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IPAについて

プレス発表 企業の目的に応じた人材育成に利用できる「i コンピテンシ ディクショナリ2015」を公開

~ ウェブ上で利用できる「活用システム」の提供を開始
“情報セキュリティ”、“攻めのIT”など、新時代に必要な人材育成に対応 ~

2015年6月30日
独立行政法人情報処理推進機構

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)HRDイニシアティブセンターは、2015年6月30日、産業界におけるIT人材の育成支援を目的に、「i コンピテンシ ディクショナリ2015」を新たに公開し、またウェブ上で利用できる「iコンピテンシ ディクショナリ活用システム」を同時に公開しました。

 URL:http://www.ipa.go.jp/jinzai/hrd/i_competency_dictionary/index.html

 国際的な競争が高まる中、近年ではクラウド・モバイル・SNSなど新たなITサービスやITインフラが台頭し、企業を取り巻くビジネス環境は刻一刻と変化しています。そのためIPAでは、これらの環境変化に対応したIT人材を育成可能とするため、人材育成の枠組みを整備し活用促進を図ることで、産業界における人材育成を支援してきました。

 IPAが提供する「i コンピテンシ ディクショナリ」(以下、iCD)は、企業においてITを利活用するビジネスに求められる業務(タスク)と、それを支えるIT人材の能力や素養(スキル)を「タスクディクショナリ」、「スキルディクショナリ」として体系化(*1)したもので、企業は経営戦略などの目的に応じた人材育成に利用することができます。

 IPAは、2014年7月31日にiCDの試用版を公開しましたが、パブリックコメントや産業界における実証実験などを踏まえ、この度、正式版となる「i コンピテンシ ディクショナリ2015」(以下、iCD2015)を公開しました。

 今回公開したiCD2015では、試用版における知識体系などの見直しに加え、“情報セキュリティ”、“攻めのIT”など新時代に必要な人材育成に対応したタスク・スキルを追加しています。また、新たにウェブ上で利用できる「i コンピテンシ ディクショナリ活用システム」を公開し、提供を開始しました。


図 「iコンピテンシ ディクショナリ2015」および「活用システム」

 IPAが公開する「IT人材白書2015」によれば、標的型サイバー攻撃や内部不正など、今後ますます高度化・巧妙化する情報セキュリティ上の脅威に対して、企業内で対応するための「情報セキュリティ人材」の育成は、IT企業では46.9%、ユーザ企業では67.7%が実施できていない(*2)状況にあります。また、ユーザ企業のIT部門では、“攻めのIT”を担う「IT融合人材」(*3)が必要とされていますが、必要性を感じている企業の内、約7割の企業では人材が確保できていない(*4)状況にあります。

 これらを踏まえIPAでは、今後ますます必要性が高まるとされる情報セキュリティ人材やIT融合人材が必要とするタスク・スキルをiCD2015に追加しました。新時代の人材育成に対応したことで、今後、企業内での育成や活用が進むことが期待されます。

 また、iCD利用者の利便性を高めることを目的に、iCD2015をウェブ上で利用できる「i コンピテンシ ディクショナリ活用システム」を新たに構築し、本日より提供を開始しました。

 これによりiCD利用者は、タスクディクショナリの中から「選択」する方法で、企業の戦略や業務に応じた自社用のタスクを容易に作成することができるようになります。また、企業のIT技術者がタスクレベルを自己診断し、その結果を自動集計できるため、企業は業務の達成状況の確認や育成状況の把握などができるようになります。

 本システムの活用を通じて、人材育成戦略の立案(Plan)、育成施策の実行(Do)、自組織のリソース状況の把握(Check)、目標の再設定(Act)といった組織における人材育成のPDCAサイクルを回す活動の一助となることが期待されます。

 iCD活用システムの詳細や利用方法については、以下のURLからご覧ください。

 このほか海外における利活用も視野に、iCD(試用版)を英訳し、提供を開始しました。これによりiCDを活用している国内企業が海外展開する場合など、海外においてもiCDを共通指標として利用することができます。

 IPAは、iCD2015およびiCD活用システムの公開を通じて、企業をはじめ産業界全体においてiCDの活用がますます進み、IT人材に求められる能力や知識が社会全体で共有化されることを期待しています。また、IT技術者やIT企業を目指す学生などの個人を含め、教育産業や教育機関などへも活用が広がり、ITを利活用する様々な組織・個人が共通して参照する「人材育成のプラットフォーム」として発展していくことを期待しており、今後もiCDおよびiCD活用システムの強化・拡充を図っていく予定です。

 なお、IPAでは本公開に合わせ、iCDに関するセミナーを2015年9月15日に開催します。IT企業をはじめ、人材育成担当者や教育関係者、経営者などを対象としています。

  • 名 称:「価値創造で新たなステージへ」~未来をデザインする i コンピテンシ ディクショナリ~
  • 日 時: 2015年9月15日(火)13:00~17:20(予定)
  • 場 所: 銀座ブロッサム 中央会館ホール(東京都中央区銀座2-15-6)
  • 本セミナーの詳細は、以下のURLをご覧ください。
    http://www.ipa.go.jp/jinzai/hrd/event_20150915.html
 今回公開したiCD2015およびiCD活用システムに関する資料については、以下のURLをご参照ください。
i コンピテンシ ディクショナリ2015
i コンピテンシ ディクショナリ活用システム
i コンピテンシ ディクショナリ(試用版) 英訳版

脚注

(*1) タスクとスキルを、それぞれ辞書のように参照できる形で構成立ててまとめたもの。iCD2015では「タスクディクショナリ」は、タスク3階層と評価項目(約2,600項目)の計4階層で構成。「スキルディクショナリ」はスキル3階層と知識項目(約9,500項目)の計4階層で構成。

(*2) IPA「IT人材白書2015」P.118 図2-2-42、同P.119 図2-2-43

(*3) ITとビジネスに関するノウハウを駆使し、新製品・新サービスを創出することで新しい価値を生み出し事業拡大を牽引する人材であり、目的実現のため自主的に行動する人材。
   http://www.ipa.go.jp/jinzai/hrd/yuugou_it/index.html

(*4) IPA「IT人材白書2015」P.106 図2-2-33

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