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IPAについて

プレス発表 「2010年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」報告書の公開

2010年12月20日
独立行政法人情報処理推進機構

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、情報セキュリティに関する対策情報の発信、普及啓発等の活動に役立てることを目的としてインターネット利用者を対象とした「2010年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」を実施し、その報告書を2010年12月20日(月)から、IPA のウェブサイトで公開しました。
http://www.ipa.go.jp/security/fy22/reports/ishiki/

 昨今、ブロードバンドの普及拡大、企業のみならず家庭内におけるパソコン利用の一般化などに伴い、ネットワークを活用したさまざまなサービスが提供されています。他方、いわゆる「ガンブラー」型攻撃や、特定の相手を狙った標的型攻撃、パソコン利用者の心の隙を狙ったワンクリック請求や偽セキュリティ対策ソフト等の事案も多発し、日常的なセキュリティ対策の重要性が増大しています。
 「情報セキュリティの脅威に対する意識調査」は、PC インターネット利用者へのウェブアンケートを通じて、脅威に対する認知度、対策の実施状況等の実態を把握し、IPA が行う情報セキュリティに関する活動に役立てることを目的として、2005年度から実施しており、今回で通算9回目となります。
 本年は新たな調査項目として、近年急速に増加しているスマートフォン利用者の意識や、脆弱性を悪用される事例がたびたび確認される Adobe Reader のバージョンアップの実施状況を調査しました。また、2008年度に行なった無線 LAN 通信の暗号化の実施状況についても、再度調査を実施しました。

1. 調査結果概要

(1)スマートフォン利用時の意識(新規調査項目)
 本年初めて、スマートフォン利用時の意識について調査しました。スマートフォンの利用率は9.3%、利用者の8割以上が何らかの不安を感じ、セキュリティ対策が必要と考えています。

 ① 利用時の不安要素について(図1)
  -「スマートフォン本体の紛失、盗難」:54.5%
  -「データ盗難・漏洩」:48.7%
  -「第三者による不正利用」:39.7%
  -「ウイルス感染による不正利用」:39.5%
 ② スマートフォンに必要だと思うセキュリティ対策について(図2)
  -「ウイルス対策ソフト」:53.4%
  -「データの暗号化による紛失時の対策」:43.6%
  -「リモートロック等の不正利用防止機能」:36.3%
  -「携帯アプリに対するキャリア等の第三者による事前検査」:31.0%

図1:スマートフォン利用時の不安要素
図1:スマートフォン利用時の不安要素

図2:必要だと思うセキュリティ対策
図2:必要だと思うセキュリティ対策

 現時点では広範囲のスマートフォンに影響を及ぼすウイルス等は確認されていませんが、今後利用者が増加すると、不特定多数をターゲットとした攻撃が起こる可能性があります。スマートフォンに対するセキュリティ上の脅威について、IPA では継続して監視を行います。

(2)無線 LAN 通信の暗号化実施状況
 「暗号化を行っているかわからない」と回答した中で、10代と60代の割合が他の年代と比較して高くなっています。
 -無線 LAN 利用者全体のうち「暗号化を行っている」:58.3%
 (「通信の暗号化を行っているが、どのような暗号化方式を利用しているか分からない」含む)
 -無線 LAN 利用者全体のうち「暗号化を行っているかどうかわからない」:30.3%
 -無線 LAN を利用している10代のうち「暗号化を行っているかどうかわからない」:33.6%
 -無線 LAN を利用している60代のうち「暗号化を行っているかどうかわからない」:37.3%

図3:年代別無線 LAN 通信の暗号化実施状況
図3:年代別無線 LAN 通信の暗号化実施状況

(3)「Adobe Reader のバージョンアップ」の実施状況(新規調査項目)
 -「バージョンアップを実施している」:55.6%
 -「バージョンアップを実施していないが、今後実施する意向がある」:11.1%
 -「バージョンアップを実施していないし、今後実施する意向もない」:33.2%
 なお、「バージョンアップを実施していないし、今後実施する意向もない」の年代別の割合では20代が最も高く、39.3%となっています。

図4:「Adobe Reader のバージョンアップ」の実施状況
図4:「Adobe Reader のバージョンアップ」の実施状況

 近年、Adobe Reader の脆弱性を悪用した攻撃が確認されていますが、Adobe Reader は Microsoft Update によって一括更新されるマイクロソフト社製品とは異なり、個別に更新作業を実施する必要があります。このため、IPA では Adobe Reader のバージョンアップの必要性について、継続して啓発を行っていきます。

2. 調査概要

(1)調査方法:ウェブアンケート
(2)調査対象:15歳以上の PC インターネット利用者
(3)調査期間:2010年10月25日~11月1日
(4)有効回答数:5,019名(男性 2,635名[52.5%] 、女性 2,384名[47.5%])

■調査報告書は、以下の URL をご覧下さい。
http://www.ipa.go.jp/security/fy22/reports/ishiki/

プレスリリースのダウンロード

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IPA 戦略企画部広報グループ 横山/大海

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