2012年1月24日
独立行政法人情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、25歳未満を対象に今年度の「未踏IT人材発掘・育成事業」の公募を行い、「独創性あふれるアイデア」や「未踏性に富んだ人材の発掘と育成」という観点から、21件のプロジェクトを採択し、29名のクリエータを選定しました。
「未踏IT人材発掘・育成事業」は、ソフトウェア関連の分野で、イノベーションを創出できる独創的なアイデア、技術、そしてそれを活用する能力を持つ突出したクリエータを発掘し、優れた能力と実績を持つプロジェクトマネージャー(以下「PM」)のもとで育成しようという事業です。2000年度の開始以来(*1)、931件のプロジェクトを採択、1,500名を超えるクリエータを発掘し、育成してきました。
これまで本事業の対象者は35歳未満(優遇)としていましたが、12年目を迎える今年度からイノベーションを創出する資質・素養を持ったIT人材の“原石” の発掘・育成に重点化し、25歳未満のより若い人材に対象を絞り込んで公募を実施しました。86件の応募があり、各PMそれぞれの審査基準を通過した採択候補をもとに審査を進め、最終的に21件を採択しました。採択したクリエータの平均年齢は21歳です。採択したプロジェクトは、今後約半年間にわたってPMの指導のもとで進められ、そのプロセスを通して、クリエータはアイデアを磨き上げ、技術を高めていくことになります。
国際的な競争力を強化するためには、ソフトウェア分野でのイノベーションが必要不可欠であり、本事業を通して成長した若いクリエータたちが、今後、わが国のIT産業を担う人材として成長し、将来のIT社会の「創造」と「安心」を支えることに貢献していくことが期待されます。
今回採択したプロジェクトの提案テーマ、概要、採択理由および採択金額などについては、後日、IPAのWebサイト(http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/koubokekka_index.html)で公開します。
また、プロジェクト終了後には、各PMがそれぞれのプロジェクトの成果を審査し、特に優れた実績を収めたクリエータを「スーパークリエータ」として選出し、認定する予定です。これまで238名の「スーパークリエータ」が認定され、各分野で活躍しています。
○クリエータ氏名及び採択テーマ名
| クリエータ氏名 | 採択テーマ | 担当PM | |
|---|---|---|---|
| 1 | 川上 あゆみ | 植物の種類に応じてさまざまなふるまいを見せる植木鉢型ロボット群PotPets | 石黒PM |
| 2 | 尾形 正泰 | 指輪型ロボットの開発 | |
| 3 | 竹岡 英樹 | TossCamの開発 | |
| 4 | 伊藤 剛浩 川田 裕貴 |
Open Design Computer Project | 越塚PM |
| 5 | 吉田 有花 | 身体動作の重畳表示による動画上での疑似ライブ感共有システム | |
| 6 | 谷地 良太 高岡 雅広 金子 文哉 |
つぶやき評価システムを利用したTwitter広告システムの開発 | |
| 7 | 鵜飼 佑 | 伴泳ロボットを用いた水泳支援システム | 後藤PM |
| 8 | 山中 勇成 町田 晟也 |
リアルタイムな生放送検索技術の開発 | |
| 9 | 春日 貴章 元木 浩平 岩倉 夕希子 |
線で創るフィールドペインター | |
| 10 | 西嶋 悠貴 関 喜史 |
NFCとソーシャルグラフを用いたクラウド型アドレス帳管理システムの開発 | 首藤PM |
| 11 | 田村 佳也 | 条文の部品化による契約書再利用プラットフォームの開発 | |
| 12 | 田中 翔太郎 | 文章理解を支援するインタフェースの開発 | |
| 13 | 谷川 諒 | 異地点映像ストリームの同一空間表示システムの開発 | 原田PM |
| 14 | 江木 聡志 | プログラミング言語Egisonのコンパイラの開発 | |
| 15 | 若園 祐作 | 可塑性のある物体に対するプロジェクションマッピングとその応用 | |
| 16 | 大島 遼 | デジタルカメラにおけるモバイルプログラミング環境の開発 | 藤井PM |
| 17 | 長坂 瑛 | 人について行くリアルタイムナビゲーションシステムの開発 | |
| 18 | 下田 純平 高瀬 章充 |
スマートフォンアプリ紹介システムの開発 | |
| 19 | 矢倉 大夢 | オープンソースによるオンラインジャッジシステムの開発 | 増井PM |
| 20 | 滝口 健太郎 | Webページを開いておくだけのボランティアコンピューティングフレームワークの開発 | |
| 21 | 北 直樹 | 対話的離散エレメント・テクスチャ生成アプリケーションの開発 |
※敬称略。掲載の順番は申請受付順
○2011年度 PM
本事業の実施にあたっては、特に独創性を評価するため、産学官から専門知識を持つPMを委嘱しています。2011年度のPMは以下のとおりです。
| 氏名 | 所属 | |
|---|---|---|
| 1 | 竹内 郁雄 (統括PM) |
早稲田大学理工学術院教授 東京大学名誉教授 |
| 2 | 夏野 剛 (統括PM) |
慶應義塾大学 大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授 |
| 3 | 石黒 浩 | 大阪大学 大学院基礎工学研究科システム創成専攻 教授 |
| 4 | 越塚 登 | 東京大学 大学院情報学環 教授 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 副所長 |
| 5 | 後藤 真孝 | 産業技術総合研究所 情報技術研究部門 上席研究員 兼 メディアインタラクション研究グループ長 |
| 6 | 首藤 一幸 | 東京工業大学 大学院情報理工学研究科数理・計算科学専攻 准教授 |
| 7 | 原田 康徳 | 日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 主任研究員 |
| 8 | 藤井 彰人 | グーグル株式会社 エンタープライズプロダクト マーケティングマネージャー |
| 9 | 増井 俊之 | 慶應義塾大学 環境情報学部 教授 |
※順不同・敬称略
統括PM:個別のプロジェクトを担当せず、PM全体の統括を行うPM
Tel:03-5978-7504 Fax:03-5978-7516 E-mail: ![]()
Tel:03-5978-7503 Fax:03-5978-7510 E-mail:![]()