HOMEIPAについて新着情報過去年度の記事プレス発表 情報システムの非機能要求定義を効率的に行う手法を研修教材等にまとめ公開

本文を印刷する

IPAについて

プレス発表 情報システムの非機能要求定義を効率的に行う手法を研修教材等にまとめ公開

非機能要求グレードの研修教材と活用シーンの解説資料「利用ガイド[活用編]」

2013年3月11日
独立行政法人情報処理推進機構

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター(以下、SEC)は、サーバやOS等のシステム基盤に対する信頼性・性能・セキュリティ等の非機能要求を定義する手法である「非機能要求グレード」(*1)の研修教材を自由にカスタマイズできる形で作成し、本日無償で公開しました。併せて、非機能要求グレードの活用シーンを解説した「非機能要求グレード利用ガイド[活用編]」も公開しました。
URL: http://sec.ipa.go.jp/reports/20130311.html

 非機能要求とは、情報システムにおけるセキュリティや性能、業務の手順などといったシステムの機能以外に関する要件で、システムの安定・安全な稼動のために必要な要件のことです(*2)
 金融や交通、水道、電力などをはじめとして、情報システムは国民生活や生命にかかわる社会性の高い分野で幅広く活用されており、その安定した稼動の確保は極めて重要です。また、情報システムの運用環境に対してもクラウドの普及や災害対策の必要性が再認識されている中で、情報システムがどのような環境下で利用されるかを想定して、非機能要求を適切に設定することが重要です。

 そこでIPA/SECでは、従来より普及を推進してきた非機能要求の定義手法である「非機能要求グレード」を活用したシステム構築をより一層推進し、システム障害低減につなげるため、非機能要求の具体的な利用方法が体得でき、一般企業や民間のIT分野の研修機関等で自由に使える、演習付きの教材「非機能要求グレード研修教材」(以降、本教材)と解説書「非機能要求グレード利用ガイド[活用編]」(以降、本ガイド)を作成し、3月11日よりIPA/SECのウェブサイトで公開しました。

  1. 非機能要求グレード研修教材について
(1) 利用対象者:情報システムの企画・開発・運用部門、および研修に携わる担当者
(2) 構成:講義用資料、および下記5つの演習問題
1) 推奨設定値を使用した非機能要求の検討
2) 受注者と発注者間での非機能要求の合意形成(ロールプレイ)
3) 複数の非機能要求分野の検討
4) 既存システムにおける設定済の非機能要求の見直し
5) 機能要求をもとにした非機能要求の検討
(3) 特徴:
1) 演習問題はシステムのプロフィール(扱う業務、重要度、稼働時間等)を踏まえた非機能要求の決定や受発注者間の合意形成等、利用者の目的に合わせた利用が可能
2) 個々の組織で非機能要求の研修教材の作成が不要
3) 本教材をカスタマイズし、組織の成熟度や受講者のレベルに応じた研修が可能

  2. 非機能要求グレード利用ガイド[活用編]について
(1) 利用対象者:情報システムの企画、開発、運用、利用に関わる担当者
(2) 特徴:
1) システムの新規構築時、運用・保守フェーズ等での非機能要求グレードの6分野28件の利用シーンを物語風に分かり易く提示
2) 新規構築時のシステム要件定義における設計品質の向上だけでなく、運用・保守フェーズ等の品質向上にも貢献
3) システムの信頼性の向上だけでなく、コスト削減や社内システムの標準化、クラウドの導入などの活用についても解説

 IPA/SECでは、今回公開した研修教材や本ガイドを通じて非機能要求グレードの利用者が増加し、理解が進むことで、情報システムの開発効率と信頼性が向上することを期待しています。

プレスリリースのダウンロード

脚注

(*1)システム基盤(次の脚注を参照)に対する非機能要求の定義手法。
   http://sec.ipa.go.jp/std/ent03-b.html

(*2)非機能要求の多くは、サーバ等の機器やOS・ミドルウェア等からなるシステム基盤で実現される。

本件に関するお問い合わせ先

IPA 技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター  山下/柏木

Tel: 03-5978-7543 Fax: 03-5978-7517 E-mail: メール

報道関係からのお問い合わせ先

IPA 戦略企画部 広報グループ  横山/白石

Tel: 03-5978-7503 Fax: 03-5978-7510 E-mail: メール