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IPAについて

プレス発表 産業界への展開を視野に入れた、大学等でのソフトウェア研究への支援を実施

2014年度ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業(RISE)

2013年12月17日
独立行政法人情報処理推進機構

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)SEC(ソフトウェア高信頼化センター)は、12月17日(火)、大学等におけるソフトウェアに関する研究の支援を目的とした企画提案公募の受付を開始しました。
 URL:http://www.ipa.go.jp/sec/rise/index.html

 近年、ソフトウェアは大規模化・複雑化が進んでおり、その開発や運用・保守においても複数の人や組織が関与しています。そのため、開発の効率化・高信頼化や安定した運用などのためには、個人の勘や経験だけではなく、科学的根拠などに基づいた合理的な解決策が求められます。
 さらに、スマートフォンによる電子決済システムなど、複数のシステムが互いに連携した複雑な統合システム(SoS:System of Systems)が増え、日常生活に無くてはならない重要インフラになりつつあります。このようなSoSを開発するためには、それぞれのシステム個別のソフトウェア開発の方法論だけではなく、システム全体を構築するための開発方法論が必要となります。

 これらの課題に対しソフトウェア工学やシステム工学は、工学的アプローチから合理的な解決策をもたらし、高品質なソフトウェア、システムを効率的に構築することに繋がると期待されています。
 しかしながら、ソフトウェア工学はまだその歴史が浅く、その重要性も広く理解されていない部分があります。我が国においてもソフトウェア工学分野の研究を支援し、その成果の活用を促進するような取り組みは極めて少ないのが現状です。

 これを受けIPA/SECでは、我が国のソフトウェア工学の促進と、その成果の産業界への展開促進を目的に、2012年度より「ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業」として、ソフトウェア工学分野の先導的研究やソフトウェアの経済的効果に関する研究を公募し、支援する取組みを行っています。

 三度目となる今回の公募では、対象とする研究分野をこれまでのソフトウェア工学から、システム工学にまで拡大し、重要インフラとなりつつあるSoSに対する研究も対象としました。これにより、モデルベースシテムズエンジニアリング(MBSE)(*1)のような、欧米では効果が認識されていながら日本では普及が進んでいないSoS開発方法論に関する研究の支援に繋がる事を期待します。
 さらに、産業界では課題とされながら大学等では研究が進んでいない分野について、あらかじめテーマを指定した課題指定型の募集も開始し、より産業界への適用に繋がりやすい研究の支援を目指します。

 IPAは、ソフトウェア工学・システム工学の先導的研究を振興することで、我が国のソフトウェア工学・システム工学が促進されることが期待しています。さらに研究成果が産業界に展開されることで、我が国のソフトウェアの信頼性が向上し、社会を支えるIT基盤の信頼性向上、我が国産業の国際競争力の強化、ソフトウェア工学分野・システム工学分野の研究人材の育成が促進されることを期待します。


2014年度公募の概要  ( ◎ … 2014年度公募より新たに実施するもの)

      対象となる研究区分は、ソフトウェア工学の先導的な研究だけでなく、研究成果の産業界への展開が期待できるような研究、ソフトウェアによる経済的効果を測る研究などの複数の研究区分を設定し、研究成果の産業界への展開を期待しています。
研究支援期間と支援金額は「1年間 1,400万円」と「2年間 2,800万円」(金額は上限)の2つのパターンを設定し、研究の規模に合わせた選択が可能です。
研究成果に係る知的財産権は提案者に帰属することで、研究者は契約期間後も継続的な研究や産業界との連携が可能です。
複雑な統合システムが重要インフラになりつつあることを鑑み、ソフトウェア開発現場だけでなく複雑な統合システムへ研究成果を適用する研究も対象としました。これに伴い、研究分野もソフトウェア工学だけでなくシステム工学も対象とすることで研究提案の範囲を広げました。
産業界からの課題はありますが、大学等で研究が進んでいない分野について、課題を指定することで研究を促進させることを目指した研究区分を新設します。今回はIPA/SECが過去9年間にわたり収集・蓄積してきたソフトウェア開発データの分析・研究とします。新しい視点での分析やその結果によって導き出されるソフトウェア開発における課題の提示などを期待しています。

 研究成果はIPAが一般へ公開し、紹介する場を設けることで、成果の産業界への展開を促進し、産学連携の一助とします。研究者も産業界とのディスカッションによりニーズを把握し、より産業界へ活用しやすい研究につながることが期待できます。

ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業(RISE)イメージ図


募集期間
 2013年12月17日(火) ~ 2014年3月14日(金)

その他、2014年度公募の詳細につきましては、下記WEBページをご覧ください。
 http://www.ipa.go.jp/about/kobo/kobo20131217.html

脚注

(*1)MBSE(Model Based Systems Engineering):システム開発方法論のひとつで、モデルに基づいたシステム開発を行うための方法論。従来の文書に基づいたシステム開発に比べ設計管理や理解が容易になり、開発の効率化が期待できる。

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本件に関するお問い合わせ先

IPA 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター 企画グループ 小沢

Tel: 03-5978-7543  Fax: 03-5978-7517  E-mail:電話番号:03-5978-7543までお問い合わせください。

報道関係からのお問い合わせ先

IPA 戦略企画部広報グループ 横山

Tel: 03-5978-7503  Fax: 03-5978-7510  E-mail: 電話番号:03-5978-7503までお問い合わせください。