境。

II.セキュリティセンター

1. コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況(2月分)(資料1

(担当理事:仲田、担当センター長:山田)

 IPAは、2009年2月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を取りまとめ、3月3日(火)に公表しました。公表内容の概要は次のとおりです。

  1. コンピュータウイルス届出概要
      2月のウイルスの検出数*7は、約12.8万個と、1月の約15.9万個から19.1%の減少となりました。また、2月の届出件数*8は、1,463件となり、1月の1,860件から21.3%の減少となりました。
  2. 不正アクセス届出概要
      2月の届出件数は9件(1月:10件)であり、そのうち何らかの被害のあったものは6件でした。不正アクセスに関連した相談件数は35件(うち2件は届出件数としてもカウント。1月の相談件数は29件)であり、そのうち何らかの被害のあった件数は14件でした。
  3. 相談受付状況
     2月の相談総件数は1,051件(1月:960件)でした。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が355件(1月:243件)、『セキュリティ対策ソフトの押し売り』行為に関する相談が17件(1月:11件)、Winny に関連する相談が7件(1月:8件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談は5件、などでした。
  4. インターネット定点観測の状況
     インターネット定点観測(TALOT2)によると、2009年2月の期待しない(一方的な)アクセスの総数は10観測点で138,944件、総発信元*9は48,671ヵ所ありました。平均すると、1観測点につき1日あたり203の発信元から579件のアクセスがあったことになります。
  5. 今月の呼びかけ
     「 ウイルスは進化しています!日々のセキュリティ対策を怠らずに! 」
        ― ますます進むウイルスの“多機能化” ―
     ウイルス感染の被害に遭わないためには、Windows Update などにより、お使いのパソコンの脆弱性(ぜいじゃくせい)を確実に解消しておくとともに、ウイルス対策ソフトなどを使った対策を、しっかりと実施しましょう。また、万が一ウイルス感染の被害に遭った場合に備えて、重要なデータのバックアップを定期的に行いましょう。

 届出の詳細は、次の URLからご覧ください。

 コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[2月分]

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/03outline.html

 別紙1_コンピュータウイルスの届出状況について[詳細]

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/documents/virus-full0903.pdf

 別紙2_コンピュータ不正アクセスの届出状況について[詳細]

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/documents/crack-full0903.pdf

 別紙3_インターネット定点観測(TALOT2)での観測状況について

http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/documents/TALOT2-0903.pdf

  1. 検出数:届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)。
  2. 届出件数:同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1 日何個検出されても届出 1 件としてカウントしたもの。
  3. 総発信元:TALOT2 にアクセスしてきた発信元の総数。同一発信元から同一の観測日・観測点・ポートに複数アクセスがあった場合でも、発信元数は1としてカウント。

2. 「ソーシャル・エンジニアリングを巧みに利用した攻撃の分析と対策」の資料を公開
〜脆弱性を狙った脅威の分析と対策について〜 (資料2

(担当理事:仲田、担当センター長:山田)

 IPAは、「なりすましメール*10」を利用し、アプリケーションソフトの脆弱性を狙った攻撃が発生していることから、これらの攻撃の実体の把握と対策を促進するための資料「ソーシャル・エンジニアリング を巧みに利用した攻撃の分析と対策*11」を、2月6日(金)に公開しました。
 2008年4月16日(水)、IPAセキュリティセンターを騙り、マルウェア*12の仕掛けられたPDFファイルが添付された「なりすましメール」が出回ったことを確認し、IPAでは「重要なお知らせ」として注意喚起*13を行いました。これは、PDFファイルを閲覧するソフトウェア「Adobe Reader及びAdobe Acrobat」の脆弱性と、メールの差出人をIPAの現職の職員に偽装するなど巧妙な方法で受信者を安心させPDFファイルを開かせるソーシャル・エンジニアリングを利用した標的型攻撃です。このような場合、メールの受信者が受信メールから攻撃の存在を推測することは非常に困難であるため、事前の対策および脅威の可視化が重要です。そこで、今回、このようなケースと同様の攻撃への対策を促進するため、攻撃の概要、分析結果、対策などを取りまとめ、公開しました。
 本資料は、次のURLから参照ください。

http://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/newthreat200902.html

