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プレス発表 コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況【2011年3月分および第1四半期】

2011年4月6日
独立行政法人情報処理推進機構

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)セキュリティセンターは、2011年3月および第1四半期のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめました。
URL: http://www.ipa.go.jp/security/txt/2011/04outline.html

■ 「 無線LANを他人に使われないようにしましょう! 」について

 近年、一般家庭の無防備な無線LAN環境が悪用されるといった事件が複数報道されています。セキュリティ設定が不十分な無線LAN環境は、悪意ある者に使われてしまう危険性があります。実際に、一般家庭の無防備な無線LAN環境などを含む様々な犯罪インフラ※が、国内の組織犯罪、詐欺、窃盗、サイバー犯罪等のあらゆる犯罪の分野で着々と構築され、巧妙に張り巡らされてきているという現状があります。警察庁は、2011年3月10日に、犯罪インフラへの対策の指針となる「犯罪インフラ対策プラン」を策定するなど、取り締まりを強化する方針を打ち出しました。

 今月の呼びかけでは、自宅の無線LANが悪用されることを防ぐためのセキュリティ設定について解説しています。

 内容は(1)無線LANを取り巻く問題の概要、(2)無線LANが関係した事件の実例、(3)対策、で構成しています。詳細は添付資料をご参照ください。

※ 犯罪インフラとは犯罪を助長し、又は容易にする基盤のこと。基盤そのものは合法であっても、犯罪に悪用されている状態にあれば、犯罪インフラとなる。

(ご参考)
  犯罪インフラ対策プラン(警察庁)
  http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kikakubunseki/bunseki/taisakuplan.pdf

■ コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[2011年3月分]
1.コンピュータウイルス届出状況

(1)ウイルス届出状況

 3月のウイルスの検出数(※1) は、約2.4万個と、2月の約2.2万個から10.6%の増加となりました。また、3月の届出件数(※2) は、985件となり、2月の974件から同水準での推移となりました。

※1 検出数 : 届出にあたり届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)
※2 届出件数 : 同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1日何個検出されても届出1件としてカウントしたもの。
・3月は、寄せられたウイルス検出数約2.4万個を集約した結果、985件の届出件数となっています。

 検出数の1位は、W32/Netsky約1.6万個、2位はW32/Mydoom約5.8千個、3位はW32/Autorun約1.4千個でした。

(2)不正プログラムの検知状況

 2011年3月の後半に、偽セキュリティソフトの検知名であるFAKEAVや、パソコン内に裏口を仕掛けるBACKDOORといった不正プログラムの増加が確認されました。

 このような不正プログラムは、メールの添付ファイルとして配布されるケースが多いため、添付ファイルの取り扱いには十分注意する必要があります。

2.コンピュータ不正アクセス届出状況(相談を含む)

(1)不正アクセス届出状況

 3月の届出件数は6件であり、それら全てが被害のあったものでした。

(2)不正アクセス等の相談受付状況

 不正アクセスに関連した相談件数は45件(うち2件は届出件数としてもカウント)であり、そのうち何らかの被害のあった件数は10件でした。

不正アクセスの届出および相談の受付状況
(3)被害状況

 被害届出の内訳は、侵入1件、なりすまし5件、でした。

 「侵入」の被害は、テレビ会議システムに、外部サイトを攻撃するツールを埋め込まれて踏み台として悪用されていたものが1件、でした。「なりすまし」の被害は、オンラインサービスのサイトに本人になりすまして何者かにログインされ、サービスを勝手に利用されていたもの(メールサーバ2件、オンラインゲーム1件、ショッピングサービス1件、IP電話サービス1件)、でした。

 「侵入」の原因は、ID/パスワードの管理不備が1件、OSの脆弱性を突かれたものが1件、でした(他は原因不明)。

3.相談受付状況

 3月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,723件でした。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が466件(2月:473件)、『偽セキュリティソフト』に関する相談が7件(2月:9件)、Winnyに関連する相談が22件(2月:6件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が2件(2月:0件)、などでした。

IPAで受け付けた全てのウイルス・不正アクセス関連相談件数の推移

 *合計件数には、「不正アクセスの届出および相談の受付状況」における『相談(d)計』件数を内数として含みます。

■ コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[2011年第1四半期]
1.コンピュータウイルス届出状況

(1)届出件数

 2011年第1四半期[1月~3月]の届出件数は合計3,065件となりました。届出件数は2010年第1四半期に4,074件と増加しましたが、その後は増減を繰り返し、ほぼ同じ水準での推移となっています。

(2)ウイルス検出数

 ウイルスの検出数は、2010年第1四半期のW32/Mumuや2010年第3四半期のW32/Autorunのように、一時的に増加するウイルスも見られましたが、全体としては減少傾向にあります。

(3)ウイルス別届出件数

 W32/Netsky、W32/Mydoom、W32/Autorunの上位3種など、届出件数の増減はあるものの、ほぼ横ばいで推移しているものが多くあります。

 ウイルスによる感染被害に遭わないよう、修正プログラムの適用、セキュリティ対策ソフトの活用、添付ファイルの取り扱いへの注意など、日頃からセキュリティ対策を実施するようにしてください。

2.コンピュータ不正アクセス届出状況(相談を含む)

(1)届出件数

 2011年第1四半期[1月~3月]の届出件数は合計28件(前四半期比約56%)であり、そのうち被害があった件数は17件(前四半期比約77%)となりました。

(2)届出種別

 IPAに届けられた28件(先期50件)のうち、実際に被害があった届出は17件(先期22件)と全体の約61%を占めました。実際に被害に遭った届出とは「侵入」「メール不正中継」「ワーム感染」「DoS」「アドレス詐称」「なりすまし」「不正プログラム埋込」「その他(被害あり)」の合計です。

(3)被害原因

 実際に被害があった届出(17件)のうち、原因の内訳はID・パスワード管理不備が2件、古いバージョン使用・パッチ未導入が1件、設定不備が1件、などでした。

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本件に関するお問い合わせ先

IPA セキュリティセンター 加賀谷/木邑

Tel: 03-5978-7591 Fax: 03-5978-7518 E-mail:電話番号:03-5978-7591までお問い合わせください。

報道関係からのお問い合わせ先

IPA 戦略企画部広報グループ 横山/大海

Tel: 03-5978-7503 Fax:03-5978-7510 E-mail:電話番号:03-5978-7503までお問い合わせください。