2011年7月5日
独立行政法人情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)セキュリティセンターは、2011年6月および上半期のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめました。
URL: http://www.ipa.go.jp/security/txt/2011/07outline.html
2011年4月、ソニーの「PlayStation Network」からの大規模な個人情報の漏えいが報じられました。その後もサイバー攻撃による様々な組織の被害が立て続けに報じられており、犯行声明・犯行予告を出すグループ(「Anonymous〈アノニマス〉」「LulzSec〈ラルズセック〉」等)が注目を集めるなど、サイバー攻撃の脅威と対策への関心が高まっています。攻撃の標的となる可能性という点では、規模や業種に関わらず、国内のあらゆる組織や企業も同様の条件下にあります。この状況を受け、経済産業省より情報セキュリティ対策の徹底について、周知がなされています。
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各組織においては、経営層、システム管理部門、社員の三位一体で、サイバー攻撃への対策状況の点検と、必要に応じて体制や対策の見直しを、今一度、確実に実施してください。
内容は(1)近年のサイバー攻撃の特徴、(2)サイバー攻撃の手口、(3)対策、で構成しています。詳細は添付資料をご参照ください。
6月のウイルスの検出数(※1) は、約3.8万個と、5月の約2.3万個から64.9%の増加となりました。また、6月の届出件数(※2) は、1,209件となり、5月の1,049件から15.3%の増加となりました。
※1 検出数 : 届出にあたり届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)
※2 届出件数 : 同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1日何個検出されても届出1件としてカウントしたもの。
・6月は、寄せられたウイルス検出数約3.8万個を集約した結果、1,209件の届出件数となっています。
検出数の1位は、W32/Netskyで約1.6万個、2位はW32/Gammimaで約9.4千個、3位はW32/Mydoomで約9.0千個でした。
6月は、パソコン内に裏口を仕掛けるBACKDOORといった不正プログラムが増加傾向となりました。
6月の届出件数は9件であり、それら全てが被害のあったものでした。
不正アクセスに関連した相談件数は32件であり、そのうち何らかの被害のあった件数は7件でした。

被害届出の内訳は、侵入8件、DoS攻撃1件でした。
「侵入」の被害は、データベースからクレジットカード情報等が盗まれたものが3件、ウェブページが改ざんされていたものが2件、踏み台として悪用されていたものが4件、でした。侵入の原因は、脆弱なパスワード設定が3件、ウェブアプリケーションの脆弱性を突かれたものが3件、設定不備が1件でした(他は原因不明)。
6月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,692件でした。そのうち『ワンクリック請求』に関する相談が511件(5月:519件)、『偽セキュリティソフト』に関する相談が11件(5月:3件)、Winnyに関連する相談が7件(5月:5件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が6件(5月:8件)、などでした。
*合計件数には、「不正アクセスの届出および相談の受付状況」における『相談(d)計』件数を内数として含みます。
2011年上半期(1月〜6月)の届出件数は6,461件となりました。ここ数年は減少傾向となっていますが、2011年上半期は2010年下半期の6,432件よりも増加しました。
1年間のウイルス検出数の推移を見ると、2010年の減少傾向から2011年は増減を繰り返しています。この要因としては、最も多数の報告が寄せられているW32/Netskyの検出数が一定の状態になっていることが挙げられます。
2010年7月はW32/Autorun、2011年6月はW32/Gammimaといったウイルスの検出数が極端に増加しました。これらのウイルスは、ネットワークやUSBメモリなどの外部記憶媒体を介して感染を拡大する機能があるため、1台のパソコンが感染被害に遭うと、瞬く間に感染が拡大するので注意が必要です。
W32/Netskyのように、継続して蔓延しているウイルス以外にも、新種や亜種のウイルスが出現し、メールより大量に届く可能性があります。メールの添付ファイルには、今後も注意する必要があります。
IPAに届けられたウイルス別届出件数の推移を見ると、継続してW32/Netskyの届出件数が多い状況です。その中で、2010年9月〜2011年1月にかけてUSBメモリ経由で感染を拡大するW32/Autorunの届出が増加しました。利便性が高いUSBメモリにおいても、ウイルスが潜んでいる危険性があることについて認識するようにしてください。
これらのウイルスによる感染被害に遭わないよう、修正プログラムの適用、セキュリティ対策ソフトの活用、添付ファイルの取り扱いに注意するとともに、USBメモリにおけるセキュリティ対策も日頃から実施するようにしてください。
2011年上半期(1月〜6月)の届出件数は合計49件であり、48件の減少(先期比約51%)となりました。被害があった件数は16件減少(先期比約70%)となりました。
IPAに届けられた49件(先期97件)のうち、実際に被害があった届出は37件(先期53件)と全体の約76%を占めました。実際に被害に遭った届出とは「侵入」「メール不正中継」「ワーム感染」「DoS」「アドレス詐称」「なりすまし」「不正プログラム埋込」「その他(被害あり)」の合計です。
実際に被害があった届出(37件)のうち、原因の内訳はID・パスワード管理不備が9 件、古いバージョン使用・パッチ未導入が5件、設定不備が5件、などでした。
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