 なお、IPAでは、このような「不審メール」のご相談をお受けし、予防・対処方法などの情報をご提供する「不審メール110番」相談窓口を設置しています。窓口へのお問合せ方法など詳細は、次のURLを参照ください。

http://www.ipa.go.jp/security/virus/fushin110.html

  1. なりすましメール:差出人のアドレスを偽装して送信されるメール。
  2. ソーシャル・エンジニアリング(Social Engineering):話術や盗み聞き・盗み見などの物理的手段を利用し、人間の心理・行動の隙を突くことで情報を不正に取得する手段の総称。
  3. マルウェア(Malware):有害なソフトウェアの総称。「マルウェア」は、不正な(悪質な、他人に有害な、悪意ある)ソフトウェアすべての形式をあらわす一般的用語。
  4. 注意喚起:『IPA を騙った「なりすましメール」にご注意ください』(http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20080416.html)。

3. 「CRYPTRECシンポジウム2009」の開催

(担当理事:仲田、担当センター長:山田)

 IPAと独立行政法人情報通信研究機構(NICT*14)は、2月18日(水)に「CRYPTREC*15シンポジウム2009〜電子政府推奨暗号リスト改訂に向けて〜」を虎ノ門パストラルホテル(東京都港区)で開催しました。本シンポジウムには、227名の参加があり、暗号技術への関心の高さが伺えました。
 IPAとNICTは、総務省及び経済産業省が主催する「暗号技術検討会」の検討結果を踏まえ、2008年8月に公示された「電子政府推奨暗号リストの改訂に関する骨子(案)に対する意見募集」に沿い、2003年に制定された電子政府推奨暗号リスト*16の改訂作業の準備を進めています。本改訂作業では、2013年度以降、我が国において、電子政府システムとして利用するにふさわしい新たな「CRYPTREC推奨暗号リスト(仮称)」の作成を目指し、2009年度から暗号技術の公募を実施します。
 そのため、IPAとNICTが事務局として共同運営している「CRYPTREC暗号技術監視委員会」及び「暗号モジュール委員会」は、「電子政府推奨暗号リストの改訂に関する骨子(案)」に基づき、「電子政府推奨暗号リスト改訂のための暗号技術公募要項(2009年度)(案)」を取りまとめました。本シンポジウムでは、この公募(案)の内容をご紹介するとともに、我が国における暗号研究の方向性や「CRYPTREC推奨暗号リスト(仮称)」の今後の在り方を議論しました。
 本シンポジウムの講演内容及び発表資料は、CRYPTRECのホームページで公開しています。詳細は、次のURLから参照ください。

http://www.cryptrec.go.jp/topics/cryptrec_20090119_09symposium.html

  1. NICT:National Institute of Information and Communications Technology.
  2. CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Comittees):電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号モジュール評価基準等の策定を検討するプロジェクト。総務省及び経済産業省が共同で開催する暗号技術検討会と、独立行政法人情報通信研究機構及びIPAが共同で運営する暗号技術監視委員会及び暗号モジュール委員会で構成。
  3. 電子政府推奨暗号リスト:2003年2月20日に総務省及び経済産業省から公表(http://www.cryptrec.go.jp/images/cryptrec_01.pdf)。

4.「重要インフラ情報セキュリティフォーラム2008」の開催
     〜重要インフラ関係者の情報共有〜

(担当理事:仲田、担当センター長:山田)

 IPAとJPCERT/CC*17は、2月20日(金)に「重要インフラ情報セキュリティフォーラム2009」をベルサール八重洲(東京都中央区)で開催しました。当日は、インフラ事業者やベンダ企業から午前及び午後を通してほぼ満席となる282名の参加がありました。
 IPA とJPCERT/CCは、インターネットを通じた情報セキュリティインシデントを低減させるため、コンピュータ・システムの脆弱性対策とネットワークセキュリティ対策などについて、国内外の関係組織と連携しさまざまな取り組みを行っています。本フォーラムは、その普及啓発活動の一環として行ったもので、重要インフラ事業者*18向けには主に情報セキュリティの管理的対策に関するテーマで、また、重要インフラ事業者にシステムを提供するベンダ向けには主に情報セキュリティの技術的対策に関するテーマで講演を行いました。
 本フォーラムの詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/security/event/2008/infra-sem/

