2013年4月17日
独立行政法人情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)では、2011年10月に発足、2012年4月から活動を開始した「サイバー情報共有イニシアティブ」(以後、J-CSIP」(*1)という)において、これまで5業界、39組織での運用体制を確立しています。2012年度の活動では、参加組織から246件の情報提供を受け、IPAによる分析を経て、参加組織へ160件(*2)の情報共有の運用を行いました。これらJ-CSIPの活動内容を「サイバー情報共有イニシアティブ 2012年度 活動レポート」としてまとめ、公開しました。同レポートでは、運用や情報共有の体制、および情報共有による効果を紹介しています。
URL: http://www.ipa.go.jp/security/J-CSIP/
ここ数年、海外では組織の機密情報窃取や、ライフライン等の重要インフラの障害につながる攻撃が報道されています。この背景のもと、2010年12月に経済産業省主導で「サイバーセキュリティと経済研究会」が開催され、2011年8月に公表された中間とりまとめ(*3)における結論として、「標的型サイバー攻撃への対応」の必要性と、有効な対策の一つとして組織間での情報共有が挙げられました。またこの時期には、日本国内でも標的型サイバー攻撃と考えられる事案が複数件発生しました。
こうした状況を受け、IPAは経済産業省の協力のもと2011年10月25日、標的型サイバー攻撃への対抗施策として、重要インフラ機器製造業者9社を対象に「J-CSIP」を発足させました。J-CSIPは秘密保持契約(NDA)に基づく情報共有を通し、参加組織における、①類似攻撃の早期検知と被害の回避、②攻撃に対する防御の実施、③今後想定される攻撃への対策検討、による防御力の向上を目的としています。

そして、2012年4月からはIPAが情報ハブ(集約点)となり、参加企業との情報共有を主軸にしたJ-CSIPの運用を開始、2012年7月以降、電力、ガス、石油、化学の各業界にも運用対象を拡張し、2013年4月現在、5業界、39組織での運用を行っています。
また、複数業界がJ-CSIPに参画したことを受け、2012年10月からは、業界内の情報共有だけでなく、業界間での情報共有を開始しています。
これまでのJ-CSIPの運用により、参加組織において以下の様な成果がありました。
IPAは、今後もJ-CSIPの取組みを継続し、サイバー攻撃や脅威の発見、被害の予防、被害の拡大・再発防止を推進するとともに、適用業界の拡張、参加組織の増加を目指します。
(*1) ジェイシップ:Initiative for Cyber Security Information Sharing Partnership of Japan
http://www.ipa.go.jp/security/J-CSIP/
(*2) 情報提供を受け、類似の攻撃メールの情報の集約や、無差別にばらまかれたと考えられるメールの除外等の上、情報共有している。
(*3) http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110805006/20110805006.html
Tel: 03-5978-7527 Fax: 03-5978-7518 E-mail:![]()