  1. JPCERT/CC(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center):有限責任中間法人JPCERT コーディネーションセンター。
  2. 重要インフラ事業者:情報通信、金融、電力、航空、鉄道、ガス、政府・行政サービス、医療、水道、物流等の事業に係わる者。

III.ソフトウェア開発

1. OSSオープン・ラボを活用したPostgreSQL*19実習セミナーを実施

(担当理事:仲田、担当センター長:田代)

 オープンソフトウェア・センター(OSC)は、2月20日(金)〜21日(土)に開催された「オープンソースカンファレンス2009 Tokyo/Spring」(主催:オープンソースカンファレンス実行委員会)において、日本PostgreSQLユーザ会と協力してOSSオープン・ラボ*20を活用した「PostgreSQLハンズオンセミナー(IPAのOSSオープン・ラボ利用!)」を実施しました。
 本セミナーは20名の定員を超える申し込みがあり、当日のキャンセル待ちの参加者も加えて満席で実施されました。参加者は、セミナー会場のPCからインターネットを経由して、OSSオープン・ラボのLinuxサーバへログインし、PostgreSQLの設定や最新の管理ツールの使い方などを体験しました。地方の参加者からは、地元でも本セミナーを実施して欲しいとの要望もありました。今後、日本PostgreSQLユーザ会の地方支部においても、OSSオープン・ラボを活用した同様のセミナーを実施していく予定です。本セミナーの概要や資料のダウンロードなどは、次のURLをご覧ください。

http://www.ospn.jp/osc2009-spring/

 また、OSSオープン・ラボは、OSSの開発者向けの評価環境に加えて、新しいOSSツールの学習や試用のための環境を充実させ、利用者の拡大を図っていく予定です。OSSオープン・ラボの利用方法については、次のURLをご覧ください。

https://www.openlab.ipa.go.jp/

  1. PostgreSQL(ぽすとぐれすきゅーえる):オープンソースのオブジェクトリレーショナルデータベース管理システム (ORDBMS :Object Relational DataBase Management System)。近年、機能、性能、信頼性ともに商用のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)と遜色が無くなってきており、企業での利用が拡大している。
  2. OSSオープン・ラボ:オープンソースソフトウェア(OSS)の開発や試用を行うための実証評価環境。インターネットを介して遠隔地から誰でも利用でき、各種OS・ハードウェアからなる「基盤システム」、各種OSSの試用環境を備えた「ソフトウェアショーケース」、各種ミドルウェア等を組み合わせて利用可能な開発支援ツール群「ツールライブラリ」 から構成。

IV.IT人材育成

1. 「IT人材市場動向調査 調査報告概要版No.1」の公開(資料3

(担当本部長:田中、担当センター長:丹羽)

 IPAは、IT人材の偏在状況及びオフショアの活用状況などの動向調査を行い、2月26日(木)に調査報告書「IT人材市場動向調査 調査報告概要版No.1」を公開しました。
 本調査は、2007年度に実施した「IT人材市場動向予備調査」の結果を踏まえ、IT人材の育成施策検討に向けた基礎情報を収集することを目的に実施したもので、以下の調査を行いました。

  1. 【IT企業向け】 IT人材動向調査
  2. 【ユーザー企業向け】 IT人材動向調査
  3. 【大学向け】 情報系学生・教育動向調査/情報系学科在籍学生数調査
  4. 【卒業生向け】 情報系専門学科のカリキュラム評価
  5. 【学生向け】 情報サービス産業のイメージ分析調査
  6. 【IT・その他産業社会人】 他産業との就業満足度比較調査
  7. 【IT企業向け】 オフショア動向調査
  8. 【ユーザー企業向け】 海外ITサービス利用動向調査

 なお、今回公開する「概要版No.1」の内容は、「1 【IT企業向け】 IT人材動向調査」及び「2 【ユーザー企業向け】 IT人材動向調査」となります。3〜8の内容は、3月中旬〜4月上旬に、3回に分け、「調査報告概要版No.2」〜「調査報告概要版No.4」として公開する予定です。また、全ての内容が含まれる調査報告書の完全版は、5月中旬に「IT人材白書2009」として出版する予定です。
 「IT人材市場動向調査 調査報告概要版No.1」は、次のURLからご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/activity/activity2.html#20090226

2. 「中小企業IT経営力大賞2009」の発表と記念式典の実施

(担当本部長:田中、担当部長:渡辺)

 経済産業省は、2月10日(火)に「中小企業IT経営力大賞2009」の受賞者を発表し、2月25日(水)にグランドプリンスホテル赤坂(東京都千代田区)で、記念式典を行いました。本制度は、優れたIT経営を実現し、他の中小企業がIT経営に取り組む際に参考となるような中小企業や組織を経済産業大臣が表彰するもので、経済産業省がIPAなど関係機関と共催して実施しました。
 応募のあった276件の中から、審査委員会(委員長:伊丹敬之 東京理科大学教授)による厳正な審査の結果、大賞(経済産業大臣賞)3件、優秀賞(情報処理推進機構理事長賞を含む各共催機関長賞) 10件、特別賞(中小企業庁長官賞) 4件及び審査委員会奨励賞 5件、合計22件が選ばれました。
 また、上記受賞企業・組織を含めIT経営の実践内容が企業内最適化又は企業間最適化を図っているなどの一定水準以上と認められる企業を「IT経営実践認定企業」として130社、組織などの活動の円滑化や効率化にITを高度に利用していると認められる組合・団体などを「IT経営実践認定組織」として4組織が認定されました。
 記念式典では、大賞受賞企業の事例紹介や特別賞受賞者が参加したパネルディスカッションなどが行われました。また、表彰式には330名が参加され、盛況に執り行われました。
 受賞者などの詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.itouentai.jp/award/announcement.html

3. 「2008年度下期未踏IT人材発掘・育成事業」に係る未踏ユース「開発者」の公募採択

(担当理事:仲田、担当部長:佐味)

 「2008年度下期未踏IT人材発掘・育成事業」に係る未踏ユース「開発者」の公募を行ったところ、67件の応募がありました。応募内容を3名のプロジェクトマネージャが厳正に審査した結果、13件が採択されました。公募結果は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2008/2008_2/youth/k_koubokekka.html

4. 「未踏IT人材発掘・育成事業普及に関する広報プロモーション業務」に係る公募(企画競争)を実施

(担当理事:仲田、担当部長:佐味)

 IPAは、「未踏IT人材発掘・育成事業普及に関する広報プロモーション業務」に係る公募(企画競争)を、2月13日(金)から2月27日(金)まで実施しました。
 本公募は、「未踏事業」に関する認知度・理解度を一層高めることで、「未踏事業」への応募者の裾野を広げると共に質的向上を図ることを目的とした広報プロモーションを実施するため、外部専門家に施策を募ったものです。
 本公募には4件の応募があり、3月中に審査及び採択を行い、4月以降に提案内容に沿って適宜広報プロモーションを実施する予定です。
 公募内容の詳細は、次のURLをご覧ください。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2008/mitoupr/koubo.html

5. 「平成21年度春期情報処理技術者試験」の応募者数を公表(資料4

(担当本部長:田中、担当センター長:川口)

 情報処理技術者試験センターは、4月19日(日)に新試験制度の下、初めて実施する「平成21年度春期情報処理技術者試験」の応募者数*21をとりまとめ、Webサイトで公開しました。
 平成21年度春期情報処理技術者試験の応募者数は、7年ぶりに増加に転じ、292,842名(前年同期比*22 12.1%増、31,670人増)となりました。新たに創設した「ITパスポート試験」は、46,802名の応募となり、新規に創設した試験区分の初回応募者数としては、過去最高となりました(これまでは、平成6年度秋期に初めて実施した初級システムアドミニストレータ試験の40,316名が最高)。
 また、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験及び高度試験*23のいずれの段階においても、応募者数が増加しています。
 試験区分毎の応募者数は次のURLをご確認ください。

http://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20090223_sokuhou.html

  1. 応募者数は2月23日(月)現在。
  2. 前年同期の応募者数は、平成20年度秋期実施の「プロジェクトマネージャ試験」の応募者数を加えるとともに、平成20年度春期実施の「テクニカルエンジニア(システム管理)試験」の応募者数を除いております。これは、平成21年度に試験実施時期を前者は秋期から春期へ、後者は春期から秋期へ変更したため、調整を行いました。
  3. 高度試験:プロジェクトマネージャ試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、情報セキュリティスペシャリスト試験、システム監査技術者試験の5区分。